「国際基準」という言葉に踊らされない「会計哲学」!会計という窓から、社会が透けて見えてくる『会計グローバリズムの崩壊』3/29刊行!

株式会社税務経理協会(東京都新宿区下落合2丁目5番13号、代表取締役社長:大坪克行)は、「日本の会計基準のどこが悪かったのか」その本質的な問題点を詳らかにする『会計グローバリズムの崩壊—国際会計基準が消える日』を2019年3月29日に刊行します。
イギリスEU脱退…
アメリカ・ファースト…
ナショナリズムの台頭…
IFRS(国際会計基準)の終焉が、「世界」と「日本」にもたらすもの…
それは、日本の伝統的な会計の再評価であり回帰である!
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■世界はナショナリズムへ
2016年、イギリスは欧州連盟(EU)から離脱することを選択しました。イギリスはEUに残留することの経済的利益主権国家としての国民利益を天秤にかけて、主権国家の利益を選択したのです。  

同じ年、ドナルド・ジョン・トランプがアメリカの大統領選挙を制し、第45代アメリカ合衆国大統領に就任しました。トランプのいう「アメリカ・ファースト」は、各国が主権国家として自国民の利益を最優先する「自国第一主義」であり「自国ファースト」でもあるのです。  

それまでイギリスもアメリカも、グローバリズムの最大の受益者でしたが、行き過ぎたグローバリズムへの反省からナショナリズムへと回帰しようとしているのです。  

IFRSは、国際基準といいながら、実質はEUの会計基準です。EUが認めない基準は作れませんし、EUの利益にならない基準を作れば、EU諸国がカーブアウト(不適用)します。いわば、「EUファースト」です。  

IFRSをリードしてきたのは、イギリスです。そのイギリスがEUから離脱します。IFRSは、間もなく国際的基準としての地位を失い、ヨーロッパ諸国は各国の会計基準に回帰するでしょう。

■インフルエンザに罹った複式簿記

世界は、会計が誕生して以来、何度も何度も、原価主義会計に挑戦し、そして失敗を繰り返してきました。原価主義に問題が生じると、原因が何かを問わず、「それ、時価会計だ」と突っ走ってきたのです。しかし、時価会計は万病に効く妙薬として喧伝されながら、いざ実践してみると「パンドラの箱」を開けたような大混乱を招いてきました。 

IFRSも、時価を使った資産・負債の測定や利益の計算を指向してきましたが、IFRSは、負債時価評価のパラドックス、資産除去債務の資産計上という水増し、売れない有価証券の時価評価、従業員を全員解雇することを想定した退職給付債務、説明不能な包括利益……これまでの伝統的な、健全な会計を破壊するもので満ち満ちています。
   
こんな不健全な会計では経営のかじ取りはできないでしょう。時価会計は「失敗の歴史」なのです。

■あなたの会社もIFRSのスポンサー?

皆さんの会社がIFRSのスポンサーになっていることをご存知ですか? 

IFRSを適用している会社も、適用する予定のない会社も、IFRSに反対している会社も、知らないうちに(もちろん知っている人もいます)IFRSのための資金を巻き上げられ、ロンドン(IFRS財団)に送られているのです。それも毎年のことです。  

いまのIASBを資金面で支えているのは、国際会計事務所と、日本、イギリス、ドイツ、フランス……です。国としては、日本が最大の資金を寄付しているのです。IFRSを全面的に使っている(つまり、IFRSを受益している)国よりもはるかに巨額の資金を日本が出しているのです。

■日本の会計—どこが悪かったのか?

日本の企業は、従来、社内での研究開発を重視し、中長期的な視点での経営を行ってきました。お客様のために、従業員のために、汗水流すことをいとわない経営が行われてきたのです。  

そこでは、持続的な経営という観点から、資産の評価は「原価主義」、収益の計上には「実現主義」という「原価・実現主義会計」が採用されてきました。伝統的な会計では、健全性と堅実性を重んじてきたのです。 


原価主義と実現主義を基本として計算される利益は、「確定性(後で取り消されない)」と「処分可能性(納税や配当に充当できる資金の裏付けがある)」という特長があります。そうした特長はIFRSの「包括利益」にはありません。  

ただ、原価主義の会計は、資産の実態(時価)を表さないとか、実現主義は恣意性が入り込む、といった問題点を抱えていることは事実です。  
そうした意味で、日本の会計は「健全な会計」を目指しながらも、改善すべき点もあります。

■IFRS—どこが悪いのか?

もともとIAS(IFRSの前身)は、日本の伝統的な会計とほとんど変わりませんでした。「原価・実現主義」だったのです。それが、アメリカを仲間にしようとしてアメリカの基準を次々に取り込んだため、時価主義の色彩の濃い、短期指向の、「企業を売買するための会計」に変質してしまったのです。  
ですから、日本がIFRSに乗り換えても、問題は何一つ解決しないどころか、パンドラの箱を開けたかのように、新しい問題が飛び出してきます。 

公正価値という名で「自社が見積もった時価」を使って資産の評価益を計算したり、社員を全員即時解雇するのに必要な金額で「退職給付債務」を計上するのも、資産除去債務という負債を資産として計上するのもM&Aで企業を買収したら資産と負債をバラバラに切り売りして残る「企業解体の利益」を知りたいからです。

IFRSは、汗水流して、お客様がよろこぶ製品・商品を、できる限り安く提供しようという日本企業をコケにしたような基準です。IFRSが示す企業の稼ぎは、コンピュータのキーボードを1つか2つ叩いて、スタバのコーヒーでも飲みながら、数字遊びで手にするものです。

そのIFRSが、イギリスのEU離脱(Brexit)によって、間もなく消滅します。ぜひ、本書を手に取ってその実態に触れてください。

■目次
プロローグ 手っ取り早く荒稼ぎする方法

PART1 イギリスEU離脱(BREXIT)の衝撃
第1章 IFRS、空中分解
第2章 盟主を失ったIFRS
第3章 原則主義では会計はできない!
第4章 原則主義と資産負債アプローチの矛盾
第5章 会計グロ—バリズムの終焉
第6章 国際標準は何のためにあるのか
第7章 会計基準はストライクゾ—ンか

PART2 IFRSの真相
第8章 こんな会計を信用できるか
第9章 「当期純利益」の表示を禁止したいIASBの腹の内
第10章 IFRSで荒稼ぎする人たち
第11章 日本企業から巻き上げて、IASBに貢ぐ
第12章 金融庁の大誤算—JMISはJapan's Mistake!
第13章 なぜ、全面時価会計に走るのか

エピローグ——日本人の国際感覚と国際対応

■書籍情報
書 名:『会計グローバリズムの崩壊—国際会計基準が消える日』

■著者:田中 弘
定価:本体3,200円+税
判 型:四六判 上製
頁 数:316ページ
I SB N:978-4-419-06584-3
発売日:2019年3月29日刊行
発行:税務経理協会
URL:http://www.zeikei.co.jp/

■著者プロフィール
 


田中 弘

神奈川大学名誉教授、博士(商学)早稲田大学。 
(一財)経営戦略研究財団理事長、英国国立ウェールズ大学大学院(東京校)教授、辻・本郷税理士法人顧問。早稲田大学卒業後、同大学大学院で会計学を学ぶ。神奈川大学教授、ロンドン大学(LSE)客員教授、大蔵省保険経理フォローアップ研究会座長などを歴任。 
【最近の著作】 
『GDPも純利益も悪徳で栄える』、『会計学はどこで道を間違えたのか』など。
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