妖の膳 ~艶かしい古器たちの饗宴~ 伊勢丹新宿本店で8/21-29まで出展

泉鏡花の「天守物語」に出てくる、妖(あやかし)の姫たちが使っていてもおかしくないものを揃えました

有限会社 ルーサイトギャラリー(本社 東京都台東区 代表 ⽶⼭明⼦)の⼊る旧市丸邸は戦後まもなく、⿓神(隅⽥川)のすぐ近くに普請されました。この古⺠家の中で⾏う展⽰会やイベントが我々の主な活動ですが、8⽉21⽇(⽔)から29⽇(⽊)の9⽇間は期間限定で伊勢丹新宿本店5階のセンターパークに出展します。古い川沿いの屋敷で妖(あやかし)たちが繰り広げる宴会を妄想しながら、そこに出されるであろう、古い膳やうつわ(⾻董品)を皆さまにお⽬にかけます。

【ルーサイトギャラリーとは】

2001年秋、昭和の流⾏歌⼿『市丸(江⼾⼩唄の市丸姐さん)』の隅⽥川沿いの屋敷を改装し、⾻董店としてオープンしました。 代表、⽶⼭明⼦のコレクションである⾻董品をベースに、陶芸や⼯芸品などの作家ものも多数扱っています。 家具や調度品も、戦後すぐ建てられた家に負けないモノを揃えています。今回、新宿伊勢丹本店で出す器たちは泉鏡花の「天守物語」に出てくる、妖(あやかし)の姫たちが使っていてもおかしくないものを揃えました。揃える際にテーマが課せられていた⽅がこちらも愉しいからです。

【古器のご紹介】

伊万⾥瑠璃蝶図型⽫ 5枚揃 38,500円 /古伊万⾥染錦花蝶⽂富⼠型⽫ 各7,700円/古伊万⾥染付⾦彩朝顔蝶⽂五⼨⽫ 5枚揃 22,000円                   

蝶が描かれたお⽫

心理学的に言うと、蝶の文様に惹かれる人は、変身願望があるそうだ。蝶が優雅に飛びまわる絵はそういう願望があろうとなかろうと惹かれてしまう。

(左)古伊万⾥染付⽩抜⼭⽔漢詩⽂五⼨⽫ 各8,800円    (右)古伊万⾥染付寿福⼭⽔なます⽫ 各6,600円      

漢詩が描かれているお⽫

左の五寸皿には、『松の下にいる童子に問うと、「師は薬を採りにさりけり」と答えた』と書かれている。このようにその情景を語るものもあれば、山水画に「寿福」とだけ書かれたものもある。五寸皿は今の生活にも使いやすい大きさだ。

輪島塗⿊⽯⽬乾漆丸盆 各11,000円/九⾕焼鏑⽊製⾦襴⼿細密⼿描⾦彩花詰酒器⼀対 88,000円/⽔野静仙造常滑煎茶碗 6客揃 19,800円/ 輪島塗⻩⼟⾊⾺上盃 6客揃 33,000円/オイバ・トイッカ Kastehelmiシリーズ 6枚セットクリアコースター 33,000円                                             

お酒を美味しく呑みたい

鏑木製の九谷焼には絵が細密に描き込まれたものが多い。これにシンプルな常滑焼煎茶碗や輪島塗黄土色馬上盃を合わせる。暑い時期は北欧のガラスを珍味入れに加えるのもいい。

                                                                        

(左から)古伊万里⾓福染付⾵景図深四⽅向付 各6,600円/古伊万⾥福寿紋蓋碗 各4,400円/古伊万里伊万⾥染付渦福⾵景寿字猪⼝ 各4,400円                                              

福寿と描かれた器

こちらの古伊万里も器も用途は違えど、福寿の願いが描かれている。お正月やお祝いごとのある時に使われていた。その時の皆の笑い声まで聞こえてきそうだ。

(上から右回り)朱塗鯛型銘々盆 各13,200円/珉平焼緑釉鯛型小皿 各6,600/朱塗鯛型向付 各12,100円/朱塗網目菓子皿 各5,500円

おめで鯛ときに使いたい

おめでたい鯛の塗り物や小皿。網の紋様も吉や福を集めるとして、器や着物の文様によく用いられた。

※画像ご利用の場合はメールにてご連絡ください

ルーサイトギャラリー代表 ⽶⼭からのコメント

ルーサイトギャラリー(旧市丸邸)の建つ柳橋は、江⼾時代から続く格式の⾼い花街でした。江⼾時代から続く料亭の跡取りとして期待されていた私ですが、時代の波には逆らえず、街から料亭や芸者が消えるのをただ眺めているしかありませんでした。精巧で美しい、江⼾の⽊造建築(京都とも違う)がブルドーザーで無惨に取り壊されていく様は、胸をえぐられるようでした。私たちの⽬的の⼀つは⼈々の笑い声をまた柳橋にとり戻すことにあります。そしてもう⼀つはモノやことを通じて関わってくださる⽅たちと繋がることです。

現代の陶芸家の作品や⼤昔の陶芸家の器にはそれぞれ違う「気」が宿るように思います。いわゆる⼯業製品の器は、⾷洗機でも洗えますが、作家ものの器や⾻董品は⼿洗いをするのが基本です。⼿で洗いながら、器とゆっくり対話したいからです。古い器で⾷事をすると、盛り付けの楽しみ、⾷事中の楽しみ、そして後⽚付けも器と対話しながら楽しめます。「気」を宿す器が割れても、それを⾦継ぎしたり、直らないところから花を覗かせたりと楽しみは広がります。

古伊万⾥など古い器はその時代の空気をまとっています。なので、江⼾時代の時代劇を⾒ながら、同時代の酒器で呑むのもオツなものです。本物を⾃分の周りに置き、時々それを取り出して⾒たり、触ったりすることは精神衛⽣上もとてもいい事もわかりました。そういう「居⼼地の良さ」を周りに伝播していけたら嬉しいです。

今回伊勢丹で出展する器類の写真を挙げましたが、これらは仕⼊れをする私にとっても⼀期⼀会のものです。⾃分の⼿から⼀度離れると、おそらくもう出会えません。そういう哀しさも古いものにはあります。だから手元にあるとより⼀層愛しく感じるのでしょう。

ルーサイトギャラリー

代表取締役 ⽶⼭明⼦                                                                                                           

〒111-0052 台東区柳橋1-28-8 http://lucite-gallery.com 

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TEL : 03-5833-0936     

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昨年末に撮った、「⻘⿓の住処」という動画の世界観と同じものをご覧ください。

〈ルーサイトギャラリー〉妖の膳 ~艶かしい古器たちの饗宴~ IN ISETAN

8⽉21⽇(⽔)〜⽉29⽇(⽊) 伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ♯5

ルーサイトギャラリーの⼊る旧市丸邸は戦後まもなく、⿓神(隅⽥川)のすぐ近くに普請されました。この屋敷に妖(あやかし)が集まり、宴会を愉しんでいるところを 妄想しながら、この夜会で出される膳と古器を並べます。時代の隙間からひょっこり現れ出る⾻董品たちを愛でながら、現世から異界へと⾜をお運びください。

会場 : 伊勢丹新宿店

〒160-0022新宿区新宿3-14-1

TEL : 03-3352-1111(⼤代表)

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会社概要

URL
http://www.lucite-gallery.com
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都台東区柳橋 1−28−8
電話番号
03-5833-0936
代表者名
米山明子
上場
未上場
資本金
800万円
設立
2001年10月