新型コロナ軽症患者移送専用車(飛沫循環抑制車両)が完成しました。
2020年7月7日(火)より稼働を開始します。
日本交通株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:知識賢治、以下日本交通)では、公益財団法人 日本財団による新型コロナウイルス支援策として進められていた、患者(主に軽症者)の移送用車両への改造が完成し、本日2020年7月7日(火)より稼働を開始しました。当面は5台でスタートし、今後の感染状況を鑑みながら公益財団法人 日本財団と増備を検討してまいります。
これは公益財団法人 日本財団が2020年5月20日に新型コロナウイルス支援策第2弾として発表した、タクシーを活用した患者の移送支援を受けて、トヨタ自動車、デンソーのご協力のもと、トヨタ「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」車両をベースに患者(主に軽症者)の移送用車両へ改造を行ったものです。
なおこの車両は、一般の営業に入らない専用車両として、保健所等からの依頼に基づき運行されます。運転者は患者の乗降時も車両を下りず、患者との接触は一切ない形をとります。
今後とも公共交通機関として日本交通に出来ることに、しっかり取り組んでまいります。
車両後方スペースとの間に隔壁を設置
トヨタ「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」を「飛沫循環抑制車両」として改造を行いました。運転席・助手席のある車両前方スペースと、後部座席以降の車両後方スペースの間に隔壁を設置し、前方を陽圧、後方を陰圧とすることによって、後方の空気が前方に循環しないようにコントロールします。トヨタが感染拡大の抑制や医療現場の支援に向けて開発したものです。
後部座席に対しては、車両前部にあるエアコンから専用のパイプで冷気を送る仕組みとしました。エアコンのオン・オフのスイッチも操作できないようにして車両運行中は常にエアコンを作動させ、さらにパイプの途中には専用の送風機を設置することで冷気を送り込みます。また、エアコン停止前には運転席側に設置した専用のバルブを必ず閉めることで、運転席側への空気の逆流を防ぐ仕組みとなっています。
後部座席側面窓は常に窓を開けた状態に固定し、車内換気を行える状態としています。後部座席ドアのパワーウィンドースイッチは操作できないように改造しています。
車両の前後に高効率空気清浄機を設置
車両後部座席、および前席助手席部分にはデンソー製の高効率空気清浄機を設置しました。微粒子(0.3μm)を99%以上回収できるフィルタを採用し、車内の空気を浄化することができます。デンソーがいち早く供給に取り組み、都内病院の新型コロナウイルス患者搬送用車両に設置され、利用されている実績があるものです。
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