植物由来のセット成分でナチュラルスタイルを実現 ~糖アルコールの整髪性~
物産フードサイエンス株式会社(東京都千代田区大手町、代表取締役社長:梅田 明人 https://www.bfsci.co.jp/)は、糖アルコールの一種である加水分解水添デンプンのヘアスタイリング剤への知見を明らかにしました。
【セット力・セット保持力の評価】
昨今、ヘアスタイルのトレンドは多様化しており、ワックス、ジェル、オイルなど、なりたいスタイルやトレンド、髪質に合わせたスタイリング剤を選択することが出来ます。しかし、「セット力が強いと扱いにくい」、「スタイルを維持したいが、固めたくない」といった『セット力、セット保持力、感触の良さ』を兼ね備えたスタイリングが求められてきました。
スタイリング剤で汎用されるセット成分には自然由来のものから合成品まで様々なものがあります。糖アルコールもスタイリング剤として使用される原料の1つです。一例として、マルチトールが挙げられ、保湿性や可塑性の効果からスタイリング剤へ使用されています。今回は加水分解水添デンプンを用いた整髪性について検証を行いました。
<セット力・セット保持力評価試験>
30cm健常毛髪を予洗いし、乾燥させ、25℃・50%RH条件で調温調湿したものを試験用毛髪とした。その際の毛束の長さをL0として、水のみ、マルチトール又は加水分解水添デンプン5%水溶液(固形分換算)を毛束10gあたり8g手で塗布してなじませた。直径25mmのカール用ロッドに毛束を巻き付けた状態で40℃・2時間乾燥させ、乾燥後にカール用ロッドを取り外し、測定した毛束の長さをL1とした。その毛束を25℃・70%RH条件下で保存し、30分後、1時間後の毛束の長さを測定して、それぞれLn (L2、L3)とし、以下の計算式にてセット力とセット保持力を求めた。
セット力 計算式 100 - ( L1 ÷ L0 ) × 100
セット保持力 計算式 ( L0 – Ln ) ÷ ( L0 - L1 ) × 100
検体1:マルチトール (5%)
検体2:加水分解水添デンプン (1%)
検体3:加水分解水添デンプン (5%)
図1、2より、加水分解水添デンプン*を使用した場合、水処理又はマルチトールを使用した場合と比較して高いセット力を有することが確認されました。また図3より、乾燥直後の髪の長さを100%とした場合、加水分解水添デンプン*を使用した場合の方が、セットされた髪の長さをより保持していることが示されました。
【被膜の比較】
<フレーキング試験>
30cm健常毛束を予洗い・乾燥後、スタイリング剤に使用される高分子セットポリマー又は加水分解水添デンプン*の固形分2%溶液を塗布して50℃で1時間乾燥させた。乾燥後の毛髪を目の細かいコームでクシ通しを5回行い、フレーキングの有無をマイクロスコープで観察した。その結果、従来のポリマー処理ではフレーク状の剥離が複数見られたが、加水分解水添デンプン*処理では確認されなかった。
このように、加水分解水添デンプン*は高いセット性を有しながらも、フレーキングが起こりにくく、スタイリング剤への配合が推奨される水溶性原料です。新たなセット成分の1つとして、スタイリング剤やメイクアップ品への展開の可能性が期待される結果となりました。本効果は特許出願を実施しております。
* 加水分解水添デンプンを含むすべての原料で効果が示唆された訳ではありません。特定の分子量域を含む原料で効果が確認されました。
<試験実施期間>
2022年2月~2022年7月
【加水分解水添デンプンとは?】
https://rd.bfsci.co.jp/rtheme/1489/
https://rd.bfsci.co.jp/?s_data=rtheme&s_rdcat%5B%5D=12&s=
【本ニュースリリースに関するお問い合わせ先】
物産フードサイエンス株式会社 営業部
[東京]TEL:03-6202-2132
Mail:info@bfsci.co.jp
【セット力・セット保持力の評価】
昨今、ヘアスタイルのトレンドは多様化しており、ワックス、ジェル、オイルなど、なりたいスタイルやトレンド、髪質に合わせたスタイリング剤を選択することが出来ます。しかし、「セット力が強いと扱いにくい」、「スタイルを維持したいが、固めたくない」といった『セット力、セット保持力、感触の良さ』を兼ね備えたスタイリングが求められてきました。
スタイリング剤で汎用されるセット成分には自然由来のものから合成品まで様々なものがあります。糖アルコールもスタイリング剤として使用される原料の1つです。一例として、マルチトールが挙げられ、保湿性や可塑性の効果からスタイリング剤へ使用されています。今回は加水分解水添デンプンを用いた整髪性について検証を行いました。
<セット力・セット保持力評価試験>
30cm健常毛髪を予洗いし、乾燥させ、25℃・50%RH条件で調温調湿したものを試験用毛髪とした。その際の毛束の長さをL0として、水のみ、マルチトール又は加水分解水添デンプン5%水溶液(固形分換算)を毛束10gあたり8g手で塗布してなじませた。直径25mmのカール用ロッドに毛束を巻き付けた状態で40℃・2時間乾燥させ、乾燥後にカール用ロッドを取り外し、測定した毛束の長さをL1とした。その毛束を25℃・70%RH条件下で保存し、30分後、1時間後の毛束の長さを測定して、それぞれLn (L2、L3)とし、以下の計算式にてセット力とセット保持力を求めた。
セット力 計算式 100 - ( L1 ÷ L0 ) × 100
セット保持力 計算式 ( L0 – Ln ) ÷ ( L0 - L1 ) × 100
検体1:マルチトール (5%)
検体2:加水分解水添デンプン (1%)
検体3:加水分解水添デンプン (5%)
図1、2より、加水分解水添デンプン*を使用した場合、水処理又はマルチトールを使用した場合と比較して高いセット力を有することが確認されました。また図3より、乾燥直後の髪の長さを100%とした場合、加水分解水添デンプン*を使用した場合の方が、セットされた髪の長さをより保持していることが示されました。
【被膜の比較】
<フレーキング試験>
30cm健常毛束を予洗い・乾燥後、スタイリング剤に使用される高分子セットポリマー又は加水分解水添デンプン*の固形分2%溶液を塗布して50℃で1時間乾燥させた。乾燥後の毛髪を目の細かいコームでクシ通しを5回行い、フレーキングの有無をマイクロスコープで観察した。その結果、従来のポリマー処理ではフレーク状の剥離が複数見られたが、加水分解水添デンプン*処理では確認されなかった。
このように、加水分解水添デンプン*は高いセット性を有しながらも、フレーキングが起こりにくく、スタイリング剤への配合が推奨される水溶性原料です。新たなセット成分の1つとして、スタイリング剤やメイクアップ品への展開の可能性が期待される結果となりました。本効果は特許出願を実施しております。
* 加水分解水添デンプンを含むすべての原料で効果が示唆された訳ではありません。特定の分子量域を含む原料で効果が確認されました。
<試験実施期間>
2022年2月~2022年7月
【加水分解水添デンプンとは?】
トウモロコシに代表される植物由来の原料を起源とし、加水分解デンプンに水素を付加(水添)して製造されます。保湿剤として有名なソルビトールやオーラルケア素材として有名なキシリトールと同じ糖アルコールの一種であり、単糖及び多糖の糖アルコール混合物の総称を加水分解水添デンプンと呼びます。また分子内に複数の水酸基を保有するため、多価アルコールの一種であります。化学的に反応性の高い還元末端を水添により反応性の低いアルコール基に変換しており、他原料との化学的反応を起こしにくい原料であります。
加水分解水添デンプンの各種技術データ等、さらに詳細な情報は弊社ホームページよりご覧いただけます。
https://rd.bfsci.co.jp/rtheme/1489/
https://rd.bfsci.co.jp/?s_data=rtheme&s_rdcat%5B%5D=12&s=
【本ニュースリリースに関するお問い合わせ先】
物産フードサイエンス株式会社 営業部
[東京]TEL:03-6202-2132
Mail:info@bfsci.co.jp
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