シスコ、Splunk Observabilityを強化し、エージェンティックAIでリアルタイムのビジネスインサイトを提供

企業のデジタル資産全体の信頼性を高める実用的なAIインサイトを解き放つ

Splunk Services Japan合同会社

※この資料は、米国東部標準時の2025年9月9日に発表されたプレスリリースの抄訳です。

マサチューセッツ州ボストンで開催されているSplunk .conf(9月8日〜12日)において、シスコは本日、エージェンティックAIを搭載した「Splunk Observability」を発表しました。これは、オブザーバビリティに対するAIネイティブなアプローチであり、顧客のレジリエンス強化に向けて新たな標準を打ち立てるものです。この強化されたSplunk Observabilityポートフォリオは、あらゆる環境におけるオブザーバビリティを統合し、実用的なビジネスコンテキストを提供します。また、パフォーマンスと品質を継続的に監視しながら、インシデント対応の全ライフサイクルにわたってAIを活用したエージェントを展開します。シスコのテクノロジーとSplunkの緊密な統合により、顧客はネットワーク、インフラストラクチャ、アプリケーション全体にわたるデータインサイトの比類ない可視性と相関性を獲得し、デジタル資産全体の信頼性を一層向上させることができます。

Splunk Observability担当SVP兼ゼネラルマネージャーのPatrick Lin(パトリック・リン)は、次のように述べています。「私たちの明確な使命は、企業がAIアプリケーションとエージェントを実用化する際、可視性と制御を確保できるよう支援することです。Splunk Observabilityの最新イノベーションにより、企業は重要なアプリケーションやデジタルサービスを容易にプロアクティブに監視し、問題が深刻化する前に解決できるだけでなく、オブザーバビリティから得られる価値と成果がコストに見合うことを確実にするでしょう。」

エージェンティックAIは、最先端のオブザーバビリティプラクティスを確立するために不可欠な要素を根本から変革しています。AIアシストコーディングの普及に伴い、アプリケーションは人間の介入を最小限に抑えながら構築されるようになるでしょう。同時に、AI対応アプリケーションやAIエージェントの新たな潮流は、モデルがビジネス目標とコストに合致し、意図通りに機能していることを検証するための専門的なテレメトリーを必要としています。この変化に対応するため、組織はビジネスへの影響度に基づき問題の優先順位を決定できるよう、あらゆる環境において統一された、文脈に応じた可視性を確保することが求められます。

エージェンティックAIが実現するオブザーバビリティ:プロアクティブな検出、調査、解決

Splunkは、最新のエージェンティックAIイノベーションによってさらに強化されたSplunk Observabilityポートフォリオを通じて、シスコのAgenticOpsビジョンを推進しています。これらの革新的な機能は、AIエージェントの展開により、テレメトリ収集とアラート設定の自動化、問題の検出、根本原因の特定、そして修正の推奨を実現します。これにより、IT運用チームやエンジニアリングチームは、より戦略的なイノベーション活動に注力できるようになります。主な特長は以下の通りです。

  • AIトラブルシューティングエージェント: Splunk Observability CloudおよびSplunk AppDynamicsで利用可能なこれらのエージェンティックAI機能は、インシデントを自動分析し、潜在的な根本原因を特定することで、ユーザーが迅速に問題解決にあたれるよう支援します。

  • Event iQ: Splunk IT Service Intelligence (ITSI) に搭載されているEvent iQは、アラートの自動相関設定を容易にし、アラートノイズを大幅に削減して、グループ化されたアラートの明確なコンテキスト提供に貢献します。

  • ITSIエピソードの要約: Event iQによるAI主導のアラート相関機能と連携し、Splunk ITSIのエピソード要約は、グループ化されたアラートの概要(トレンド、影響、根本原因など)を自動生成し、トラブルシューティングの迅速化を支援します。

AIエージェント、LLM、インフラストラクチャのパフォーマンスを監視するAI向けオブザーバビリティ

企業がAIや大規模言語モデル(LLM)を自社のアプリケーションに統合し、AIエージェントを導入する際には、AIが意図通りに機能していることを検証するための専門的な分析が不可欠です。Splunkは、AIアプリケーションスタック(AIエージェント、LLM、AIインフラストラクチャを含む)の健全性、セキュリティ、コストをプロアクティブに監視できるよう、チームを強力にサポートします。Splunkが提供する主な機能は以下の通りです。

  • AIエージェントモニタリング: LLMおよびAIエージェントの品質、セキュリティ、コストを詳細に監視し、モデルがビジネス目標に沿った適切なコストで、期待通りに機能しているかを評価します。

  • AIインフラストラクチャモニタリング: AIインフラストラクチャの健全性と消費状況をプロアクティブに監視し、サービス全体で発生するボトルネックや急増に対してアラートを発することで、コスト管理を支援します。

ビジネスおよびエンドユーザーへの影響を可視化する統合オブザーバビリティ

シスコは、Splunk AppDynamicsとSplunk Observability Cloudのそれぞれの強みを融合させ、3層環境からマイクロサービス環境まで一貫した統一エクスペリエンスを提供します。さらに、Cisco ThousandEyesとの連携を強化することで、IT運用、ネットワーク運用、エンジニアリングの各チームが、ネットワークがアプリケーションのパフォーマンスやエンドユーザーエクスペリエンスに与える影響を正確に把握できるようになります。主なイノベーションは以下の通りです。

  • Splunk Observability Cloudのビジネスインサイト: チームは、簡単な設定で、アプリケーションのパフォーマンスと、チェックアウト、ローン処理、サプライチェーンフローといった主要なビジネスプロセスのリアルタイムな健全性を相関させることができます。

  • Splunk Observability Cloudのデジタルエクスペリエンス分析: 製品チームと設計チームは、ユーザーのジャーニーや行動を深く可視化し、より質の高い顧客体験インサイトを迅速に得られるようになります。

  • Splunk Observability CloudにおけるハイブリッドアプリケーションおよびビジネストランザクションのAPMサポート: これらの機能は、Splunk AppDynamicsが従来の3層アプリケーション監視で培った専門知識を土台とし、クラウドネイティブアプリケーションのAPMを強化するとともに、ハイブリッド環境への対応を拡大します。

  • Splunk AppDynamicsおよびSplunk Observability Cloudにおけるリアルユーザーモニタリング(RUM)のためのセッションリプレイ: Splunk AppDynamicsおよびSplunk Observability Cloudに新たに搭載されるブラウザおよびモバイルセッションリプレイ機能は、チームがオンライン体験を最適化する上で貢献します。

  • Splunk AppDynamicsエージェント: OpenTelemetryを活用したこのエージェントにより、お客様はSplunk AppDynamicsまたはObservability Cloudのいずれかでデータを収集でき、Splunk AppDynamicsの既存のお客様は自身のニーズに最適なオブザーバビリティ製品を選択・利用することが可能になります。

  • Splunk Observability Cloudリアルユーザーモニタリング(RUM)とCisco ThousandEyesの統合: ユーザーは、実際のユーザー体験と、自社およびサードパーティのドメインにわたるネットワークパフォーマンスを関連付け、ネットワークのボトルネックによって影響を受ける地域やサービスを特定するのに役立ちます。

アナリストからのコメント:

Enterprise Strategy Groupのアプリケーションモダナイゼーション担当主任アナリストであるTorsten Volk氏は次のように述べています。「シスコは、Splunk Observabilityに組み込まれた新たなエージェンティックAIイノベーションを通じて、企業のデジタル運用とAIシステムの健全性およびパフォーマンスの両面において、より積極的な可視性と実用的な洞察を提供しています。企業がAIを制御された信頼性の高い方法で規模を拡大しようとする際、このような機能は極めて重要です。」

提供時期:

  • Splunk AIエージェントモニタリング、AI指向トラブルシューティング、ITSIエピソード要約、ビジネスインサイト、デジタルエクスペリエンス分析、そしてSplunk RUMとCisco ThousandEyesの統合機能は、現在アルファ版(プライベートプレビュー)として提供中または、近日中に利用可能となる予定です。

  • 上記を除く全てのイノベーションは、既に世界中の全地域で一般提供を開始しています。

Splunkの.conf25で発表されるすべての詳細については、当社のニュースルーム(英語版)を参照ください。提供開始日および地域は変更される可能性があります。

上記の製品および機能の多くは現在開発段階にあり、継続的な開発と革新の進展に基づき、最終版が完成次第提供される予定です。リリーススケジュールは変更される可能性があります。

シスコについて

シスコ(NASDAQ:CSCO)は、AI時代に革新的な方法で組織をつなぎ、保護する、世界屈指のテクノロジー企業です。シスコは40年以上にわたり、世界を安全につないできました。そして今日、業界をリードするAIソリューションやサービスを提供して、お客様、パートナー、コミュニティのイノベーション推進、生産性向上、デジタルレジリエンス強化を支援しています。すべての人がつながりを感じるインクルーシブな未来を実現することをパーパスに掲げ、その実現に真摯に取り組んでいます。詳しくは、ニュースルームをご覧ください。最新情報については、シスコのX (@Cisco)をフォローしてください。

CiscoおよびCiscoのロゴは、Ciscoおよび/またはその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。Ciscoのすべての商標は、http://www.cisco.com/go/trademarksでご確認いただけます。ここに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCiscoと他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。

Splunk LLC について

シスコの一員であるSplunkが目指すのは、より安全でレジリエントなデジタル世界を作ることです。Splunkのソリューションを導入すれば、セキュリティ、インフラ、アプリケーションの問題が大規模なインシデントに発展する前に防止して、影響を最小限に抑え、デジタルトランスフォーメーションを加速できるため、Splunkは多くの組織から信頼されています。

SplunkおよびSplunk>ロゴは、Ciscoおよび/またはその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。Ciscoのすべての商標は、http://www.cisco.com/go/trademarksでご確認いただけます。ここに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCiscoまたはその関連会社と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。

将来に関する免責事項:記載されている多くの製品や機能は現在開発中であり、最終化され次第、継続的な開発と革新の進展に応じて提供される予定です。リリースの時期は変更される可能性があります。

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング 8F
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代表者名
野村 健
上場
海外市場
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設立
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