ストラタシス、導入しやすい価格でオフィスに最適なデザイナー向けJ55フルカラー3Dプリンタを発表。新しい製品デザインの迅速な検証を可能に
KeyShotとSOLIDWORKSソフトウェアの統合により、デザインから3Dプリンティングまでのワークフローを簡素化
Stratasys Ltd.(以下ストラタシス)は、デザイナーやチームによる迅速なフルカラー・デザイン・リアリズムをあらゆる場所で可能にする新製品J55™ 3Dプリンタを発表しました。J55はオープン価格となっています。約50万色再現可能、PANTONE®カラーにも対応しており、リアルなテクスチャーと透明度を1個の造形物で実現する高い忠実度と5種類の同時プリント材料などを提供し、リアリズムと優れた生産性を実現します。セットアップが容易で、リモート・モニタリングが可能なことから、自宅からもプリンティング作業を管理できます。
米国オハイオ州シンシナティに本社を置くKinetic Visionのイノベーションおよびインダストリアル・デザイン担当ディレクタのTony Guard氏は、「リアルな3D造形物がなければ2Dデザインを検証する方法はありません。単純に不可能です」と述べています。従業員175名の同社はコンシューマ向け電子製品、包装製品から航空宇宙、医療まで、さまざまな業界のスタートアップからフォーチュン50企業に至るまで、幅広い企業向けに製品を開発しています。
同氏は「J55で何ができるのかがわかった時、私は本当に驚きました。私たちは形、色、仕上げ、グラフィックスなどのすべてに関し、製品を迅速に検証できます。私たちは最終製品に相当する有形3Dプリンティング造形物を、これまでにない速さでクライアントに提供できるようになりました。J55を私たちの戦略的強みとして秘密にしておきたいところですが、長い間秘密にすることはできないでしょう」と述べました。
回転するたびにイノベーションを実現
Stratasys J55は固定プリント・ヘッドを備えた特許取得済み回転造形プラットフォームを採用しており、実際の作業面で極めてユニークです。これにより、信頼性の最大化とメンテナンスの簡素化を実現します。また、この技術は小フットプリントでの大型造形を可能にすると同時に、音を家庭用冷蔵庫と同レベルに抑えており、音の問題をほぼ解消します。J55は空気清浄機ProAero™との組み合わせにより臭気のないオペレーションを実現し、どんな場所にも配置可能です。
ストラタシスの製品担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのOmer Kriegerは「私たちはあらゆる場所の製品デザイナーとエンジニアのために製品開発プロセスを真の意味で変革する、革新的な新3Dプリンタを開発しました」と述べ、さらに「J55は実質上あらゆる製品デザイン・チームの予算にフィットするだけでなく、J55により3Dプリンティング可能なパーツの品質はクラス最高です。J55は非常にシンプルなので、誰でも使用が可能です。また、運転していることを忘れるほど静音です」と語りました。
KeyShotとSOLIDWORKSによる簡素化された3MFワークフロー
デザイナーによるJ55の使用を容易にするため、ストラタシスはワークフローの簡素化にも最優先で取り組んでいます。J55はGrabCAD Print™ソフトウェアを完全にサポートしており、一般的なCADファイル(SOLIDWORKS®、CATIA®、PTC Creo®、Siemens NX、Inventor®などのファイル形式)のほか、従来のSTL、OBJ、VRMLファイルに対し大幅に進化した最新3MFファイル・フォーマットのスムーズなインポートを可能にします。さらに、ストラタシスは初めてLuxion Inc.のKeyShot® 3Dレンダリング・ソフトウェアによる3MFカラー・ワークフロー向けサポートを追加しています。2020年後半にリリース予定です。
世界的調査企業であるIDCの3Dプリンティング・リサーチ・ディレクタのTim Greene氏は、革新的な変化が起こりつつある今日の世界に対応するためには、製品デザイン・プロセスの変革が必要なことは明らかだと述べています。同氏は「従来のプロトタイピングに伴うリスクや時間はもはや現状に合わなくなっていますが、デザインに妥協の余地はありません」と述べ、さらに「デザイナーは初期のコンセプト・モデルから高度にリアルな最終プロトタイプに至るまで、プロトタイピングを社内で何度も行えるべきです。エンタープライズ・レベルの品質をデザイン・ショップの妥当な価格と作業空間で実現することがまさに課題でした。それが現在、実現しています」と語りました。
J55は小型ながら、エンタープライズ・ショップ向けStratasys J8シリーズと同等の機能を持つ補完機種で、J55は同日内の造形ジョブ設定までを含む全デザイン・プロセスと最小限の後工程を実現します。J55は最終製品の形、材料、色、仕上げにマッチした造形により、J8シリーズ3Dプリンタと同一の卓越した解像度やディテールを提供します。
エンタープライズ品質のデザイン・リアリズム
J55 3DプリンタはデザイナーにフルCMF(Color=カラー、Material=材料、Finish=仕上げ)機能を提供します。フルレンジのテクスチャー、VeroClear(VeroUltraClearは2020年後半に提供)の透明度、X-Riteベースのカラー・プロファイル、PANTONE®対応カラーなどの高性能PolyJet材料を活用しており、デザイン・プロセスの各ステージにわたって信頼性が高く、現実的な意思決定を確実に可能にする世界共通のカラーを提供します。
J55 3Dプリンタは1,174cm2の最大造形サイズを特長としており、床占有面積はわずか0.43m2です。5種類の材料(さらにサポート材)に対応できることから、オペレーターは最も頻繁に使用する樹脂データをロードでき、材料交換に伴うダウンタイムの回避も可能になります。
J55は2020年7月に出荷を開始する予定で、現在注文を受け付けています。デザイナーとエンジニアに向けた3Dプリンティング・リアリズムの性能については、J55のウェブサイト(https://www.stratasys.co.jp/3d-printers/j55)をご覧ください。
ストラタシスについて
ストラタシスは3Dプリンティングとアディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)技術で世界をリードする企業です。30年にわたり、ストラタシスの製品は製品開発期間、コスト、工具コストの削減/解消、製品の品質向上をサポートしてきました。ストラタシスはFDM® およびPolyJet™ 3Dプリンタ、各3Dプリンタ材料の製造販売、ソフトウェア開発販売、エキスパート・サービス、パーツ造形サービスに関するソリューションや専門知識を提供します。その技術は航空宇宙、車載、ヘルスケア、コンシューマ製品、教育などのさまざまな産業向けのプロトタイプ、治工具、生産部品の製造に利用されています。詳細については、https://www.stratasys.co.jp/をご覧ください。
ストラタシス・ジャパンはStratasys Ltd.の日本子会社で、ストラタシスが製造する3Dプリンタおよび3Dプリンタ材料の販売やパーツ造形サービス(DFP)の提供を行っています。本社は東京都中央区で、大阪に支店があります。
Stratasys、PolyJet、J55、GrabCAD PrintはStratasys Ltd.と子会社の両方あるいはいずれか一方の商標です。SOLIDWORKSはDassault Systémes SolidWorks Corporationの登録商標です。KeyShotはLuxion, Inc.の登録商標です。他のすべての商標はそれぞれの所有者に帰属し、ストラタシスはこれら非ストラタシス製品の選択、性能、使用に関して一切の責任を負わないものとします。
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