「馬曲温泉」は現在の運営事業者による営業を11月24日(祝月)をもって終了します
木島平村は「馬曲温泉公園」を20年間無償で貸付ることとしていましたが、事業者との協議の結果、この貸付契約を合意解約し、温泉施設の営業を終了することとなりました。
絶景露天風呂として多くの皆様にご利用いただいています「馬曲温泉」ですが、令和7年11月24日(祝月)をもって、現在の運営事業者(馬曲温泉株式会社)による営業を終了することとなりました。
村では、今後施設の在り方について村民への説明会など実施し、広く意見を募った後に決定することとします。
◆馬曲温泉公園の始まり
馬曲温泉は昭和58年にボーリング(温泉掘削)に成功し、露天風呂として開設されました。
山間の露天風呂として好評であったことから、本格的な温泉施設として整備が進められ、昭和63年に現在の「馬曲温泉公園」として営業が開始されました。

◆馬曲温泉の運営を民間貸付に
馬曲温泉は令和4年度まで長きに渡り、村の第三セクターによる指定管理施設として運営されてきました。
温泉の利用者数は昭和63年の開湯以降増加を続け、平成3年には、年間26万6千人と、最も多くの利用がありました。しかしその後は、全国各地で温泉が開設されたことから徐々に減少し、近年では年間5万人程度となっています。
建設されてから30年を超え、将来的に多額の修繕・維持管理経費が見込まれることや、利用者の減少をふまえ、村では施設の民間譲渡の方針を固めました。
譲渡先を選定するための公募プロポーザルを実施しましたが、譲渡には至らず、施設を20年間無償貸付する条件で再度公募プロポーザルを行った結果、新たな運営事業者として「馬曲温泉株式会社」に決定し、令和6年4月にリニューアルオープンを迎えました。
◆馬曲温泉の現状と今後について
馬曲温泉は施設の建設から37年が経ち、経年的な劣化が進んでいます。特に内湯は、今年の3月に梁が崩落し、これ以降内湯施設の閉鎖を余儀なくされています。
この崩落を受けて、各建物を調査したところ、地盤沈下により柱や床に傾きが生じており、大規模な改修が必要であると判断されています。
さらに、源泉湯量の減少に伴い、加温に必要なボイラーの燃料費が、物価高騰により増加したことなども重なり、施設運営は厳しい状況となっています。
今後も温泉施設として継続して運営するためには、大規模な設備の更新などに多額の費用を要する見込です。
村と運営事業者(馬曲温泉㈱)との協議の結果、将来的に設備の大規模改修や、次年度に向けた追加の運営補助金が無ければ、運営継続は困難であるとの判断となり、事業者と協議を行い、9月議会に補正予算として運営補助金1千万円を計上しましたが、当面3か月の補助として5百万円に減額して議決されました。
この結果を踏まえ、改めて事業者と協議を行い、11月24日(祝月)をもって現在の運営事業者による営業を終了することとなりました。
村としては、今後の方向性を検討する上で、村民の方などからのご意見を伺いながら、方針の決定に向けて検討を進めたいと考えています。具体的には説明会の開催や、各地区で開催される懇談会を中心に意見を伺い、メールや電話でも11月10日まで意見を募集することとします。
施設の今後について、最終的な判断は令和8年3月に決定することとしています。
「馬曲温泉公園」の今後に関するご意見は、木島平村商工観光係までご連絡ください。
11月までの営業に関する件は、馬曲温泉株式会社までお問い合わせください。
馬曲温泉 電話0269-82-4028
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