「保育ICTラボ事業」助成対象事業者に採択~自治体と連携し、保育現場のICT活用を推進~
自治体との連携を通じた保育現場のICT活用推進に向けて
近年、保育現場における業務負担軽減や保育の質向上を目的としたICT活用の重要性が全国的に高まっています。一方で、施設や自治体の体制整備、現場の理解促進、ICT導入後の継続的な活用など、さまざまな課題も顕在化しています。
一般社団法人 保育ICT推進協会(所在地:愛媛県西予市、代表理事:三好冬馬)は、こうした課題解決に向けて、全国各地で研修・コンサルティング・実証事業を展開してまいりました。
このたび当協会は、こども家庭庁が実施する「保育ICTラボ事業」に採択され、全国15自治体のうち3自治体で支援を実施することとなりました。
保育ICTラボ事業 ポータルサイト

本事業では、以下のような包括的な支援活動を行います。
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保育施設・自治体職員向けの研修実施
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モデル園でのICT活用の実証や事例化
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現場巡回によるICT活用に向けたルール・体制づくりの伴走支援
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ICTリテラシー向上と人材育成を目的とした「保育ICT検定」の活用支援
【自治体類型別の取り組み概要】
自治体の規模や課題特性に応じて、以下の3つのモデルに取り組みます。
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埼玉県(広域自治体モデル)
埼玉県では、保育士の高い離職率を課題として捉え、ICTを活用した保育現場の負担軽減や業務改善の効果を県全体で最大化させる取組とそれを推進する県内自治体と連携した支援体制の整備を検討しています。
本事業では、モデル園に対し個別訪問を実施し支援内容を公開するほか、県内自治体職員を対象とした研修や情報発信を実施することで、広域的な支援体制の構築と、県全体でのICT利活用の推進を図ります。
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宗像市(福岡県・基礎自治体モデル)
すでに、全ての認可保育所でICTシステムを導入しているものの、施設間で活用に差が生じていることや、業務負担軽減等の効果が十分ではない施設があることが課題となっています。本事業では、モデル園2園に対する個別巡回支援と市独自の機器購入補助により、各施設の課題解決をソフトとハードの両面から支援し、業務の再構築や施設のICT環境の強化を図ります。また、モデル園での取り組みの成果を全保育施設で共有するとともに、希望する16園を対象に、ICT担当者による情報交換の場を形成し、ともに学び改革する仕組みをつくることで市全体のICT活用の高度化を目指します。
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松前町(愛媛県・1法人複数園モデル)
松前町では、令和7年度に町立保育園4園においてICTシステムの一斉導入を予定していますが、現場ではITリテラシーへの不安や導入プロセスに対する懸念の声があり、導入前からの段階的な支援と体制整備が求められています。
本事業では、モデル園の設定、個別巡回支援、ワーキンググループの開催等を通じて、導入に向けた合意形成や運用ルールの整備を支援します。導入初期から現場の理解と納得を得ることで、安定的な定着と、将来的には「ワンスオンリー」など行政手続の効率化に資するICT基盤の構築を図ります。
【今後に向けて】
本事業を通じて、ICT導入の具体的な先進事例を全国に発信するとともに、自治体ごとの実情に応じた支援モデルの確立を目指します。
当協会では今後も、「子どもにやさしいまちづくり」の実現を掲げ、保育現場のDX推進やICT利活用に関する自治体連携を積極的に展開してまいります。
ご関心のある自治体・関係団体さまからのお問い合わせも随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
法人概要
法人名:一般社団法人 保育ICT推進協会
所在地:愛媛県松山市
代表理事:三好冬馬
設立:2021年9月
主な事業:
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保育ICT導入・活用に関する研修、コンサルティング
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自治体との協働によるDX推進事業
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ICTを活用した保育現場の業務改善・質向上支援
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保育ICT検定(資格認定)の運営
【お問い合わせ先】
一般社団法人 保育ICT推進協会
メール:info@hoiku-ict.or.jp
Web:https://hoiku-ict.or.jp/
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