三年間に渡る「火の鳥プロジェクト」の第一弾公演となる「WE-入口と世界の出口」。8月1日~11日、木場の EARTH + GALLERY にて上演。
世界を渡り歩く空間演出家・小池博史が、岡本太郎現代美術賞受賞の美術家・山上渡と手を組み、映像、鏡、ミニチュア、地図を使い舞台作品「WE-入口と世界の出口」を創作。
三年間に渡る「火の鳥プロジェクト」の第一弾となる本作。
今までとは大きく様相を変え、舞台の概念を転換させ得る作品となるのが、今回の「WE-入口と世界の出口」です。
昨年実施した舞台「ふたつの E」を改訂し、美術、音楽、映像、身体表現の要素がさらに高密度に体感できる作品となります。
そして、この「WE-入口と世界の出口」をさらに発展させるのがポーランドで創作し、来年 3 月 21 日から東京芸術劇場で上演する「新・コスモス」となります。
「WE-入口と世界の出口」は、三年間に渡る「火の鳥プロジェクト」の出発点でもあり、その最終形は「火の鳥がくる」として東京と関⻄での上演を計画しています。
最終形に至るまでに、ポーランドとの共同制作「新・コスモス」、マレーシアとの共同制作「SOUL of Odyssey」、ブラジルとの共同制作「カヌードス」、これら諸作品を練り直したのが「火の鳥がくる」となります。
ゆえに出発点である「WE-入口と世界の出口」は重要演目です。
三年間に渡る旅をともに歩みませんか?
多くの点で新機軸が見られます。
映像: ライブ映像、既撮影映像、映画のミックス
音楽: ガラクタと楽器を用いてラップ、古典、歌謡
美術: 新進気鋭の美術家、山上渡の美術
身体: コンテンポラリー、バレエ、能楽、セリフ、謡、さまざまなヴォイス表現
美術としても音楽としても身体表現としても映像表現としても、新機軸を生み出しており、一見の価値は高いです。
■作品内容
病を抱えながら逃れて来た難民M、居住者A、赴任してきた医者J、乞食を装う間諜S、覗き女Nの5名が登場する。物語の舞台は、上級、中級、下級国民に分かれるようになった2073年の日本。そこは表面上は平等を謳うが、誰もが監視し合う社会である。そして、その社会のなかで表向きとは大きくかけ離れ、治外法権的な場所として唯一残っていたスペース、それが「スペースE」。登場人物たちが、この出口の見えない「スペースE」に逃げ込み、そのなかで徐々に追い込まれ、互いが互いを幻惑と嘘の記憶とによって静かに追い込み、追い込まれていく姿を、映像、光、音などさまざまな実験的手法を駆使しながら描き出していく。
【告知映像
【ふたつのEに寄せられた著名人コメントより抜粋】
今回はこう来たか。昨年初秋に初演された『ふたつのE』は心底新鮮だった。時間軸と空間軸の鮮烈な溶解を呼んだ。ぼくが見た小池作品の中でもっとも実験性が高く、偶発性が強い。その“オルタナティヴ”の大胆改変版が出てくるのも当然ではないか。
(音楽評論家/佐藤英輔)
身体と声と歌と音楽と光と美術による、ダイナミズムと間合いと絶妙なる均衡という従来の小池さんの舞台に、今回は、映像が重ねられた。すでに準備されている映像と、新たに舞台の上で作り出されていく映像と、その映像にとらえられている今この瞬間の舞台の上の現実が、三重構造になって展開して、観る者の脳を揺さぶる…
(「風の旅人」編集長/佐伯剛 )
■公演概要
【演目】
「WE-入口と世界の出口」
【公演日】
2023年8月1日〜11日
■ 1日(火)・3日(木)・8日(火)
開演 19:00/開場 18:40
■ 2日(水) ・9日(水)
開演 13:00/開場 12:40
■ 4日(金)・10日(木)
開演 20:00/開場 19:40
■ 5日(土) ・6日(日)・11日(金)
開演 14:00/開場 13:40
※上演時間は約70分で途中休憩はございません。
■アフタートーク(公演終了後)
8月2日(水) 小池博史「舞台ってなんだろう」
8月3日(木) 小池博史× 佐藤英輔(音楽評論家)×下町兄弟(ラッパー、パーカッショニスト)
8月8日(火) 小池博史「ぼくたちに残る可能性は?」
8月9日(水) 小池博史×山上渡(美術家)
【公演場所】
EARTH+GALLERY
(東京都江東区木場3-18-17)
https://earth-plus.com/access/
【チケットのご予約】
https://www.quartet-online.net/ticket/ee
(チケットに関するお問い合わせ:hkbpyoyaku@gmail.com)
■スタッフ・出演者
【作・演出・構成・振付】小池博史
【出演】松島誠、今井尋也、福島梓、中谷萌、下町兄弟
【美術】山上渡
【音楽】下町兄弟
【衣装】浜井弘治
【映像】白尾一博
【小道具】森聖一郎、中谷萌
【照明】富山貴之
【宣伝美術】梅村昇史
【主催・制作】株式会社サイ
【共催】EARTH+GALLERY、株式会社黒山社中、シルクロード能楽会
■ご取材について
以下のご対応や取材が可能です。制作 穂坂(090-4674-1697/sai@kikh.com)へご連絡ください。
・公演の撮影/プレス席のご用意/演出家・キャストへのインタビュー
■小池博史ブリッジプロジェクト-Odysseyとは
創造力を核に据え、創作、教育、発信を三本柱に各々の連携を生み出そうとするプロジェクト。
舞台作品制作だけでなく映像・写真・インスタレーション・文章などあらゆるメディアを活用した多角的な発信を行なう。またイベント・講演会・ワークショップ・教育プログラムの実施など、“からだを使って考える”事の出来る人材の育成も含め、包括的な視野で世界と時代と文化の架け橋を創り出す為のアートプロジェクトとして日本国内はもとより世界各国を舞台に活動する。28作品を創作、15カ国で公演。シアターオリンピック・ベストパフォーマンス賞等を受賞。2023年6月より「小池博史ブリッジプロジェクト-Odyssey」に名称を変更。
■空間演出家 小池 博史(こいけ ひろし)プロフィール
空間演出家・作家・振付家・映画監督、「舞台芸術の学校」代表
1982年〜2012年、パフォーミングアーツグループ「パパ・タラフマラ」主宰。55作品を創作。
2012年〜2023年、「小池博史ブリッジプロジェクト(HKBP)」主宰。25作品を創作。2023年6月より「小池博史ブリッジプロジェクト-Odyssey」に名称を変更。
現在までに演劇・舞踊・美術・音楽等のジャンルを超えた空間芸術作品を18カ国で制作、北中南米、欧州、アジアオセアニアの42カ国で公演。2021年、9年に渡るプロジェクト「完全版マハーバーラタ」を上演。2020年より映画制作を開始。2022年11月より初の長編劇映画「銀河 2072」が吉祥寺アップリンクにて公開。2023年1〜2月、ポーランド、グロトフスキ研究所にて「コスモス」制作&公演。
著書:「ロング グッドバイーパパ・タラフマラとその時代」(青幻舎刊)/「からだのこえをきく」(新潮社刊)/「新・舞台芸術論ー21世紀風姿花伝」(水声社刊)/「夜と言葉と世界の果てへの旅:小池博史作品集」(2018年、水声社刊)
■株式会社サイ 会社概要
1990年の創業以来、舞台公演やアートプログラムの企画創作およびコーディネーションをはじめとし、「からだ」と「文化」をテーマに様々なマネジメント業務を行う。 2012年からは「小池博史ブリッジプロジェクト」を立ち上げ、様々な国や地域、時代をつなぐ舞台制作や子ども向け事業などを展開。 2023年6月より「小池博史ブリッジプロジェクト-Odyssey」に名称を変更。
社名 :株式会社サイ
設立 :1990年3月
代表者 :代表取締役 小池 博史
本社 :東京都中野区
事業内容 :舞台作品、文化芸術イベントの企画制作
URL :https://kikh.org/
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