知ろうAMR、考えようあなたのクスリ 第3弾『抗菌薬意識調査2017』 11月9日(木) 調査結果を公開
国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター(厚生労働省委託事業)は、国際的に脅威となっている薬剤耐性(AMR)対策の普及啓発活動の一環として、国民の皆様によりわかりやすく理解を深めていただくために、インフォグラフィックによる「知ろうAMR、考えようあなたのクスリ」をシリーズ化して公開しています。
その第3弾として、“抗菌薬意識調査2017”を一般の10代~60代の男女710名に行った結果を、2017年11月9日(木)より薬剤耐性AMR情報サイトで公開いたします。
その第3弾として、“抗菌薬意識調査2017”を一般の10代~60代の男女710名に行った結果を、2017年11月9日(木)より薬剤耐性AMR情報サイトで公開いたします。
抗菌薬は、これまで多くの人々の命を救ってきました。
しかし、正しい知識を持って正しく服用しないと、思わぬ副作用が起きてしまうこともあります。
国民の皆様は、抗菌薬について正しい知識を持ち、正しく服用できているのでしょうか?
それでは、全国の10代~60代の男女710名に行った調査結果を見ていきましょう!
抗菌薬・抗生物質とは何か知っている人は、わずか37%という結果となりました。これまで抗菌薬・抗生物質という言葉を聞いたことがある人、処方されたことがある人でも、どのような効果があるのか?どんな病気に有効なのか?きちんと理解できている人は少ないということが分かりました。
抗菌薬は“細菌”に対する薬であり、風邪やインフルエンザの原因となる“ウイルス”には効きません。しかし、抗菌薬がどのような病気に有効だと思うか(※複数回答可)という質問に対して、2人に1人がインフルエンザや風邪を選択しており、抗菌薬について誤った認識をしている人が半数近くもいることが分かりました。
抗菌薬や抗生物質について分からないことがあるにも関わらず、医師や薬剤師に質問していない人が42%もいるという結果となりました。また、処方された薬を最後まで飲み切らなかったことがある人が37%もいることが分かりました。たとえ症状がよくなったからといって途中で服用をやめてしまうと感染症がきちんと治らない恐れがあります。
抗菌薬・抗生物質は、医師の指示通り最後まで飲み切る必要があります。しかし、飲み残してしまいいつか使おうと思ってとっている人が29%、体調が悪い時に飲んだことがある人が21%、さらに、家族や他人から貰った抗菌薬を飲んだ事がある人が21%という結果となり、抗菌薬を使いまわしている人が多くいるということが分かりました。
皆さんは、抗菌薬について正しい知識を持ち、正しく服用できていましたか?
一人ひとりが抗菌薬に対して、正しい知識を持ち、服用できていれば、薬剤耐性による死亡者数を減少させ、未来の医療のために抗菌薬・抗生物質を残すことができます。抗菌薬を上手に使ってAMR対策をしましょう。
AMR臨床リファレンスセンターの役割は、AMRに関する情報を広く集め問題を分析し結果をわかりやすくお示しすること、国民の皆さんと医療従事者の方々に AMR対策に必要な知識をお伝えすることです。私たちや子供達が安心して暮らせる環境を作るために、 AMRの問題に取り組んでまいります。
AMR臨床リファレンスセンター センター長 大曲 貴夫
取材・インタビュー等も承っております。
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