「スタートアップ界隈におけるジェンダーの多様性」に関するアンケート調査結果を公表
スタートアップエコシステムにおけるジェンダーの多様性に関する実態把握を目的としたアンケート調査を実施。女性活躍の状況や、投資先、上場支援先の女性代表比率等エコシステム全体の課題分析を行った。
一般社団法人スタートアップエコシステム協会(代表理事:藤本あゆみ、所在地:東京都渋谷区道玄坂1-16-3 渋谷センタープレイス3F)は、金融庁及びEY Japan株式会社との三者共同で、スタートアップ界隈におけるジェンダーの多様性に関するオンラインアンケート調査を行い、その結果を公表しました。
スタートアップ関係者の間で、ダイバーシティの欠如や、マイノリティ(女性・日本以外の国籍の方・LGBTQの方・障がいを持った方等)に対する不適切な対応について話題になります。今後のスタートアップエコシステムの健全な発展には、Diversity, Equity, and Inclusionを推進する必要があり、一般社団法人スタートアップエコシステム協会(以下「当協会」という。)は、我が国のスタートアップエコシステムの発展のため、ダイバーシティに関する調査を金融庁及びEY Japan株式会社と共同で実施しました。
詳しい調査結果については以下のURLをご参照ください。
https://startupecosystem.org/research
【結果の概要】
「スタートアップ界隈におけるジェンダーの多様性」調査
実施期間:2023年5月17日から6月19日
実施手法:Googleフォームにて回答を収集
配布先:実施団体から潜在的な対象者に対して直接リンクを送付するとともに、ソーシャルメディア等での回答依頼を展開
回答数:全体で287の回答を受領
< スタートアップの現状 >
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資金調達では、IPOについて「予定なし」と答えたCEOは、女性で半数にのぼる(男性は3割)。また、❶資金調達等で外部から評価を受ける場面での対応(結婚や子供の有無等の個人的な質問をされた女性28%、男性5%)や❷資金調達において頼れるネットワークの存在の有無(男性は半数が有、女性は6割が十分でない)にも男女差が認められた。
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ただ、こうした現状においても、むしろ女性が優遇されていると感じている男性も少なくないことが観察された。
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これは、女性活躍の社会認識の問題(女性特有の視点やニーズへの理解不足、アンコンシャスバイアス)が背景にあり、女性起業家のスムーズな資金調達に影響を与えていると考えられることから、 女性起業家の置かれている現状の改善に向けた支援を強化していく必要がある。
< VC等の投資家の現状 >
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VC自身やVCの投資先における女性比率が低く、改善の余地があると考えられる(改善に向けた取組みを実施している者も多く、今後の改善に期待)。特に、VCの約70%において投資委員会等(投資の最終意思決定機関)の女性比率が0%となっている。
一般社団法人 スタートアップエコシステム協会
スタートアップエコシステム協会では、様々なスタートアップを支援する組織が中心となり、スタートアップ支援に関わる情報集約と国内外の情報発信をするとともに支援者同士の連携を促進し、スタートアップが適時に適切な支援を受けることができる環境を整えて行きます。加えて、民間主導かつ中立的な立場で、行政機関へスタートアップエコシステムに関する情報提供や政策提言を行い、起業家を育成する教育機関の支援を行うことで、スタートアップの創出や成長が行われる環境を中長期的に構築していきます。また、海外のスタートアップやスタートアップ関連機関にとっての日本の窓口となるとともに、スタートアップエコシステムの情報を発信することで、日本への進出を支援し、日本のスタートアップエコシステムのグローバル化を目指します。
名称:一般社団法人スタートアップエコシステム協会 (Startup Ecosystem Association Japan)
所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-16-3 渋谷センタープレイス3F
URL:https://startupecosystem.org/
担当:神頭
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