108 ART PROJECT 咲洲第2弾プロジェクトのご案内
〜西尾レントオールR&D国際交流センターでアート作品を掲出します〜
第10箇所目となる今回のプロジェクトでは、トップパートナーである西尾レントオール様が大阪・咲洲(さきしま、大阪市住之江区)に建設されたR&D国際交流センターのペデストリアンデッキをキャンパスに、発足後初のプロジェクトである大阪・淀屋橋PJ(2021年1月から2022年3月まで)で施された、大小島真木さんの作品の一部を再掲出しています。
本作品は、「海の中の生命の円環」を、鯨をモチーフとしたアートで表現し、過去から未来へ紡がれていく”いのち”の大切さを表現しています。
本プロジェクトを通して”いのち”の大切さや持続可能な社会、「廃棄物の発生の削減」等によるSDGsを考えるキッカケとなることを期待しています。
展示期間
2023年7月3日〜2023年12月末(予定)
建物概要
西尾レントオールR&D国際交流センター
https://www.nishio-rent.co.jp/sakishima/
2025年開催の大阪・関西万博に向け、西尾レントオールのシェアリング・ソリューションを進化させる技術開発や実証実験を行う研究開発施設として活用し、レンタルサービスの質を向上させる目的で建設された研究施設
今回掲出を行うペデストリアンデッキは大阪メトロ中央線コスモスクエア駅から大阪府咲州庁舎、アジア太平洋トレードセンター(ATC)までを繋ぐ歩行者デッキ
(大阪府大阪市住之江区南港北1-12-75)
アーティストのコメント
海面にたゆたう大きな鯨の死骸を見た。生きている時は多くの命を食べていただろうその鯨は、その時、多くの命によって食べられ、海の奥深くへと溶け込みつつあった。途方もないほど永い時間、とどまることなく繰り返されてきた、生命の円環。まるで海が生命のスープであるかのように思えた。
鳥葬という風習を持つ地域があると聞いた。大地と空に挟まれて生きるその地の人々は、死ぬと大地と空のあいだを往来する鳥によって食される。そして、肉は空へと、骨は大地へと、還されていく。その話を聞いて、きっと彼らはいつも足下の大地のまなざしを感じながら生きているのだろうなと思った。ふと視線を上げると空から鳥たちが見下ろしている。私自身もまた生命の円環の一部であることを思った。
咲洲―人と人が作り出したもので溢れかえる都市を歩いていると、つい自分の足だけで歩いているような錯覚に陥ってしまいそうになる。
だけど、私たちの暮らしは海や大地の支えなしには成り立たない。
いや、暮らしどころか、私たちの呼吸している酸素は、半分は海で、半分は大地でつくられている。大きく息を吸い込んでみる。その生命の円環によって私たちが生かされていることを知る。
きっと目に見えないだけで、アスファルトに隠されているだけで、ここにも海があり、大地がある。だから、鯨を泳がせてみようと思う。鳥たちを舞わせてみようと思う。天を仰げば見渡す限りの蒼碧。ここは海と大地の交わるトポスだ。
鯨よ、鳥よ。僕たちの骨で、海の歌を、大地の歌を、鳴らして。
アーティストプロフィール
大小島真木
描くことを通じて、鳥や森、菌、鉱物、猿など他者の視野を自身に内在化し、物語ることを追及している。作品とは、思考を少しずらしたり、視野を少し変えて みせたりすることの出来る”装置”のようなものであると考え、日々制作中。
インド、ポーランド、中国、メキシコ、フランスなどで滞在制作。
2014年にVOCA奨励賞を受賞する。2017年にはアニエスベーが支援する
Tara Ocean財団が率いる科学探査船タラ号太平洋プロジェクトに参加。
108 ART PROJECT
様々な垣根を超え、皆が気づき、感動し、インスピレーションを得るアートをテーマとして、2021年に開始したプロジェクト。人々が自分たちの街やコミュニティに興味を持つきっかけを創出すると共に、共感する物語を紡ぎながら様々な領域の企業や自治体そして人々を繋ぎ、その時代に合った価値を共に創るネットワークを生み出すことを目指している。
108 ART PROJECTのHPでは、描かれたアートの一部を再利用可能な素材で制作するといったSDG’sへの取り組みや、プロジェクトのプロセスやアーティストのインタビューなどを撮影したムービーや写真なども公開している(随時、更新予定)。
トップパートナー企業:西尾レントオール株式会社、株式会社乃村工藝社、TSP太陽株式会社
日本たばこ産業株式会社
サイトアソシエイツ:株式会社大林組、前田建設工業株式会社
アーティストキュレーター:伊藤悠(island JAPAN co.,Ltd)
アドバイザー:佐藤優(神戸芸術工科大学)
ウェブサイト https://www.108art.ne.jp
※108 ART PROJECTのウェブサイトでは、アーティストのインタビュー等を含めたプロジェクトムービーが後日ご覧になれます。
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