東北大学発スタートアップ、高機能な導電性繊維を開発製造するエーアイシルク株式会社は、シリーズAファーストクローズとして総額３.２億円の資金調達を実施

エーアイシルク株式会社（本社：宮城県仙台市、代表取締役CEO：岡野 秀生、以下 エーアイシルク、https://leadskin.jp/）は、グローバル・ブレイン株式会社（以下 GB）とエプソンクロスインベストメント株式会社（以下 EXI）が共同で運営する「EP-GB投資事業有限責任組合」、呼吸・循環器系の医療機器をリードする「フクダ電子株式会社」（本社：東京都文京区、代表取締役社長：白井 大治郎、以下 フクダ電子）、みずほキャピタル株式会社（以下 みずほキャピタル）が運営する「みずほ成長支援第４号投資事業有限責任組合」、並びに、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社（以下 THVP）が運営する「THVP-1号投資事業有限責任組合」を割当先とした第三者割当増資（シリーズA）による総額３.２億円の資金調達についてお知らせします。

 ■ 第三者割当増資の割当先（アルファベット順）

・EP-GB投資事業有限責任組合（GB/EXI共同運営）：新規投資

・フクダ電子株式会社：新規投資

・みずほ成長支援第４号投資事業有限責任組合（みずほキャピタル運営）：新規投資

・THVP-1号投資事業有限責任組合（THVP運営）:追加投資

■ 調達資金の使途
エーアイシルクが開発製造する高機能な導電性繊維「LEAD SKIN®」は、車載部品用素材や各種ウェアラブル機器用素材としての需要が国内外で高まっているほか、メディカル領域への拡販も視野に入れています。
今回の調達資金は、2021年10月より量産を行っている宮城県内の自社工場の拡張・機能増強のほか、海外市場向けマーケティング費用、並びに、組織内部体制の構築費用に充当して参ります。

■ エーアイシルクについて
東北大学におけるシルクを用いた導電性繊維のシード技術をもとに、2015年6月、会社設立。その後、シルクのみならず、ポリエステル、綿、不織布、スエード等の様々なベース繊維素材に対して、染色技法を用いて導電性高分子をコーティングする量産技術を確立した。ベース繊維の素材感を損なわず、滑らかで肌触りの良い導電性繊維を電極として組み込んだ肌着等で生体情報を測定することや、導電性繊維を応用したウェアラブルセンサー、タッチセンサー等を製作している。ポリエステルをベース繊維とした導電性繊維は、電気刺激トレーニングウェアの素材として採用され、日本国内多数の消費者に利用されています。

■ 投資家からのコメント（割当先名称のアルファベット順）

エプソンクロスインベストメント株式会社

業務執行役員COO　宇都宮 純夫

独自の導電性高分子塗布技術により、性能・快適性・安全性を実現したエーアイシルクのプロダクトは、生活シーンで生体情報を取得し、新たな価値に転換するインターフェイスとなり、同時に、リアルとＸＲの世界の懸け橋となる重要な技術要素だと認識しています。

本格的なスマートテキスタイルの先駆者としてのエーアイシルクとともに、エプソンは多様なライフスタイルや心と身体の健康に基づく彩のある暮らしの実現に向け、共に歩んでいきたいと考えています。

フクダ電子株式会社

代表取締役社長　白井 大治郎

素肌から生体情報を取得する従来のデバイスの多くは、長時間計測に用いるとユーザーにかゆみやかぶれが発生することがありました。エーアイシルク社では、独自技術により素肌にやさしい導電性テキスタイルを開発し、ユーザーフレンドリーなセンシングを可能にしています。

弊社は、1939年の創業以来「社会的使命に徹しME機器の開発を通じて医学の進歩に寄与する」を経営理念とし、心電計をはじめ呼吸器・循環器系を中心に総合的な医療機器の製造・販売を通して人々の健康に大きく貢献してきました。新たな価値創造が期待できるエーアイシルク様との連携を通じて、今後も人々の健康と医療へ貢献して参ります。

みずほキャピタル株式会社
代表取締役社長　大町 祐輔
導電性繊維（スマートテキスタイル）は、生体情報の測定等、一般の繊維素材では出来ない様々な機能を実現する夢の素材であり、エーアイシルク様は装着感が良く、洗濯を繰り返しても劣化せず、かつ導電性能にも優れた、画期的な導電性繊維の開発に成功しています。
エーアイシルク様が持つ技術の優位性により、医療・トレーニング・リハビリテーション・センシンググローブをはじめ、今後様々な応用分野で導電性繊維を活用した製品開発の可能性を飛躍的に高めています。
画期的な先端技術開発を実現した、岡野社長をはじめとする経営陣および社員の皆様に対し敬意を表しますと共に、みずほキャピタルは今回の出資を通じて、導電性繊維の普及、ならびに、すべての人が安全・快適・健康に暮らせる社会の実現に貢献して参ります。

東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
代表取締役社長/エーアイシルク株式会社 社外取締役　樋口 哲郎
エーアイシルク様は、東北大学における導電性繊維のシード技術に独自の改良を加えることで量産化・事業化に成功され、特に技術力においては国内外の企業から高く評価されてきたスタートアップです。
弊社では2018年に初回投資を実行、2019年の追加投資実行時からは、社外取締役としても継続的に支援を続けてまいりました。
2022年からは、経営陣を中心により強いチームを結成され、今後の成長が具体的になってくると判断し、1号ファンドから今回で3回目となる投資を決定しました。
今後も国立大学発の革新的技術の社会実装に向けて、大学発ベンチャーに対する積極的な支援を進めてまいります。

■ エーアイシルク会社概要
商号：エーアイシルク株式会社
設立：2015年６月１日
本社：仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40
事業内容：導電性繊維の開発製造販売
資本金：99百万円
代表者：代表取締役CEO　岡野秀生
従業員：21名（派遣含む）

Web：https://leadskin.jp/

■ 本件に関するお問い合わせ先
エーアイシルク株式会社
担当：原
メール：[e-mail]

 ※本リリースに掲載されている「AI SILK」並びに「LEAD SKIN」は、エーアイシルク株式会社の登録商標です。