CALL4、訴訟の背景や関わる人のストーリーを動画で伝える「CALL4ドキュメンタリー」の配信開始
〜初回はジャーナリストの伊藤詩織さんが取材を実施〜https://www.youtube.com/watch?v=ri38BBl1n9s&t=5s
日本初の公共訴訟支援に特化したウェブプラットフォームCALL4(コールフォー)(運営:Citizen's Platform for Justice、代表:谷口太規)は、原告や支援者など訴訟に関わる人をメインに、訴訟に至った背景やこれまでの人生を取材し動画でストーリーを伝える「CALL4ドキュメンタリー」の配信を開始いたします。
CALL4はより多くの人たちが司法で起きていることを知り、関心を持ち、そしてさまざまな形で参画することができる仕組みを作るべく、2019年9月にサービス提供を開始いたしました。サービス開始から約1年半で、性風俗事業者に対する持続化給付金不支給を問う「セックスワークisワーク訴訟」や同性婚訴訟、東京地裁・高裁で法令違憲判決が出された在外国民審査訴訟、入管施設内における暴行事件など社会的耳目を集める訴訟を初めとして多くの訴訟を取り扱いクラウドファンディングを実施するとともに、その問題背景についての情報発信をして参りました。
これまでも国内において、司法の場を通じて不正義をただし、またより良い社会のあり方を問うという活動は一定の成果を挙げてきましたが、司法は多くの人たちにとって身近なものとは言いがたいのが現状です。
そのような背景から、訴訟に対してより身近に感じてもらい、且つリアリティと臨場感を持って感じていただき、訴訟の背後にある“人”のストーリーをその人の表情や暮らし、考え方を通じて共感していただくべく、ジャーナリストの方の協力の下、動画を通じて発信してまいります。
また、新型コロナウイルス感染症拡大や、米国での大統領選挙など、多くの人がSNSで直接情報にアクセスできる時代だからこそマスメディアの情報のみならず、一次的な情報発信をしているジャーナリストに注目が集まってきています。そこで、そういった注目を集めるジャーナリストの方々と共に映像を制作することで、より多くの人に一つひとつの訴訟や、背景を知っていたきたいと思います。
なおCALL4ドキュキュメンタリーは、動画による配信だけではなく、政治・社会の問題をもっと自由に語れる新しいメディアを作りたいという思いの下、テレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを制作している方々が有志で始めた「Choose Life Project」の協力により、原告や弁護団、その他有識者など、みんなで一緒に議論し合うオンラインイベントも予定しております。
■CALL4ドキュメンタリー概要
CALL4ドキュメンタリーは外部ジャーナリストの協力の下、原告や訴訟に関わる人を取材し、訴訟の背景や関わる人のストーリーを動画で配信します。
エピソード1
精神病院に閉じ込められたまま人生の大部分を過ごす人たちが多くいます。精神障害を持つ人も地域で暮らせるようにという世界の潮流に逆行した日本の精神医療は、国際的にも大きな批判を浴びています。統合失調症を患ったことを理由に39年間を精神病院に入院していた伊藤時男さんは、日本の悲惨な精神医療を長年にわたり放置してきた政府の不作為責任を問い、国家賠償請求を提訴しました。ジャーナリストの伊藤詩織さんが、現在は地域で暮らす伊藤時男さんを訪ね、彼の経験やその背景にある問題を問います。
タイトル:「私は、40年間かごの中の鳥だった」
ケースURL:https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000068
ストーリーURL:https://www.call4.jp/story/?p=1594
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=ri38BBl1n9s&t=5s
動画配信日時:2021年4月5日 午前10:00
※「Choose Life Project」との共催イベントは4月上旬に開催予定
取材担当ジャーナリスト:伊藤詩織
1989年生まれ。ジャーナリスト。BBC、アルジャジーラ、エコノミストなど、主に海外メディアで映像ニュースやドキュメンタリーを発信している。国際的メディアコンクールNew York Festivals 2018では制作したドキュメンタリー『Lonely Death』(CNA)と『Racing in Cocaine Valley』(Al Jazeera)が2部門で銀賞を受賞。性暴力被害についてのノンフィクション『Black Box』(文藝春秋社)は本屋大賞ノンフィクション部門にノミネートされる。第7回自由報道協会賞では大賞を受賞し、5ヶ国語で翻訳される。2019年ニューズウィーク日本版の「世界が尊敬する日本人100」に選ばれる。
エピソード2
教員の過重労働が問題となっています。生徒たちの登校前の早朝から夜遅くまで、休日もクラブ活動・部活動の付き添いなど休みなく働いています。ところが、先生たちはいくら時間外に労働しても、その分の賃金は支払われています。ボランティアと扱われてしまうのです。こうした現状に問題意識を感じた一人の現職の教員が県相手に訴訟を提起しました。彼は言います。「私たちの世代で、この長時間労働に歯止めをかけなければならない。」将来教員を目指す学生たちも支援に立ち上がりました。教育の未来のために立ち上がった人たちを、ジャーナリストの安田菜津記さんが取材します。
タイトル:「未来の先生たち」のために(仮題)
ケースURL:https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000070
配信日時:4月中旬公開予定
※その他の詳細は決まり次第CALL4のSNSなどでご案内予定
取材担当ジャーナリスト:安田菜津紀
1987年神奈川県生まれ。フォトジャーナリスト。NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)所属フォトジャーナリスト。同団体の副代表。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。著書に『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)、他。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。
エピソード3以降のの配信予定はCALL4のSNSなどでご案内いたします。
https://twitter.com/call4_jp
■一般社団法人Citizen's Platform for Justiceについて
一般社団法人Citizen’s Platform for Justice(シティズンズプラットフォームフォージャスティス、略称「CPJ」)は、「CALL4」の立ち上げおよび運営のために設立された営利を目的としない法人です。
その主な財政は寄付によって賄われています。なおCALL4の立ち上げに際してはアメリカ大使館の助成金を受け、また運営にあたっては、株式会社TKCによる協力を受けています。
代表を含むCPJの理事は全員が弁護士であり、いずれもこれまでに「社会課題の解決を目指す訴訟」の代理人となった経験があります。
詳細は以下よりご確認ください。
https://www.call4.jp/index.php
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像