九州歯科大学 「口腔医学総合研究センター」 を設立しました
~ アジア地域における口腔医学研究拠点を目指す ~
公立大学法人 九州歯科大学(キャンパス:福岡県北九州市、学長:粟野 秀慈)は、令和7年4月1日付で「口腔医学総合研究センター」を設立しました。センター長には、大学院歯学研究科長(分子情報生化学分野 教授)古株 彰一郎 氏が就任いたします。
九州歯科大学の特色である「口腔医学の総合大学」としての強みを最大限に活かし、次世代研究者の育成ならびに地域社会への貢献を推進します。

【設立の目的と趣旨】
1.アジア諸外国との交流、共同研究の推進、研究者の育成を実践する。
本学が本部を構える福岡県は地理的にアジアに近く、また、歴史的・文化的にもアジア諸国との交流が盛んな地域であることから、アジアの拠点として重要な役割を担っています。そのメリットを活かし、口腔医学総合研究のアジア拠点として、アジア諸外国との交流、共同研究の推進、研究者の育成を積極的に実践します。
2.超高齢社会に対応するべく研究面からのアプローチを加え、時代を乗り切る。
北九州市は、全国で最も高齢化が進んでいる政令指定都市です。その中で、地域に根差した大学として、これまで「口腔保健・健康長寿推進センター(DEMCOP)」の事業などを通じて、超高齢化社会に立ち向かうための歯科医学教育や臨床を実践してまいりました。本センターの設立により、研究面からのアプローチを加え、超高齢社会を乗り切る対策を加速させます。
3.研究者を総合的にサポートする体制を構築する。
研究者が効率的かつ効果的に研究活動を進められるよう、各種サポートを総合的に提供します。研究費の獲得支援、研究契約及び知的財産管理、研究環境の整備、研究倫理とコンプライアンスのサポート、研究成果の発信・普及、さらに産学連携の推進など、多岐にわたる支援を行います。
【今後の展開】
本学は2025年1月に、北九州市SDGsスタートアップエコシステムコンソーシアム(※1)、オール九州・沖縄県とアジアを繋ぐスタートアップ・エコシステムプラットフォーム(PARKS)(※2)、ならびに西日本アカデミア橋渡し研究ネットワーク(WAT-NeW)(※3)へ加入しました。これにより、口腔医学研究の中核拠点としての役割を担い、地域社会や産業界との連携を一層強化いたします。
また、新たな社会的価値の創出を図るとともに、研究成果の社会実装を通じて、地域社会への貢献を果たしていきます。
古株 彰一郎 センター長コメント
本センターは、共同研究の推進と研究者の育成を通じて口腔医学の新たな地平を切り拓くことを使命としております。アジア諸国および各コンソーシアムとの連携により、歯科医学の発展を促進し、地域社会への貢献を目指しています。皆様からの継続的な支援と協力を心よりお願い申し上げます。

【関連リンク】
※1 北九州市SDGsスタートアップエコシステムコンソーシアム
https://startup-kitaq.com/hub-city/
:有望なスタートアップ企業に対し民間企業主体で事業拡大を支援する産官学連携の団体
※2 PARKS
https://www.parks-startup.jp/
:九州・沖縄18大学などで構成される大学発スタートアップ企業支援団体
※3 WAT-NeW
https://wat-new.org/
:西日本地域28大学などで構成される大学間でのシーズ開発における連携支援等を実施する団体
【問い合わせ先】
九州歯科大学 口腔医学総合研究センター
センター長 古株 彰一郎(こかぶ しょういちろう)
E-mail: lib2@kyu-dent.ac.jp
【公立大学法人九州歯科大学について】
九州歯科大学は、全国にある歯学部、歯科大学の中で唯一の公立大学で、歯学科と口腔保健学科からなる「口腔医学の総合大学」です。私たちが考える歯学とは「口の健康」を通して、日々の生活を、幸せを支える医療です。歯学部並びに大学院歯学研究科において、歯学のプロフェッショナルの育成に取り組んでいます。また、併設する附属病院は1914年の開設以来、地域に密着した歯科の専門性を持った中核病院として歩み続けています。

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