高精度UAV測量技術「KLAU PPKシステム」、国の規程改定で活用の場が拡大!
PPK測位技術が、出来形管理要領における「標定点の設置を省略できる方法」に追加されました
当社では、内閣府が平成30年度に創設した『官民研究開発投資拡大プログラム』(PRISM)の一環で実施された河川堤防造成工事におけるGCPレスUAVの実証実験にて、技術サポートを行って参りました。本実験では、これまで「標定点を100m毎に設置」とされていたところを検証点のみを用いて測量精度を確保できるという、革新的な測位技術を確立する試みを行いました。その結果、標定点を従来よりも大幅に減らしながらも全ての計測箇所において水平・垂直共に精度±5 ㎝以内を担保できる事が実証されました。
この結果を踏まえ、新要領では「カメラ位置を直接計測できる手法」としてPPK測位*¹が新たな測位技術の一つとして追記され、本技術等を採用する場合のみ標定点の設置は任意とできる旨が明記されました。当社は、KLAU PPKシステムが国交省の管理要領に準拠したことを受け、今後、公共工事を含む国内の様々な現場において、「作業の効率化」と大幅な「生産性の向上」に本システムが寄与していけることを期待しています。
《参考資料》
国土交通省 『空中写真測量(無人航空機)を用いた出来形管理要領(土工編)(案)』
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/content/001336357.pdf
国土交通省 『基準類の策定・改定の取組』
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/content/001336352.pdf
施行の神様 『大林組が、ドローンを1から説明してくれました』
https://sekokan-navi.jp/magazine/33976
*¹PPK測位方式(後処理キネマティック方式;Post Processing Kinematic)とは
衛星から位置情報データを受信したのち、取得したデータを電子基準局からの位置情報をもとに後処理補正をかけることで高精度な位置情報を取得する測位技術のこと。
【KLAU PPKシステムとは】
UAV写真測量システム開発をリードするKLAU Geomatics社(クラウジオマティクス:オーストラリア)と高性能・高精度なGNSSエンジンを開発するNovAtel社(ノバテル:カナダ)が共同開発したUAV写真測量技術。仮想基準点を用いた後処理キネマティック方式 =PPK測位(Post Processing Kinematic)を採用。ジオリンクジャパンがソフトの日本語化と日本の測地系への変換機能を実装。
【KLAU PPKシステムの構成】
DJI社製をはじめとしたあらゆる汎用UAV に搭載可能な「KLAU PPK UNIT」と、取得したデータを後処理補正するためのソフト「KLAU PPK-J Desktop」によって構成。
【KLAU PPKシステムの特徴】
1、現場でのインターネット環境不要
リアルタイムでの補正情報の取得を必要としないため、現場でインターネット接続は一切不要です。
山岳部などの僻遠の現場でも高精度な補正情報が後処理にて取得できます。
2、後処理補正情報の自動ダウンロードから測地系変換までシームレスに処理が可能
専用ソフト(KLAU PPK J-Desktop)は、後処理補正情報を自動でダウンロードする機能と日本測地系へ変換
する機能があり一連の作業をソフト内で完結いたします。また、GNSS配信業者との契約も別途必要ありません。
3、機体やカメラを選ばず取付け可能
ユニットは汎用性に優れているため、既にお持ちの機体やカメラに取付けできます。DJI社製
Phantom 4 Proから一般的な一眼カメラ、超高画素カメラのPhaseOneにも対応しています。
価格・製品に関する問い合わせ
KLAU PPK正規販売代理店へお問い合わせ下さい。
URLリンク:https://www.geolinkjapan.com/shop-list/
会社概要
株式会GeoLink Japan
事業内容:1.地理情報システムソリューションの販売
2. KLAU PPK 測量システムの販売
本社:〒603-8053京都市北区上賀茂岩ヶ垣内町98-2-2F | TEL : 075-706-5557
ホームページ:www.geolinkjapan.com | E-mail:info@geolinkjapan.com
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