全国の学校へ無料提供 自閉症児の「できた」を増やす水泳指導リーフレットを制作(NHK「首都圏ネットワーク」で活動が紹介されました)
下半身・上半身・全身運動をつなげる視点をイラストで紹介。学校体育、特別支援教育、水中療育の現場で活用できる発達支援スイミング資料を提供。(2026/6/4 NHK「首都圏ネットワーク」で活動紹介)
一般社団法人日本障がい者スイミング協会は、全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・専門学校・大学を対象に、発達障がいのある子どもへの水泳指導をわかりやすく紹介したリーフレット「学校の体育が楽しくなる!こどもの『できた』を増やす 発達支援スイミング」を無料で提供します。
本リーフレットは、協会代表の酒井が、令和7年度健康運動指導研究助成を受け、東京学芸大学・森山進一郎准教授との協働研究により作成したものです。自閉症児の小学生を対象とした水泳指導法の研究成果をもとに、学校のプール授業、特別支援教育、水中療育、家庭でのプール活動に活用しやすいリーフレットとしてまとめました。
(一社)日本障がい者スイミング協会とは
「日常生活支援が軸」という理念を元に、福祉的なケアを前提とした水中療育、水中運動、水泳、アーティスティックスイミングの水泳教室をしています。
また、障害者水泳の支援を叶える「障害者水泳指導員養成研修」を実施し、全国から受講生や企業・学校等が参加しています。
障害児者の使いやすい水泳道具の水着やビッグビート板、浮き具等の企画・開発も実施し、全国の公立学校や療育施設、ホテル等で利用されています。
公立小学校や福祉施設での授業や水中療育の委託、大学の授業や講演等も行っています。
国内・海外のメディアからの取材もあり、2026年6月4日にはNHK首都圏ネットワーク内「わがまちヒーロー」のコーナーで、活動が紹介されました。
代表酒井は現在都内大学院にて障害者水泳の研究をし、科学的な裏付けのある支援指導方法を深めています。


水泳に詳しくなくても、大丈夫。

リーフレットでは、自閉症児に対する4泳法(クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ)の練習方法をイラストで紹介しています。単に泳法の形を示すだけではなく、下半身の水中運動療育、上半身の運動療育、そして全身の運動へとつなげていくポイントが分かる構成になっています。
イラストを見ながら取り組むことで、子どもが
「下半身の動きが苦手なのか」
「上半身の動きが苦手なのか」
「手足を連動させて全身運動にすることが苦手なのか」
など、つまずきやすいポイントを確認しやすくなります。
教育現場では、水泳の授業の回数が全国的に減少しており、水泳の授業そのものの継続も問われる時代になっていますが、それでもなお「水泳」が重要視されるのは、命に繋がる授業であることと、発育発達を促すという点が大きいでしょう。
スポーツとしての水泳は、「泳げる・泳げない」だけで判断されがちです。しかし、実際には、足の動き、腕の動き、姿勢、方向理解、タイミング、身体感覚など、子どもによって困っている部分は異なります。本リーフレットは、スモールステップで、子どもに合った支援につなげるための資料です。
困っている子どもの、「本質」を見つける

プール授業では、発達障がいのある子どもが困っていても、その理由が分かりにくいことがあります。
水が怖いのか。
足の動きが分からないのか。
腕の動きが分からないのか。
手足を一緒に動かすことが難しいのか。
方向や順番の指示が伝わっていないのか。
集団の雰囲気や音に不安を感じているのか。
障害者水泳を進める上で、見落としてはいけないことがあります。
それは「水泳指導法を知っていればできる」「泳法指導で解決できる」課題だけではないという「障害特性や発育発達を含めた、総合的な療育課題である」ということがその1つです。
本リーフレットは、そうした困りごとを整理し、子どもに合った支援を考えるための入口になります。
体育教員、担任、特別支援教育コーディネーター、支援員、介助員、保護者が同じ資料を見ながら、子どもの動きや支援方法について共通理解を持つことができます。
特別支援学級、通級指導、通常学級、特別支援学校、放課後等デイサービスとの連携、家庭への説明資料としても活用できます。
「プールの授業でどう支援すればよいか分からない」
「水泳が苦手な子に、どこから教えればよいか迷っている」
「子どもにできた感覚を持たせたい」
「安全に配慮しながら、水に親しむ経験を増やしたい」
そのような学校・教育機関の皆さまに、ぜひ活用していただきたいリーフレットです。
クロールから始めなくてもいい 命を守ること、特性に合わせること、得意から始めること

からだ・こころ・ことばを育むスイミング』より
水泳指導では、クロールから習い始めることが多いかもしれません。しかし、発達障がいのある子どもにとって、最初に取り組みやすい動きは一人ひとり異なります。
大切なのは、「みんなと同じ順番で泳法を覚えること」だけではありません。
水に慣れること、浮くこと、呼吸を確保すること、安心してプールに入れること、そして命を守る力につながる経験を積むことも重要です。
そのため、本リーフレットでは、「水泳はクロールから」と決めつけず、子どもの特性や得意な動きに合わせて取り組むことを重視しています。
足の動きが入りやすい子。
腕の動きから理解しやすい子。
浮く感覚をつかむことで安心できる子。
全身をつなげる前に、部分的な動きを確認した方がよい子。
子どもに合った入口を見つけることで、「できない」ではなく「ここからならできる」という支援につなげることができます。
実際に、当協会では都内の学校水泳の介助の依頼を受けており、学校との共有資料として活用しています。
「支援のきほん」には、伝わる声かけの工夫も掲載

本リーフレットの「支援のきほん」欄には、プール活動中の安全管理や補助のポイントに加え、水泳練習中の声かけの工夫も記されています。
たとえば、クロールの練習では、腕を「回す」と伝えるだけでは、子どもによっては動きの方向や順番が分かりにくい場合があります。そのような時には、「前・後ろ」など、方向を具体的に伝えることで、本人に伝わりやすくなります。
言葉だけで説明するのではなく、イラストを見せる、体の動きを一緒に確認する、必要に応じて触覚的な情報を加えるなど、子どもの特性に合わせた伝え方を大切にしています。
また、補助を行う際にも、大人がすべてを動かしてしまうのではなく、子ども自身が「自分でできた」と感じられる関わり方が重要です。成功体験を積み重ねることで、水泳への不安を減らし、次の挑戦につながりやすくなります。
代表・酒井より
発達障がいのある子どもたちの中には、プール授業で困っていても、それを言葉でうまく伝えられない子がいます。
水が嫌いなのではなく、何をすればよいか分からない。
泳ぎたくないのではなく、体の動かし方が分からない。
参加できないのではなく、その子に合った伝え方や支援がまだ届いていない。
水泳では、足の動き、腕の動き、姿勢、方向理解、全身の連動など、さまざまな要素が重なっています。子どもがどこで困っているのかを見つけることで、支援の方法は変わります。
私たちは、子どもたちに「できないから見学」ではなく、「ここからならできる」という経験を届けたいと考えています。
クロールから始めることが合う子もいれば、別の動きから始めた方が安心して取り組める子もいます。大切なのは、命を守ること、特性に合わせること、そして子ども自身が「自分でできた」と感じられる補助をすることです。
このリーフレットが、学校のプール授業や家庭での水遊び、水中療育の現場で、子どもたちの小さな成功体験を増やすきっかけになればうれしく思います。

リーフレット概要
名称:学校の体育が楽しくなる!こどもの「できた」を増やす 発達支援スイミング
内容:自閉症児への4泳法の練習方法、下半身・上半身・全身運動をつなげるポイント、プール活動中の支援と声かけの工夫
サイズ:A4 1枚三つ折り/オールカラー
対象:全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・専門学校・大学
提供方法:一校につき10部まで無料プレゼント
制作・著作権:一般社団法人日本障がい者スイミング協会
お申し込み・お問い合わせ
リーフレットをご希望の学校・教育機関の方は、下記よりお問い合わせください。
また、新聞・テレビ・Webメディア等の取材、講習会取材、教育機関での講演・研修、障がい者水泳や発達支援スイミングに関する書籍・教材制作、監修のご相談も受け付けています。
申込URL:https://jpasa.net/schoolteacher/
問い合わせ先:info@jpasa.net
配布対象:全国の学校・教育機関
配布部数:1学校につき10部
申込期間:2026/12/30(先着順)
なお、学校内の水泳の授業の介助依頼は、個別に上記メールアドレスへご相談ください。
本件に関するお問い合わせ
一般社団法人日本障がい者スイミング協会
担当:酒井
E-mail:info@jpasa.net
URL:https://jpasa.net/
※本記事では、読み上げ機器を利用して読まれる方も想定し、「障害」と漢字表記している箇所があります。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
