つくろい東京ファンドが運営する、緊急的に住まいを失った方を市民の力で一泊宿泊・翌日支援を実現する「せかいビバーク」の利用者がのべ410件を突破。受け取りスポットも東京・埼玉で44箇所に拡大。
新たな運営体制で誰も取り残さない社会の実現へ
■せかいビバークの設立経緯と変遷
2020年4月7日の第一回緊急事態宣言時。ネットカフェへの休業要請が出されることにより、推計4000人ともいわれるネットカフェを居所とされている方が、追い出され、行き先をなくす可能性が出てきました。
こうした状況を解決するため、弊団体は複数の支援団体・支援者と連携し、緊急相談フォームから来たSOSヘスタッフが駆けつけて相談支援をおこなう体制をスタート。2024年現在も継続し、のべ2000件以上の方へのアウトリーチを実現しています。
一方で、経済の低迷から貧困が広がり、相談件数の増加は止まりません。従来、私たちの小さな手のひらではこぼれ落ちたり、そもそも届かない方も相当数いるに違いない。ちょうど、私達の活動を応援してくださる市民の方から「自分も困っている人を助けたいが方法はないか?」といったお声をいただくことが増えたこともあり、市民の力で緊急宿泊支援を中心としたセーフティーネットが作れないだろうか?
こうした考えから、合同会社合同屋様と協働し受付システムを開発、漫画家の内田かずひろ様にマスコットの「びばくん」をデザインいただき、2021年10月15日より受け取りスポット都内8箇所の期間限定プロジェクトとしてスタート。
その後、順調に利用者数と受け取りスポット数を増やし、2022年末に恒常的なプロジェクトとして運用。
2023年には、通信の貧困と緊急アウトリーチをミッションとする「特定非営利活動法人トイミッケ」との協働プロジェクトとし、2023年末現在まで利用者のべ410件・受け取りスポット44箇所(東京・埼玉)となりました。
2024年も、引き続き市民の力で作るセーフティーネットを広げていきます。
■「せかいビバーク」の公式サイトはこちら
■実施団体について
●一般社団法人つくろい東京ファンド
一般社団法人つくろい東京ファンドは、2014年6月、「市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう!」を合言葉に、東京都内で生活困窮者の支援活動をおこなってきた複数の団体のメンバーが集まり設立しました。現在住まいを失った方を対象としたシェルターの運営、東京アンブレラ基金など、さまざまなプロジェクトを展開しています。
●特定非営利活動法人トイミッケ
既存の公的支援になじみにくく、社会的に孤立した生活困窮者等を対象として、現代においては生活インフラとなっている通信問題に着目し、 IT 技術等を駆使しながら時機に即した形で当事者につながり、支援を届ける事業を展開することで、迅速な課題解決に努め、一人も取り残さない社会づくりに寄与することを目的とするNPOです。
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