「AIボットは人間の31倍」ファストビュー、メディア業界の"見えない実態"を数値で可視化

AIコンテンツ統合インフラ「ビューアス」、7言語・27プラットフォームで本格稼働

ファストビュー

アジア発のコンテンツインフラ企業であるファストビュー(代表取締役:パク・サンウ)は、グローバルコンテンツ流通プラットフォーム「ビューアス」を2026年5月より本格稼働させた。

生成AIによるメディアコンテンツの無断学習が業界全体の課題として注目を集めるなか、ビューアスは「AIに利用されたコンテンツの使用実態を可視化し、ライセンス収益として回収できる」統合インフラとして開発された。ファストビューは日本を、東アジアにおけるAIライセンシングモデルの最重点市場と位置づけ、国内メディア・AI事業者との連携を加速させる。

 

AIボット48万件を確認 ボットは人間トラフィックの約31倍

ファストビューが正式ベータ稼働に先行して実施した選定パートナー10社との非公開テスト(期間約2週間)では、月間1,500万PV規模の日刊紙において、通常の読者アクセスとは別に約48万件のAIボットによるアクセスが確認された。ボット数は人間トラフィックの約31倍に達した。

主要ボットのスクレイピング件数はChatGPT-Userが約3万4,000ページ、ClaudeBotが約1万1,000ページ、PerplexityBotが約8,000ページにのぼることが確認されている。robots.txtで遮断を明示していたにもかかわらず、約15万件の迂回アクセスも検出された。「コンテンツがAIに利用される一方で、トラフィックとしての見返りはほぼない」という実態が、4種の指標を通じて初めて数値化された。

テストに参加したメディア各社の経営陣・編集幹部はこの結果をもとに、AI事業者とのライセンス料の交渉、広告トラフィックの品質検証、robots.txt迂回ボットへの法的対応などを検討している。

 

マルチリンガルフィード・ダイレクトフィードが正式始動 7言語・27プラットフォームへ

ビューアスは「マルチリンガルフィード(多言語翻訳配信)」、「ダイレクトフィード(直接配信)」、「AI Tracker」、「RightsHub(権利管理)」の4製品で構成される。今回正式稼働するのは、マルチリンガルフィードとダイレクトフィードの2製品である。

マルチリンガルフィードは、自社開発のLLMインフラで日本語コンテンツを韓国語・簡体字中国語・繁体字中国語・英語・ドイツ語・フランス語の6言語にリアルタイム翻訳する。媒体ごとの文体や文化的背景、現地SEOキーワードも反映したうえで、即時掲載できる翻訳版と多言語メタデータを提供する。現在、国内主要メディア十数社で試験運用中であり、正式稼働を機に提携メディアを順次拡大していく予定である。

ダイレクトフィードは、韓国・台湾・東南アジア・北米・欧州の現地パブリッシャーとAPIで直接連携する。媒体ごとの個別交渉・契約・配信・精算の手間を省き、ビューアス一つでグローバル多チャネルへの配信を一元管理できる。

こうした仕組みのもと、着実に実績も積み上げてきた。韓国ではDaum・MSNなど9プラットフォームへの展開で、提携開始から月6,200万PVを達成した。北米では登録者数1,400万人のK-コンテンツチャンネル「ZAPZEE」を通じた米国向けSNS配信で足がかりをつかみ、海外トラフィックの累計は9億PVを超えた。

 

AI Tracker・RightsHub、下半期にベータ公開 交渉から収益回収へ

AI Trackerは、スクレイピング検知・LLMボット監視・コンテンツ利用分析・トラフィック流入解析を統合し、グローバルのLLMや生成AIがコンテンツを学習・引用する状況をリアルタイムで把握できる。自社コンテンツがどのAIモデルにどう使われているかを把握することは、メディア事業者にとって急務となっている。

RightsHubは、IPの国際的な保護、著作権管理の自動化、ライセンス管理、所有権の追跡など、コンテンツ権利に関わる全領域を統合管理する。「AI Trackerで取得した利用データは、RightsHubのライセンシング手続き、ボットへの課金、マーケットプレイスなど収益化機能にそのまま連携される。ベータの段階で、AIライセンシングが交渉フェーズから実際の収益回収フェーズへ移行しつつあることを確認できている」と同社は説明する。

「4製品はそれぞれ独立したSaaSではなく、コンテンツが制作されて多言語に翻訳され、海外で配信され、AIに学習され、ライセンス収益として回収される一連のプロセスを一つのデータフローで完結させる統合基盤だ」と同社は述べている。

 

累計売上120億円超、海外比率22.4% 成長をけん引する日本市場

ファストビューはグローバル全体の業績として2024年に売上約36億円・営業利益約1.6億円を達成し、創業以来初の黒字化を果たした。2025年は売上約37億円と黒字基調を維持しており、創業来の累計売上は120億円を突破し、海外売上比率は22.4%まで拡大している。

グローバル配信の回復加速が成長を支えた。2025年第4四半期のグローバル配信売上は前四半期比約142%増、PVも約141%増を記録しており、急速な成長軌道を描いている。発行量も同時期に拡大しており、一時的な反動ではなく運用体制が安定した持続的な成長であることがうかがえる。現在、グローバル配信プラットフォーム累計27社、提携パートナー累計850社超、月平均7億PV以上を維持しており、累計調達額は約14億円に達する。

 

ファストビューの代表取締役パク・サンウは「2024年の黒字化で経営基盤を固め、2025年に成長モデルの再現性を確認しました。翻訳・配信・精算を一つのインフラにまとめ、下半期にはAIライセンシングの交渉力まで備えることで、コンテンツが生まれた瞬間から収益として回収されるまでの全工程を担う、日本を起点としたグローバル基盤を目指します」と述べた。

さらに、「日本は単なる海外展開先ではなく、AI時代のメディア産業の未来をともに描く最重要パートナー市場です。日本国内のメディア各社やAI事業者とともに、AIがコンテンツを消費するだけでなく、コンテンツに正当な対価が還元される仕組みをつくっていきたい」と加えた。

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会社概要

株式会社ファストビュー

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URL
https://viewus.co/ja
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区麹町 二丁目5番地1WeWork半蔵門PREX South 8階104号
電話番号
-
代表者名
パク・サンウ
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年12月