【イベントレポート】函館で学生たちがゲストハウスの床張り体験! ─地域の木材有効活用 「みんなですすめる木づかいプロジェクト」─
函館の古い建物の活用を目指して活動する、合同会社箱バル不動産(代表:蒲生寛之 住所:北海道函館市元町28−18 URL:http://hakobar.com)は、2017年6月3日(土)・4日(日)の2日間にわたり、北海道渡島総合振興局が進める「みんなですすめる木づかいプロジェクト」の一環として行われた大学生対象の「オープンスクール」の開催場所として、現在再生を進めている「大三坂ビルヂング」を提供いたしました。以下にスクール実施のご報告いたします。
■「みんなですすめる木づかいプロジェクト」とは?
「みんなですすめる木づかいプロジェクト」は、北海道渡島総合振興局が進める事業で、地域の木材を有効に活用することを通して、函館市西部地区の活性化を目的に2015年度から進められています。
本事業で実施されている「オープンスクール」では、ものづくりを通して学生に木材の良さを伝える目的で2016年度から開催されており、公立はこだて未来大学、北海道教育大学函館校、函館大学の3大学が協力し、各学校に在籍する学生の参加を呼びかけてスタートしました。
■「オープンスクール」では3大学の学生のべ15人が参加
2年目である2017年度の第3回目として開催されたオープンスクールは、箱バル不動産が2017年冬にその一部をゲストハウスとしてオープン予定の「大三坂ビルヂング」(函館市末広町)で開催され、床張り体験を実施しました。
6月3日(土)・4日(日)の2日間にわたり、3大学の学生のべ15人が参加。渡島総合振興局の担当者や「箱バル不動産」メンバーでもある建築家の富樫雅行ら同プロジェクトのメンバーらが学生たちに助言しながら、ゲストハウスのコモンリビングやキッチン、廊下などの床を手作業で張り替えました。
床の張り替え作業に使った木材は、函館と同じ道南地方にある森町の製材工場から購入した無塗装の道南スギ。プロジェクトメンバーがサイズに合わせてその場で切断したのち、学生たちは床に対してスギ材がずれないよう、釘打ちを行いました。
最初は慣れない釘打ちに四苦八苦していましたが、徐々に作業も板につき、スピードもアップ。初対面の学生同士のおしゃべりも弾むようになりました。床張りが終わると「スギ材って気持ちいい」と寝転んだり手で撫でたりする学生も。自分たちが釘を打ち、地域の木材が使われるゲストハウスのオープンを楽しみにする声も聞かれました。
■プロジェクトメンバーのコメント:
「大三坂ビルヂングは、築約100年の歴史を重ねた「旧仁寿生命ビル」が取り壊されるかもしれないという情報を得、箱バル不動産のメンバーが中心となって2015年秋から再生プロジェクトを始動しました。約1年後の2016年夏には伝統的建造物の指定を受け、本格的に利活用を検討した結果、複合商業施設として蘇らせることになりました。2017年12月ごろのオープンを予定しております。
箱バル不動産が運営する大三坂ビルヂングのゲストハウスは、自分たちの手の跡を残したいと今年2月から工事を進めていました。地域の方にも再生の当事者として関わっていただけたらとDIYサポーターを募って共に作業をしています。
今回のオープンスクールでは学生の皆さんに実際に地域材である道南スギに触れながら、その良さを肌で感じてもらいました。また、大三坂ビルヂングは大正10年(1921年)に建てられ伝統的建造物保存地区にあり、その再生プロジェクトの当事者になってもらうこともできました。道南スギと古き良き建物という地域資源の大切さを活動を通して感じてもらえたのではないかと思います。
今後はスクール参加の皆さんと道南スギを使ってウッドデッキを作ったり、北海道産ホタテ漆喰塗りを体験してもらったりする予定です」
(「みんなですすめる木づかいプロジェクト」メンバー/「箱バル不動産」副代表/建築家 富樫雅行)
【本件に関する問い合わせ】
合同会社箱バル不動産(担当:蒲生)
E-mail:info@hakobar.com
TEL:090-9301-7372
(参考)
■箱バル不動産HP:http://hakobar.com
■箱バル不動産Facebook;https://www.facebook.com/hakobarfudosan/
■箱バル不動産紹介:
函館・西部地区の古い建物の活用を通して、函館の魅力ある町並みや風土を育みたいと共感したメンバーで2015年夏から活動を開始。建築設計士や宅地建物取引士、古民家鑑定士、デザイナー、プランナー、マーケター等各分野のプロフェッショナルが参加し、新たな視点で函館の魅力と暮らしの豊かさを見出し、発信を続けている。結成以来、空家を使って他県の方に移住体験をしてもらう「函館移住計画」の開催、元お餅屋さんだった建物を花屋として、元歯科医院だった建物を複合ビルとして蘇らせるプロジェクト、地方における小商いを考えるイベント「小商いミーティング」の開催、子どもも大人も楽しめるマルシェ「SMALL TOWN MARKET」の開催などに従事。現在は築約100年の「大三坂ビルヂング」の再生・活用を進めており、2017年冬には同ビルを複合商業施設としてオープン。同社運営による”暮らしを見つける宿”=「SMALL TOWN HOSTEL」の開業も予定している。
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