思わず踊りたくなる優しく楽しい詩の世界へ! 新刊[金子みすゞ・矢崎節夫の詩による新しい童謡曲集 わたしと小鳥とすずと −斉唱・合唱−]弓削田健介・ことりゆき 作曲
全曲の参考音源とカラオケバージョン、『星とたんぽぽ』アカペラ特別バージョンを収録したCD付き!
──お2人のみすゞさんの曲を聴いたとき、「うわぁ」といっていいほどの驚きでした。(矢崎節夫)
作品が世界15ヵ国語に翻訳されるなど、今でも多くの国々で愛され続けている金子みすゞ。その詩を発見し、現代に甦らせた詩人の矢崎節夫。2人の詩に若き作曲家、弓削田健介とことりゆきが曲を付けまとめた1冊が誕生しました。
1903年にみすゞが山口県長門市仙崎に生まれて120年、作品が発表されてから100年という節目の今年、歌って踊れる“新たな金子みすゞの詩の世界”を、子どもたちの歌声にのせてお届けいたします。
曲集制作の背景
作曲家、弓削田健介のもとに「歌えなくても歌える歌を作ってほしい」と先生方からリクエストが届いたのは、新しい感染症が世界中に広がった2020年春のことでした。
──ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)が叫ばれるこんなときだからこそ、人と人との心をつなぐ「言葉」の力がますます重要だと考え、まさにぴったりの詩を思い出しました。金子みすゞさんの詩です。「みすゞさんの詩で、子どもたちが歌って踊れる曲を作ろう」と思いました。(弓削田健介)
みすゞの実家「金子文英堂」の跡地に建つ「金子みすゞ記念館」を取材に訪れた弓削田は、展示「金子みすゞの甦り」と、記念館の館長であり詩人の矢崎節夫の著書『矢崎節夫童謡集 ぼくが いないとき』に深く感銘を受けました。こうして、弓削田と2人の詩人との出会いをきっかけに、本書の制作がスタートしたのです。
本書の特徴
✔︎ 金子みすゞ作『わたしと小鳥とすずと』『こだまでしょうか』、矢崎節夫作『かばバルーン』『ゆうひと おかあさん』などの詩による、小学生の子どもたちにも親しみやすい、ポップで温かみのある楽曲を多数掲載しています。(収録曲一覧参照)
✔︎ 矢崎節夫による全詩の解説と、弓削田健介、ことりゆきによる各曲のメッセージ付き。
✔︎ 全曲の参考音源とカラオケバージョン、人気番組「全国ハモネプリーグ」の優勝グループ「たむらまろ」による『星とたんぽぽ』アカペラ特別バージョンを収録したCD付き。
✔︎ web特設ページにて、練習に役立つ「歌唱動画・ダンス動画」がダウンロードできます。
金子みすゞとは
■ 金子みすゞ(かねこ・みすず、本名:かねこ・テル)
金子みすゞ[1903~1930]は山口県長門市仙崎に生まれ、大正末期から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人です。彼女の創作期間は、『赤い鳥』や『金の船』(後に『金の星』と改題)、『童話』などの童話・童謡雑誌が次々に創刊された、まさに童謡の時代でした。20歳という若さで、『童話』『婦人画報』『婦人倶楽部』『金の星』に投稿した作品の全てが掲載されるという、まばゆいばかりの鮮烈なデビューを果たし、西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛され、ひときわ強い光を放ったみすゞ。その人生は26年という短いものでしたが、100年以上たった今でも、彼女の作品は私たちの心の中に生き続けています。
作者プロフィール
■ 矢崎節夫(やざき・せつお)
1947年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。大学在学中より童謡・童話の世界を志し、童謡詩人の佐藤義美、まど・みちおに師事。1982年童話集『ほしとそらのしたで』(フレーベル館)で、第12回赤い鳥文学賞を受賞。自身の創作活動の傍ら、学生時代に出会った一編の詩に衝撃を受け、その作者である童謡詩人・金子みすゞの作品を探し続ける。16年後、ついに埋もれていた遺稿を見つけ『金子みすゞ全集』(JULA出版局)として世に出し、以後その作品集の編集・出版に携わる。特に、長年の努力の集積として執筆した『童謡詩人金子みすゞの生涯』(JULA出版局)においては、1993年日本児童文学学会賞を受賞。近年は、全国各地で講演を行い、金子みすゞの甦りを多くの人々に伝える。呼びかけにより、ネパールにみすゞの名前を冠した小学校が建設されるなど、その活動は多岐に広がり実を結びつつある。2003年金子みすゞ記念館(山口県長門市)の館長に就任。2014年長年にわたる「金子みすゞ甦り」における業績と、童謡集『うずまきぎんが』が評価され、第13回童謡文化賞を受賞。
■ 弓削田健介(ゆげた・けんすけ)
作曲家。キャンピングカーを拠点とし、旅から得た気づき、出会い、感動をもとに小・中学生が歌う合唱曲を作曲。2020年より音楽の教科書に楽曲が掲載される(教育芸術社「小学生の音楽4」)。旅先での演奏活動にも力を入れており、学校公演「いのちと夢のコンサート」をこれまで2000回以上開催(2023年現在)。南アフリカに移動図書館車を贈るプロジェクトや、日本人学校でのチャリティーコンサート「世界を旅する音楽室」などの社会貢献活動が「NHKおはよう日本」「NHK WORLD(国際ニュース)」「テレメンタリー」などのニュース、ドキュメンタリー番組で放送されたことをきっかけに、「放浪の合唱作曲家」と呼ばれるようになる。1982年、福岡県生まれ。
■ ことりゆき
シンガー・ソングライター、作曲家。学生時代にカンボジアを訪問し、現地の小学校で出会った子どもたちの輝く姿をきっかけに、子どもたちの未来をつなぐ音楽をつくりたいと夢見るようになる。佐賀大学文化教育学部で教員免許を取得し、カナダ・ブリティッシュコロンビア州ビクトリア大学への留学(声楽)を経て、幼稚園教諭として勤務しながら、シンガー・ソングライター活動を開始。子どもたちとの触れ合いの中でたくさんの歌の種が芽生えるようになり、合唱曲をつくり始める。楽曲「ひかり」(同声二部)、「つばさ」(混声三部)が音楽教師のための専門誌「教育音楽」(音楽之友社)に掲載されるなど、作品は全国の学校で歌われている。1993年、福岡県生まれ。
web特設ページ
授業ですぐに使える、伴奏データとダンス動画が視聴できるweb特設ページを開設しました。この本が生まれることになった物語や、曲作りの背景、練習に役立つ「歌唱動画・ダンス動画」など、随時更新していきます。
https://yugemusic.com/special-misuzu/
収録曲一覧
〈第1章〉2人の詩人との出会い
1:わたしと小鳥とすずと(金子みすゞ 作詩/弓削田健介 作曲)[同声二部]
2:大漁(金子みすゞ 作詩/弓削田健介 作曲)[同声二部]
3:明るいほうへ(金子みすゞ 作詩/弓削田健介 作曲)[同声二部]
4:ぼくが いないとき(矢崎節夫 作詩/弓削田健介 作曲)[斉唱]
〈第2章〉矢崎節夫の優しさあふれる世界
5:きらり きーん(矢崎節夫 作詩/ことりゆき 作曲)[同声二部]
6:ゆうひと おかあさん(矢崎節夫 作詩/ことりゆき 作曲)[斉唱]
7:ポストに はがきを いれるとき(矢崎節夫 作詩/弓削田健介 作曲)[斉唱]
8:かばバルーン(矢崎節夫 作詩/ことりゆき 作曲)[同声二部]
9:やまで きつねが(矢崎節夫 作詩/弓削田健介 作曲)[斉唱]
10:あおぞら いいな(矢崎節夫 作詩/ことりゆき 作曲)[斉唱]
11:だれかが おした(矢崎節夫 作詩/ことりゆき 作曲)[斉唱]
12:かみさま(矢崎節夫 作詩/ことりゆき 作曲)[斉唱]
〈第3章〉楽しく踊れる!金子みすゞ
13:ふしぎ(金子みすゞ 作詩/弓削田健介 作曲)[同声二部]
14:こだまでしょうか(金子みすゞ 作詩/弓削田健介 作曲)[同声二部]
15:はちと神さま(金子みすゞ 作詩/弓削田健介 作曲)[同声二部]
16:青い空(金子みすゞ 作詩/ことりゆき 作曲)[同声二部]
17:星とたんぽぽ(金子みすゞ 作詩/弓削田健介 作曲)[同声二部]
18:このみち(金子みすゞ 作詩/ことりゆき 作曲)[同声二部]
書籍情報
■ 書 名:金子みすゞ・矢崎節夫の詩による新しい童謡曲集 わたしと小鳥とすずと −斉唱・合唱−
■ 作曲者:弓削田健介 ことりゆき
■ 出版社:株式会社教育芸術社
■ 仕 様:B5判、64ページ、CD付き
■ 定 価:3,080円(本体2,800円+税10%)
■ ISBN:978-4-87788-997-5
■ 発売日:2023年10月7日(土)
■ 発売場所:教芸WEB STORE 及び 書店・楽器店等でご購入いただけます。
[教芸WEB STORE https://store.kyogei.co.jp/products/detail/1390]
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