Advantechが「COM-HPC」 次世代のコンピュータ・オン・モジュールをリリース
アドバンテックテクノロジーズにてキャリアボードやシステムトータルでのデザインサービスやテクニカルサポートを展開
2020年9月11日、組込みコンピューティング・ソリューション・プロバイダであるAdvantech(本社 台湾)とアドバンテックテクノロジーズ(福岡県直方市 旧オムロン直方)は、次世代・高性能コンピュータ・オン・モジュール(COM)である「COM-HPC」対応製品を発表しました。(ウェブサイト: https://www.advantech-tj.co.jp/topics/3817)
COM-HPCは、AdvantechにおけるCOMラインナップを強化拡充し、エッジコンピューティングにおいて将来的に必要とされる高いパフォーマンスへの要件を満たします。 PICMG COM-HPC規格策定メンバーであるAdvantechは、これまで2年以上にわたってこのCOM-HPCの規格・仕様の定義に携わっており、規格は2020年末に正式化される予定です。
PICMG PresidentのJess Isquithは、今回のAdvantechによる製品のリリースにあたり下記のコメントを発表しました。
- 「PICMGは、COM-HPC規格の策定に完了の見通しができた事を光栄に思っています。 Advantechは、IoTインテリジェントシステムと組込みプラットフォームのリーダーであり続け、今回のCOM-HPC規格と、それに対応した新たな製品開発への取組みは、今後の規格普及・拡大につながると考えています。」
高いコア数とメモリ容量をサポートし、優れたパフォーマンスを実現
これまで以上にI/Oの拡張性を改善し、電源入力を容易にする為にCOM-HPCでは、2つの400ピン型のボード間コネクタを介して合計800ピンを備えています。策定された5つのCOM-HPCのボードサイズ (A〜Eタイプ)(図1)によって、よりハイパフォーマンスなプロセッサの利用が可能となります。 最大のボードサイズの場合、COM-HPC上に4〜8枚のPCロング型DIMMメモリを搭載する事も可能です。更に、システムのTDPは110Wまでのプロセッサをサポートしています。 COM-HPCは300Wを超える電力入力に対応し、優れたパフォーマンスを提供します。サイズEは、最大8枚の PCロング型DIMMメモリにより最大1TBのメモリを搭載する事が可能です。サイズCは、4枚のSODIMMによって、128GBを搭載可能です。
高度なデータ転送とI/O拡張
COM-HPCは、革新的なボード間コネクタを介して、より高い帯域幅をサポートします。PCIe Gen 5(32GT/s)をサポートし、最大65レーンまで拡張できます。 これらは、4x USB 4またはUSB 3.2 Gen. 2 x2、最大10GBASE-Tのポートと、サイドバンド信号を備えた8xポート25GBASE-KRを備えています。 COM-HPCは、インテリジェントなシステム管理のための12x GPIO、SPI、IPMB、I2C、SMBusなどのより低電力のI/Oも備えています。
COM-HPC対応製品「SOM-8990」
Advantechは、2020年第4四半期に、COM-HPC「SOM-8990」と、キャリアボード込みの評価キット「SOM-DB8900」をリリースします。これは、Intel Xeon®Dプロセッサを搭載したサーバー型のピンレイアウトになります。 COM-HPCまたはその他のAdvantechの製品およびサービスの詳細については、最寄りのAdvantech販売サポートチームにお問い合わせいただくか、WEBサイトwww.advantech-tj.co.jpにアクセスしてください。
「SOM-8990」主な特徴
- Intel® Xeon® D プロセッサ (16Core/TDP 110W)
- 最大512GBメモリ(x8 288pin RDIMM/LRDIMM)
- 最大45レーン PCIe Gen. 3 (x16, x8, x4, x1), 4x ports USB 3.0, & 2x ports SATA III
- 最大4x ports 10GBASE-KR, and 1x port 1000BASE-T
- COMピンレイアウト: COM-HPC Server type
- ボードサイズ: Size E 200 x 160 mm (0.65 x 0.52 in)
カスタマイズにも対応
日本国内においては、COM-HPCボード単体の販売に留まらず、アドバンテックテクノロジーズ(ATJ 福岡県直方市)のエンジニアチームが、お客様専用のキャリアボードや筐体全体の設計まで含めたMade In Japanのデザインサービス・テクニカルサポートを提供可能です。 (ATJデザインサービス:https://www.advantech-tj.co.jp/service)
PICMGについて
1994年に設立されたPICMG®は、高性能産業、産業用IoT、軍事/航空宇宙、通信、テスト/測定、医療、および汎用のオープンスタンダードを共同で開発する企業および組織の非営利501(c)コンソーシアムです。組み込みコンピューティングアプリケーション。 PICMGが開発した主な標準規格には、COMExpress®、CompactPCI®、AdvancedTCA®、MicroTCA®、AdvancedMC®、CompactPCI®Serial、COMExpress®、SHBExpress®、MicroSAM、およびHPM(ハードウェアプラットフォーム管理)があります。(ウェブサイト: www.picmg.org)
Advantechについて
Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。 (ウェブサイト:www.advantech.com)
アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)について
アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、Advantechグループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびにインダストリアル向け電子機器のMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。
ウェブサイト:https://www.advantech-tj.co.jp
Twitter:https://twitter.com/Advantech_ATJ
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