Blue Industries社、世界初L-FABP常温保存技術を開発。新型コロナ重症化リスク郵送検査サービスを展開へ。

Blue Industries株式会社

筑波大学発ベンチャー企業であるBlue Industries株式会社(以降、当社)は、世界で初めて尿中L-FABPの常温保存技術を開発しました。これにより、尿を郵送するだけで新型コロナ重症化リスク検査を行うことができるようになります。本技術を活用し、今月中に新型コロナ重症化リスク検査サービスを展開する予定です。
  • 新型コロナウィルス感染症リスク検査の背景
 新型コロナウイルス感染症は、基礎疾患がある方が重症化しやすい傾向にあるということが知られていますが、その重症化リスクを簡便に数値化する検査手法はこれまでありませんでした。最近の研究により、尿に含まれるL-FABP(Liver-type Fatty Acid-Binding Protein:L型脂肪酸結合蛋白※1)という物質が、新型コロナ重症化リスクに関連があることが研究論文にて発表されています。しかし、L-FABPは常温環境下では分解されてしまう課題があり、検査可能な場所が限られていました。
 
  • マテリアルサイエンスを基盤とする独自の開発技術
 このような課題に対して、当社の強みであるマテリアルサイエンス(材料科学)のノウハウを活かし、地球上にある約2億種類の物質の中から、尿中L-FABPを常温保存することができる物質(以降、試薬)を開発しました。この開発した試薬を尿に混ぜるだけで、L-FABPを常温で保存・輸送することができるため、場所を選ばず郵送検査が可能となります。
 新型コロナ重症化が社会課題になっている背景から、本研究には当社独自の高速計算サーバーを用いたコンピューターシミュレーションやこれまで蓄積してきたノウハウにより、短期間で常温保存技術可能な化合物を選定し、その後の検証実験によって実現しました。      

世界で初めて開発した新型コロナ重症化リスク検査用の検体常温保存試薬世界で初めて開発した新型コロナ重症化リスク検査用の検体常温保存試薬

  • 今後の展開
 今回は開発した技術を活用し、2021年4月上旬に尿で新型コロナ重症化リスク分析を行う郵送検査サービスをリリースする予定です。本検査サービスにより、ゴールデンウィークなどの大型連休中の帰省検討や、利用者様の行動の判断の参考になればと考えています。
 
  • 会社概要
Blue Industries株式会社
所在地:〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル14階
代表取締役:久慈 知明
URL: https://www.blueindustries.co.jp


(※1)L-FABP(Liver-type Fatty Acid-Binding Protein:L型脂肪酸結合蛋白)とは、腎疾患のバイオマーカーとして注目されている物質です。近年の研究により、L-FABPの量が正常値より多いと、新型コロナウイルス感染症に関わり、症状が悪化しやすい傾向にあることが近年の研究(※2)で示されています。

(※2)参考文献:Katagiri, D., Ishikane, M., Asai, Y., Kinoshita, N., Ota, M., Moriyama, Y., ... & Sugiyama, H. (2020). Evaluation of coronavirus disease 2019 severity using urine biomarkers. Critical care explorations, 2(8).

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化学物流・倉庫・貨物
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URL
https://www.blueindustries.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル14階
電話番号
-
代表者名
久慈 知明
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年08月