国指定重要文化財 ヨドコウ迎賓館の保存および活用が「This is MECENAT 2023」に認定
●This is MECENAT Webサイト 認定活動ページ「国指定重要文化財ヨドコウ迎賓館の保存および活用」
https://mecenat-mark.org/archives_detail.php?id=1578
This is MECENAT とは
「This is MECENAT」は、公益社団法人企業メセナ協議会が2014年に創設したメセナ活動認定制度です。多彩なメセナ活動を認定し、各活動に光をあてることにより、芸術文化による豊かな社会づくりを推進していくことを目的としています。有識者で構成される審査委員により、3つの視点(活動の位置づけ、活動の主体性、活動の視野)を中心に、社会・地域への思いや創意工夫を凝らした点などを含めて総合的に審査されます。
●This is MECENAT Webサイト https://mecenat-mark.org/
国指定重要文化財 ヨドコウ迎賓館について
ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)は、銘酒「櫻正宗」で知られる灘の酒造家・八代目山邑太左衛門の別邸として、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright, 1867-1959)が設計し、1918年の基本設計終了から6年後の1924年に竣工した建物です。
当社淀川製鋼所は1947年に当館を取得し、社長邸や接客・接待の場として利用しました。1970年前後には老朽化による維持管理の難しさから解体することも検討しましたが、建築としての高い価値に鑑み、1972年に当館の保存を決定しました。1974年に国の重要文化財の指定を受けると、1981年に保存修理のための調査を実施、1985年から1988年にかけて保存修理工事を行い、1989年6月に「淀川製鋼迎賓館(ヨドコウ迎賓館)」として一般公開を開始しました。以来、延べ約49万人のお客様をお迎えしています。
●ヨドコウ迎賓館 Webサイト https://www.yodoko-geihinkan.jp/
「ヨドコウ迎賓館の保存および活用」の概要
フランク・ロイド・ライトの建築はアメリカと日本にしか遺されておらず、日本に現存するライト建築4件のうち住宅で建築当初の姿をとどめているのはヨドコウ迎賓館のみとなっています。当社では、関係官庁と有識者のご指導・ご協力に基づき、文化財建造物として重要な価値を有する当館の大規模な保存修理を以下の通り実施しています。
【大規模保存修理】
・1985年~1988年 保存修理工事
・1995年~1998年 阪神・淡路大震災により破損した部分の調査・修理工事
・2016年~2018年 保存修理工事
また、当館は週3日の開館日を設けて一般公開を行い、日本はもとより世界各地から来られる見学者をお迎えしているほか、毎年春に当館ゆかりの人形を展示する「雛人形展」を開催しています。近年は、地域イベントや学びの場としての活用に注力しており、芦屋のアートを発信する「あしや芸術祭」への参加や、近隣の小学校(芦屋市立山手小学校)との連携による当館を題材とした授業への協力などに取り組んでいます。
【雛人形展の開催】
1992年より毎年2月中旬から4月初旬にかけて、当館の施主であった山邑太左衛門氏が1900年頃に長女のために誂えた人形を展示する「雛人形展」を開催しています。
【あしや芸術祭への参加】
兵庫県芦屋市内の各地に設けられた会場でアートや音楽を発信するイベント「あしや芸術祭」に参加し、日本を代表するファッションデザイナーのコシノヒロコさんの絵画作品展や、京都西陣織の老舗・株式会社細尾による「HOSOO展 ~1400年の時空を超えて~」と題した展覧会を開催しました。
【芦屋市立山手小学校との連携による授業】
次代を担う子どもたちが、身近に存在する文化財への関心を高めて文化財を守る大切さを学び、フランク・ロイド・ライトの特徴ある建築スタイルやデザインに触れることで豊かな感性や自由な発想を生み出す力を育むことを目的に、芦屋市立山手小学校と連携してヨドコウ迎賓館を題材とする授業が行われました。
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