2021年卒 高校生新卒採用調査

(新型コロナウイルス感染症拡大が高卒採用計画へ及ぼす影響)

高卒採用継続は95%、うち10%は「コロナの影響で採用減」/オンライン面談は、企業側の実施意向は半々/56%の企業が、応募前職場見学を条件付きで開催
全国の高等学校で進路行事を企画・運営し、高校生の進学・就職を支援する株式会社ライセンスアカデミー(本社:東京都新宿区、代表取締役:白田 康則)は、高卒採用を行っている企業の新卒採用担当者を対象に、「2021年卒高校生新卒採用調査」を行いました。2021年卒の高校生新卒採用募集状況に加え、新型コロナウイルス感染症拡大や緊急事態宣言が、高卒採用計画へどのような影響を及ぼしているか、その動向について調査を実施いたしました。

■調査結果概要
本年度、高卒採用を実施すると回答があった企業は、95%に上った。
高卒採用を実施する企業のうち10%は、「新型コロナウイルスの影響で採用人数を減らす」計画をしていることが判明した。なお、採用予定人数は、「昨年と同じ」52%、「増やす」29%、「減らす」19%であった。

56%の企業が、応募前職場見学を条件付きで開催
高校生の就職活動にとって欠かせない「応募前職場見学」は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、56%の企業が「条件付き」で開催すると回答した。具体的な条件としては、「マスク着用」・「体温体調確認」・「人数制限」などが挙げられた。

高校生とのオンライン面談について、企業側の実施意向は半々
7月1日以降、各地で合同企業説明会が開かれているが、応募前の会社説明・業界説明において「オンライン面談」を希望する企業は51%、希望しない企業は49%となり意見は分かれた。限られた期間で活動を行う高校生にとって、直接説明を聞く機会は欠かすことができないという声も寄せられた。


■調査結果(抜粋)
①-1、高卒採用(2021年3月卒)の有無を教えてください [回答106件]

本アンケートに回答を寄せた企業は、日頃から高卒採用に積極的であることを考慮すれば、この結果だけをもって高卒求人の全体傾向を安易に判断することはできない。しかし“従来から高卒採用に前向きであった企業にとっては”という前置きをすれば、新型コロナウイルス問題が高卒求人に与える影響は企業の努力により限定的であると言える。


①-2、高卒採用目標数(2021年3月卒)を教えてください [回答106件] 

 

多くの企業が、社会情勢に左右されずに「安定的な高校生採用」を目指していることがわかる。約8割の企業が、高卒採用目標数30名以下であるが、次の質問項目と併せて考察すれば高校生に対する採用意欲は高いと考えられる。

 

②高校生採用人数(2021年3月卒)の増減を教えてください [回答106件]       


③非公開求人(2021年3月卒)の増減を教えてください [回答106件] 

高校生採用増を計画した場合、公開求人として「より多くの高校生に機会を与える」ことを考えている企業が多いと言える。②で調査した「高校生採用人数」では、増加と回答した企業が29%だった。③で調査した「非公開求人(学校指定求人)」は、増加と回答した企業は14%であった。つまり、高校生採用を増やす企業では、より多くの高校生が受験の機会を得られると推測される。

高校生採用が少数であれば、関係が深い高校に限った非公開求人で十分である。しかし、募集人数が増えるとより多くの高校生にアピールする必要が生じる。一方で、高校の立場からすれば「指定を外された」と受け止める担当者もいるだろう。募集人数の増加に伴い、公開求人に切り替える企業は、非公開求人で採用していた高校にあらかじめ事情を説明しておくと良い。

 

④採用開始時期について教えてください [回答106件]  

「7月1日より遅れる」と「未定」をあわせると10%であり、決して少なくはない。しかし、例年でも「7月半ばから8月」に採用活動を始める企業が見受けられることを考えれば、注目すべきほどの数字ではない。むしろ、この社会状況下でも「例年通り7月1日」から、採用活動を開始する企業側の積極性が見受けられる。高校側は、この結果を受け止めて生徒の就職活動を支援することが求められる。


⑤-1 職場見学について、貴社の対応を教えてください [回答106件]  

約半数の企業は、新型コロナウイルス感染防止のため条件付きで職場見学を行うことを決めたようだ。なお、現時点で職場見学を行う予定の企業は約9割に達している。オンラインを検討している場合でも、最終手段的に考えているケースが多く、調査時点で「オンライン実施」を明記している企業は1社だけである。

就職を希望する高校生にとって、応募前職場見学が重要な意味を持つことが、企業側に理解されていることがわかる。高校生の特性を理解したうえで、対応を計画していることは高校側にとってはありがたい。

 

 ⑤-2 職場見学を「条件付きで実施」する際の条件 ※複数回答可 [回答70件] 

 

「マスク着用 [回答数66] 」と「体温・体調確認 [回答数60] )が、前問の「実施予定(条件付き) [回答数50]」の件数を上回っていることが注目である。つまり、「マスク着用」や「体温・体調確認」などの対応は、「特別な条件」ではなく「当然のこと」としてとらえている企業が少なくないことを示している。

企業側は、混乱を避けるためにも見学時の注意事項は詳しく記載したほうが確実である。また、体調不良時の代替日や定員超過に対応した追加実施日についても配慮が望まれる。県外からの見学参加不可の方針についてはたとえ応募は妨げないとしても無用な物議を醸す恐れもあり、再考を求めたい。


⑥-1 本年度採用活動の手段を教えてください ※複数回答可 [回答104件]   

訪問・連絡等の直接的な活動を自粛する傾向が見られるが、高校側が自粛を望んでいるかは疑問である。担当教員はできるだけ詳しい企業情報を求めていることも事実であり、多少面倒であっても、電話等で高校側の対応について確認をする必要もある。高校側も、企業の来校についての可否や条件をHP等で周知できると良い。

 

⑥-2 訪問自粛の場合、予定している期間を教えてください [回答21件]   

 

5~6月の自粛を考えている企業が大部分である。この中には、例年は早期選考違反に問われない形で訪問を行っていたが、「今年は新型コロナウイルス問題があるので自粛を考える」という企業が含まれているだろう。この時期の学校訪問は、解禁後に比べて伝える情報は限定される。しかしながら、お互いに時間的余裕があり、毎年継続されることで人事担当者と教員の関係構築に役立つことが多い。高校側も、毎年訪問に来る企業からの情報提供を期待している可能性が考えられる。


⑦本年度インターンシップの受け入れ状況について教えてください [回答106件]  

 

インターンシップは高校と企業の相互信頼によって成り立つ行事であり、例年通りの受け入れ態勢を整えている企業も多い。しかし、高校側が休校期間の授業時間を補填するために、行事計画を見直すことで生徒の送り出しが難しくなることもある。授業確保の目的だけではないが、すでに「体育祭・文化祭・修学旅行」等の行事の中止を検討あるいは決定している高校もあり、インターンシップも例外ではない。夏休みの短縮もほぼ確実で、この期間の実施も難しい。継続的に送り出している高校と受け入れている企業は、前もっての確認打ち合わせが必要になる。


⑧-1 採用活動や業界説明において、高校生とのオンライン面談を希望しますか [回答106件] 

この質問は、「応募前見学に関わる面談」を指し、「採用選考のオンライン面接」を希望するという意味ではないが、高校生採用企業としては、新型コロナウイルス問題で従来通りの活動が困難な中でも、高校生との接点を持ちたいと考えていることがわかる。しかし、生徒側のネット環境はともかく、オンラインでの面談や会議に慣れていない教員がまだ多い状況では指導も十分できず、果たして生徒に許可を出せるだろうか。現在、ウェブ会議システムでの授業を開始している高校も見られるが、ごく一部の進学校中心となっている模様である。


⑧-2 オンライン面談を希望する場合、使用可能なツールを教えてください※複数回答可 [回答58件]

 

前問で「オンライン面談を希望する」と回答した企業の8割近くで、「Zoom」が使用可能としている。これに「Skype」を加えるとかなりの数の企業がカバーできるのではないか。リモート授業実施校も「Zoom」を利用するケースが多いが、就職者の多い学校でそこまで進んでいるかは疑問。生徒が個人的に「Skype」を使用していることは考えられるが普及度も不明。「LINE」の普及とSNSの多様化で高校生の「Skype」利用率が低下しているという調査結果もある。「Zoom」についてはセキュリティ上の脆弱性も指摘されたが、数度のバージョンアップにより改善が図られている。


※概要内の解説については、キャリア教育支援協議会顧問(元・都内公立高校進路指導部教諭)にてコメント。

<調査概要>
【調査期間】2020年4月20日~2020年5月14日
【調査方法】インターネット・FAXによるアンケート
【調査対象】キャリア教育支援協議会会員企業への案内、弊社イベント参加企業・弊社営業より各企業への案内
【有効回答】107社

当社では、高等学校現場での進路支援のため、本調査結果をもとに各種情報提供・コンテンツを拡充する予定です。また、高校教諭と高卒採用企業を結ぶ企画も実施してまいります。


■高校教諭と高卒採用企業が、WEB面談を通じて情報交換するイベント
進路ナビ「高校現場と企業をオンラインでつなぐ就職懇談会」
当社では、全国の高等学校や公共施設・イベントホールなどで、年間6500回を超える進路相談会を開催しております。また、教員向けの企画として、全国で高校の就職指導担当の先生方を集め、企業との情報交換、意見交換の出来る懇談会を開催しております。直接面談で情報交換ができる企画として毎年好評をいただいておりましたが、現在は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から延期・中止としております。しかしながら、高校・企業双方から情報交換を行う機会を求める声をいただき、WEB上で情報提供ができる「高校現場と企業をオンラインでつなぐ就職懇談会」を開催する運びとなりました。

【今後の開催予定】
5月26日(火) 神奈川会場   [対象:県内全ての高等学校]
5月27日(水) 埼玉会場    [対象:県内定時制高等学校]
5月28日(木) 茨城会場    [対象:県内全ての高等学校]
5月28日(木) 東京多摩会場  [対象:多摩地域の高等学校]

すでに、5月19日(火)には、「埼玉会場」が開催されました。県内全日制高校14校・企業15社が参加し、個別WEB面談をしています。不要不急の訪問自粛が続き、高校教員・企業人事担当者の接点も失われている中で久しぶりの面談機会となり、活発な情報交換が行われました。

当社では「情報を一人ひとりのストーリーへ」のスローガンのもと、引き続き高校生に向けた役立つ情報を発信してまいります。

 
<会社概要>
株式会社ライセンスアカデミー(https://licenseacademy.jp/
本社所在地:東京都新宿区百人町2-17-24
代表取締役:白田康則
創業:1974年
※全国の高等学校で、進路ガイダンスを企画・運営。
大学新聞社・キャリア教育支援協議会・キャンパスアクターも当社グループです。

■本件に関する取材・お問い合わせ
<進路情報研究センター>株式会社ライセンスアカデミー
高卒採用企画課 担当:梅村(umemura@licenseacademy.jp)
キャリア教育支援協議会 事務局:牟田(muta@licenseacademy.jp)
[TEL] 03-5925-6228

 

 

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