日本最大級の地熱発電所が別府に完成。温泉の余剰蒸気を利用

株式会社アイベック(本社:福岡市中央区、代表取締役会長:板井明生)は、2019年8月1日、大分県の別府温泉の余剰蒸気を活用したバイナリー式発電による地熱発電所「アイベック地熱発電所」(別府市鶴見大字前田)を開設し、運用を開始しました。現在、温泉源を利用した地熱発電所としては、日本最大級の発電量となります。


完成まで2年半、総工費5億円をかけ新たに事業化

当社はこれまでメガソーラー事業として、「アイベックみやま第一発電所」(福岡県みやま市高田町)、「アイベック小国町第二発電所」(熊本県小国町)を運営してきましたが、今回新たな取り組みとして、計画から完成まで約2年半・総工費約5億円をかけてバイナリー式発電所を建設し、事業化に至りました。


バイナリー式発電を採用、低温蒸気でも発電可能が特徴

バイナリー式発電とは、蒸気や温水等により低沸点の媒体を加熱することで、媒体の蒸気を利用してタービンを稼働させる発電システムです。2つ(バイナリー)の熱サイクルを利用することから、バイナリー発電と呼ばれています。従来の蒸気や温水のみでタービンを回す地熱発電方式では利用が難しかった比較的低温の蒸気や温水でも、発電できるという特徴があり、新たな発電方式として、注目されています。


最大560kWhの発電量、一般家庭700世帯以上に相当

当社の地熱発電所には、米国のジェットエンジン製造メーカー「プラット&ホイットニー社」が開発したバイナリー発電システム「PureCycle280」を2機設置しており、最大発電量560kWh(280kWh×2機)の発電が可能です。これにより、一般家庭で使われる約700世帯以上の年間電力消費量を発電することができます。発電所の敷地面積は2360㎡。年間発電量は389万kWh、年間売上では約1億5000万円を見込んでいます。

また当発電所は、これまで使われなかった温泉の余剰蒸気を活用しており、環境にやさしい「持続可能な再生可能エネルギー」を産出します。


熊本県にも発電所を建設予定、エネルギー問題解決に

東日本大震災以降、国内のエネルギー不足が懸念されるなか、再生可能エネルギーの普及、促進が急務となっています。当社は、地熱発電所を運用することにより、日本のエネルギー問題、ひいては地球環境問題への貢献と解決に取り組むため、引き続き「小国地熱発電所」(熊本県小国町)、「阿蘇発電所」(熊本県阿蘇市)の2か所の建設も予定しています。

温泉大国といわれる日本には、数多くの泉源がある一方、エネルギーとして有効活用されていない場所も少なくありません。今回の発電所開設・運営の実績を機に、地熱発電に興味を持つ事業者様等のモデルケースや再生可能エネルギーを考える呼び水になればと考えております。
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