海外留学のハードル「経済的理由」が84%、費用が高すぎる!
~海外留学中・留学に関心ある日本人学生アンケート2025~
留学奨学金プラットフォームを運営する株式会社RyuLogと海外大生就活支援を提供する株式会社One Terraceは、海外留学に関心のある18歳以上の日本人学生に対して、「海外留学に関するアンケート」を共同実施しました。
本調査は、海外留学支援の企業、協会、国内・海外大学留学団体などの協力を得て、331件の回答を集めました。
⚫️調査結果TOPICS
・海外留学のハードル「経済的理由(費用が高すぎる)」が最多 84%
・留学の奨学金・支援制度、利用者は 3割にとどまる
・米国政府による留学奨学金停止報道 「不安を感じた」7割
・多くの日本人学生が留学に挑戦するには? 「もっと多様な経済的支援が必要」85%
調査目的と背景
円安進行や物価高で、近年の海外留学費用は高騰しています。また、本年2月・3月には米国政府資金提供打ち切りによる米国政府系奨学金(フルブライト奨学金など)の一時停止の報道がありました。こうした状況下、留学を希望する日本人学生への影響・ニーズを把握し、今後海外留学に必要とされる社会的支援の参考とするため本調査を実施しました。
調査概要
-
調査期間:2025年4月3日〜5月11日
-
有効回答数:331人
-
調査対象:海外留学に関心のある(留学中含む)18歳以上の日本人学生
-
調査方法:調査協力会社・団体を通じて依頼・インターネットで調査・回収 ※
-
調査実施:(株)RyuLogと(株) OneTerrace による共同調査
※ <調査協力会社・団体一覧>
留学奨学金プラットフォーム「スカラシップパートナーズ」
海外大生の就職支援を行う 「One Terrace」
海外留学のEF(イーエフ)EF Education First
NPO留学協会
アイセック・ジャパン
学生国際協力団体SIVIO
一般社団法人52Hz
BUCHI留学
Midwestern Japan Student Associations (MJSAs)
SFU Japanese Network
同志社大学 学生団体CHAD
その他 国内大学の国際部、海外大学の日本人会・日本人留学生会など
調査結果サマリー
海外留学のハードル「経済的理由(費用が高すぎる)」が最多84%
海外留学に関心のある18歳以上の日本人学生(留学中の学生含む)に、海外留学の実現にハードルになっていることを尋ねたところ、「経済的理由(費用が高すぎる)」が圧倒的最多の84%となりました。
経済的困難を感じる要因を尋ねると、TOP3は「現地の生活費・住居費負担が大きい」78%、「円安による海外の学費・支出増加」66%「学費の負担が大きい」66%でした。

【留学について感じる経済的困難・自由回答・一部抜粋】
「円が安すぎる。海外の学費も高すぎる。」 (19歳・男性・イギリス留学中)
「毎日1ドルが変動することで値段が大きく変わるので生活が不安」 (21歳・女性・アメリカ留学中)
「電車賃も高く、円安の影響もあって日々のスーパーへの買い出しも高くつき、なんとか節約…としているうちに痩せてしまった」 (22歳・女性・オランダ留学中)
それでも「海外留学に挑戦したい!」学生の思い
円安進行などで経済的ハードルがあがっている「海外留学」ですが、それでも留学を希望している学生の動機を自由回答で尋ねました。「語学力向上」「専門分野を海外で高めたい」「異文化交流」などのほか、以下のような思いが寄せられました。
【海外留学したい動機・自由回答・一部抜粋】
「海外を知らないまま社会に出ることがリスクになる時代だと思う」 (21歳・男性・留学希望)
「留学前の自分には社会に出る自信がなかったため、自立し、さまざまな挑戦を通じて、社会で堂々と活躍できる人になりたいと考えた」 (21歳・女性・アメリカ留学中)
「これからの日本には、グローバルな起業家やリーダーが必要だと思う。自分がまず海外に飛び出し、仲間や次の世代にも挑戦のきっかけを届けたい」 (19歳・男性・留学希望)
「留学の奨学金・支援制度」利用者は3割にとどまる
留学奨学金や支援制度の利用を尋ねたところ、利用している人は27%(「ひとつ利用」9%+「複数利用」18%)でした。
全く利用していない人の理由については、「自分が対象になる奨学金・制度がわからない/見つからない」が45%、「条件・要件が合わなかった」が31%でした。
「奨学金や支援制度があることを知らなかった」と回答した学生も19%いました。

米国政府による留学奨学金停止の報道 「不安を感じた」7割
2025年2月〜3月、トランプ政権のもと歴史ある米国政府系奨学金(フルブライト奨学金など)が停止されたことについて日本メディアから報道がありました。
この報道に関しての認知を学生に聞いたところ、「知っている」と答えたのは36%でした。
「知っている」学生にこの報道を聞いてどんな心理的影響があったか尋ねると「大いに不安を感じた」34%+「多少不安を感じた」38%、合計7割が不安を感じたと回答しました。

また報道を知っていた人に具体的な影響について尋ねると「アメリカに留学できなくなる可能性がある」と答えた人が15%いました。また、「アメリカに留学中であり、退学・休学しなければならなくなる可能性がある」と答えた人が9%いました。
多くの日本人学生が留学に挑戦するためには?
「もっと多様な経済的支援が必要」85%
留学に関心のある・留学中の日本人学生に、より多くの日本人学生が海外留学に挑戦できるようになるためには、どんな支援が必要だと思うかを尋ねたところ、「もっと多様な経済的支援が必要(給付型奨学金や学費支援等)」との回答が85%と最多でした。
次いで「留学先での生活費や住居の支援」54%、「語学力向上のためのプログラムや資源」35%でした。

現在の日本を取り巻く経済環境の中で「海外留学」についての学生の意見
(自由回答・一部抜粋)
「行かないと分からないことがあるはずだし、行かないと感じられない何かがあるはず。だからこそ私は学生のうちに海外へ挑戦することを諦めたくないし、同じ夢を抱いている若者たちにも諦めてほしくない」 (19歳・女性・留学希望)
「今の世の中、海外との交流がない仕事に就く方が珍しい。多くの人にとって留学が行きやすいものであればあるほど日本の将来を担う若者の成長と発展に繋がると思う」 (18歳・女性・留学希望)
「給付でも貸与奨学金でも、教育ローンでも、何かしらの形で金銭的なハードルが下がれば留学を志向している一学生としては大きな希望が持てる」 (20歳・男性・アメリカ留学中)
回答者属性
(海外留学中・留学に関心のある18歳以上の日本人学生/有効回答 = 331人)



本調査に関するお問い合わせ先
本調査の詳細分析レポートをご希望の法人企業・報道機関の皆さまは以下までお問い合わせください。
留学中の学生に関する留学形態、留学先、利用した奨学金・支援制度など
より詳細な分析・レポート作成を行っています。
留学に関するアンケート2025・詳細レポートのお問い合わせはこちら
調査結果に関するお問い合わせ先
<調査結果に関するお問い合わせ先>
スカラシップパートナーズ 運営企業
株式会社RyuLog
リサーチ担当 市原
Email:info@ryulog.com
【調査協力企業・団体一覧】
-
イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社
(”海外留学のEF”として、語学学校などを世界各地で運営する最大級の教育機関) -
同志社大学学生団体CHAD
その他 国内大学の国際部、海外大学の日本人会・日本人留学生会など
【調査企画・実施会社】

株式会社RyuLog
RyuLogは、留学に特化した奨学金プラットフォーム「スカラシップパートナーズ」を提供するスタートアップです。民間企業と共同でスカラシップ・プログラムを設立し多数提供するとともに、学生の留学経験を最大化するキャリア支援までを提供します。
会社名:株式会社RyuLog
代表者:代表取締役CEO 平良美奈子
設 立:2021年6月
所在地:東京都渋谷区恵比寿3-7-2

株式会社One Terrace
One Terraceは、2016年8月ベトナムで創業した、地方企業の採用支援やDX推進を担う会社です。アジア諸国から日本への就業支援を行う事業を手がけている他、日本国内の教育機関向けソリューション提供や企業・学校・自治体のブランディング支援、システム開発、海外大生の就職支援等を行っております。
会社名:株式会社One Terrace
代表者:代表取締役 石中 達也
所在地:東京都港区赤坂1-14-14 第35興和ビル3F
URL:https://oneterrace.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像