2019年度「国際交流基金地球市民賞」受賞団体決定

四日市市立西笹川中学校 多文化共生サークル(四日市市)/特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールド(岡山市 ※岡山県初受賞)/国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ実行委員会(那覇市)

独立行政法人国際交流基金

 国際交流基金は、1985年より国際文化交流を通じて日本と海外の市民同士の結びつきや連携を深め、知恵やアイディア・情報を交換し、ともに考える団体に対して「国際交流基金地球市民賞」(以下、地球市民賞)を贈呈しています。
 このたび、第35回となる2019年度の受賞団体に、四日市市立西笹川中学校多文化共生サークル(四日市市)、特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールド(岡山市)、国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ実行委員会(那覇市)の3団体が決定しましたので、お知らせします。授賞式は3月9日、都内にて開催します。
  • 2019年度受賞団体
■中学生が主体となって地域の活動に参加し、多文化共生のまちづくりに貢献
四日市市立西笹川中学校 多文化共生サークル
三重県四日市市、代表:小林 正人

■「心身ともに健全な育成」ー対等な交流と多様な連携に基づき協働を実現
特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールド(岡山県初受賞)
岡山県岡山市、代表:有森 裕子

■豊かな芸術体験は「命の薬」ー地域と世界と人々をつなぐ国際児童演劇祭を運営
国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ実行委員会
沖縄県那覇市、代表:下山 久
   国際交流基金は世界の全地域において、総合的に国際文化交流事業を実施する日本で唯一の専門機関です。1972年に外務省所管の特殊法人として設立され、2003年10月1日に独立行政法人となりました。海外に24か国・25の拠点を持ち、「日本の友人をふやし、世界との絆をはぐくむ」をミッションに掲げ、世界の人々と日本の人々の間でお互いの理解を深めるため、さまざまな企画や情報提供を通じて人と人との交流をつくりだしています。
 
  • 2019年度「国際交流基金地球市民賞」受賞団体
■四日市市立西笹川中学校 多文化共生サークル
【所在地】四日市市笹川4-104
【代表者】小林 正人
【設立】2015年
【ウェブサイト】http://www.yokkaichi.ed.jp/~nisisasa/cms2/htdocs/?page_id=48

<授賞理由>
 西笹川中学校は外国人が多く暮らす四日市市笹川地区にある唯一の中学校で、外国にルーツを持つ生徒が約 3 割を占める。長年にわたる試行錯誤の中から、「多文化共生の鍵は若者にある」と考えた大人たちの呼びかけに応じ発足した「多文化共生サークル」は中学生が主体となって防災行事や夏祭り、文化祭等、地域のイベントに密接に関わりながら、多文化共生のまちづくりに参画している。中学生による地域活動は、地域への愛着がわいた生徒たちが卒業後もサークルを立ち上げたり、まちの行事に参加したりする等、外国人・日本人の垣根を越えた顔の見える関係づくりに貢献している。こうした取り組みはこれから外国人住民の増加が見込まれる他地域の参考となると考え、本賞を授与する。


■特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールド
【所在地】岡山県岡山市北区西辛川895-7-101
【代表者】有森 裕子
【設立】1998年
【ウェブサイト】https://www.hofg.org

<授賞理由>
 ハート・オブ・ゴールドは、1996年12月にカンボジアで開催された国際ハーフマラソンの運営に関わった人々によって設立された。その活動は、被災地や紛争地および開発途上国の子どもたち、障がい者、貧困層の人々に対して、体育教育支援や養護施設・青少年人材の育成を目的とした日本語教室の運営、県内各所と連携した交流など、「心身ともに健全な育成」という理念に基づき、大きく拡がった。
 こうした支援活動の多くが、支援する側とされる側の立場に格差が生じがちだが、同団体は、対等な交流を目指し、マラソン大会の運営や日本語教室の活動を現地に移譲する等、現地で、自立かつ持続的に活動ができるような枠組みを作っており、また官・学・民を大きく巻き込んで連携し協働を実現している点は、複雑な社会課題の解決方法として注目されるもので、支援活動に関わる全ての団体にとって一つの手本となると考え、本賞を授与する。


■国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ実行委員会
【所在地】沖縄県那覇市首里汀良町3-82-5 2F
【代表者】下山 久
【設立】2013年
【ウェブサイト】https://riccariccafesta.com

<授賞理由>
 国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ実行委員会が沖縄で運営してきた同フェスティバル(通称「りっかりっか*フェスタ」)は、ファミリーのための国際舞台芸術フェスティバルである。豊かな芸術体験は「ヌチグスイ=命の薬」との考えから、子どもたちや地元の人々が独創的で上質な世界中の舞台公演に気軽に触れる機会を長年提供してきた。ノンバーバル(言葉を用いない)を中心とした作品によって子どもたちの感受性や想像力を育み、お互いの違いを受容し認め合うことを目指し、毎回10か国前後の約20作品を上演。いまや世界各国の演劇関係者が集うアジアの演劇フェスティバルネットワークのハブとなり、鑑賞者と劇場、劇団員、地元住民、商店街、ボランティア、海外からのインターン等、地域と世界と人々の心をつなぐ国際文化交流の好事例である。

 

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会社概要

独立行政法人国際交流基金

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URL
https://www.jpf.go.jp/j/index.html
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都新宿区四谷1-6-4 四谷クルーセ1~3階 (「コモレ四谷」内)
電話番号
03-5369-6075
代表者名
梅本和義
上場
未上場
資本金
-
設立
2003年10月