重症心身障害児の約3割が「歯科未受診」。大阪上方ロータリークラブが専門医と連携し、施設内歯科検診と治療体制を確立

国際ロータリー第2660地区

当クラブは、ポリオ根絶と子どもへの奉仕に特化した活動を目指しており、昨年度は大阪赤十字病院附属大手前整肢学園に歯科検診並びに治療体制構築、パキスタンの子供にポリオワクチン投与を実施しました。またグローバル補助金の承認を受け、パキスタン・カラチのポリオ・ハイリスク地域にある学校にトイレ、下水道の設置、衛生教育プロジェクトを進行中です。

今年度も、同整肢学園の園児に対して歯科検診を実施しました。同学園は、医療法に基づく病院としての機能と、児童福祉法に基づく障害児施設としての機能を備えた医療型障害児入所施設で、重症心身障害児や肢体不自由児が入所しています。脳性麻痺や遺伝子病、先天性骨格異常などによる運動障害とその合併症がある児童、また被虐待児症候群の子どもに対し、専門的医療とリハビリテーションが提供されています。しかしながら、口腔に対する対応は殆ど実施されていません。そこで当クラブでは、入所者の歯科検診を実施し、治療の必要性の有無を確認しました。対象者は、外科的に気道確保され終日呼吸器を装着された最重症心身障害児から、車いすで移動可能な肢体不自由児までいます。

私たちは、歯科医師、歯科衛生士、補助者のロータリー会員、ロータリーファミリーであり、施設の医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士などの医療スタッフと協力して、9月から10月にかけて、3回歯科検診を実施しました。

検診対象者は34名で、1歳2か月から37歳1か月までの年齢層で、0~5歳代11名、6~10歳代10名、11~15歳代6名、16~20歳代5名、21歳以上2名で、男性23名、女性11名でした。これらのうち、これまでに歯科受診を受けている被検者は2名のみであり、あとは殆んど歯科受診を受けていませんでした。

検診の結果、日常の口腔ケアが困難なうえに、専門的な歯科の介入がないため、口腔清掃不良による重度歯周病、歯石沈着が多くみられ、早急な要治療者もいました。

私たちは施設の医療スタッフに対して入所者の日常の口腔管理をアドバイスし、治療の必要な対象者には、大阪赤十字病院口腔外科、大阪府歯科医師会障がい者歯科、大阪急性期・総合医療センターでの受診体制を構築できました。

また、12月には、室内で過ごす時間の長い子供たちに少しでも楽しい時間を届けるため、テレビを3台寄贈します。また、今回はクリスマスシーズンに合わせてケーキも添え、子供たちへのプレゼントする予定です。

この施設への歯科検診、備品の贈呈は昨年に続いて行っているもので、今後も継続して歯科検診等、施設に有意義な奉仕活動を続けていくつもりです。

 大阪上方ロータリークラブは2024年7月22日に認証を受けました。まだ1年半ほどのクラブですが若い会員が多く、奉仕活動に意欲的に取り組んでいます。

問合せ先

大阪上方ロータリークラブ
溝畑 正信

〒579-8058  東大阪神田町 3-12医療法人翔聖会 翔聖クリニック
 Tel:090-3262-5607   
 mail:mizohata@mbc.ocn.ne.jp

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ボランティア
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会社概要

URL
https://www.ri2660.gr.jp/
業種
サービス業
本社所在地
大阪府大阪市中央区安土町1-5-11 トヤマビル東館6階
電話番号
06-6264-2660
代表者名
吉川健之
上場
未上場
資本金
-
設立
1922年11月