病院経営を圧迫する「アナログ」の逆紹介業務をDX。「Medcloud 紹介状クラウド」正式リリース

アナログな郵送業務による「職員の疲弊」と「連携の遅滞」を同時に解決。地域連携の”悪循環”を断ち切り、病院とクリニックのWin-Winを実現

株式会社Albatrus

株式会社Albatrus(本社:三重県津市、代表取締役CEO:星野 仙太)は、DXによる攻めの逆紹介で地域連携を加速させる「Medcloud 紹介状クラウド」の正式提供を開始します。

【背景】病院経営と医療の質を阻害する、「紹介状」のアナログな慣習

日本の医療業界は、7割の病院が赤字経営 となる深刻な経営環境の悪化と、医師やコメディカルの「人手不足」 という二重の課題に直面しており、まさに「医療崩壊」の危機に瀕しています。この状況を打開し、持続可能な病院経営を実現するため「地域医療連携の強化」は最重要課題の一つです。しかし、多くの医療現場では、長年にわたり「紙と郵送」を前提としたアナログな紹介状の運用が続けられています。この当たり前とされてきた慣習が、看過できない4つの問題を引き起こしています。

  1. 経営圧迫:年々増加する郵送費に加え、印刷・封入・投函に費やされる「見えない人件費」が利益を圧迫しています。

  2. 職員の疲弊:地域連携室のスタッフが単純作業に追われ残業が常態化し、本来注力すべき戦略的な連携業務が停滞しています。

  3. 医療連携の遅滞:郵送によるタイムラグが発生し、連携先が患者の来院まで情報を把握できず、事前の準備ができません。

  4. 患者負担の増大:紹介状の受け取りや、連携先での受付・スキャン作業などで長い待ち時間が発生し、患者満足度が低下しています。

これは単なる非効率ではなく、病院の競争力を削ぐ経営問題です。特に、病院が主体的にコントロールできる「逆紹介」を推進しようとするほど現場が疲弊するという深刻な「悪循環」を生み、地域連携全体の停滞を招いているのです。

■「紹介状クラウド」概要

「Medcloud 紹介状クラウド」は、この「紙と郵送」が引き起こす構造的な悪循環を断ち切り、DXによる「攻めの逆紹介」を実現するソリューションです。

アナログな運用が引き起こす「コスト」「現場の疲弊」「連携の遅滞」「患者満足度の低下」といった課題を根本から解決します。

■「紹介状クラウド」の主な特徴

「紹介状クラウド」は、紹介状のデジタル共有を軸に、病院と連携先クリニックの双方にメリットをもたらす機能を搭載しています。

  1. 紹介状のデジタル共有(コスト・業務負担の削減)

    これまで1通あたり約4分かかっていた印刷・封入・投函作業を、PC上でのアップロードと送信(約1分)に集約し、作業時間を最大75%削減します。郵送費(1通150円目安)より安価な送信費用(120円/通)でコストも削減します。情報はリアルタイムで共有され、患者の待ち時間問題も解消します。

  2. AIによる事務作業の自動化

    アップロードされた診療情報提供書(PDF)をAIが読み取り・分析。連携先の登録有無、患者名、診療科、担当医といった必要情報を自動で提案することで、データ入力にかかる事務の作業時間を大幅に削減します。

  3. 診療報酬加算による収益化(Win-Winの仕組み)

    本サービスの導入は、国の診療報酬制度を活用し、紹介状の送受信を「コスト」から「収益」へ転換します。

    ・送る側(病院):検査・画像データを添付して電子的に提供することで、「検査・画像情報提供加算(30点)」の取得対象となります。

    ・受け取る側(クリニック):電子的に紹介状を受け取ることで、「電子的診療情報提供評価料(30点)」を取得可能です。

  4. 連携先クリニックは、無料で簡単に使用可能

    地域連携の「逆紹介」を推進する鍵は、連携先クリニックの協力です。「紹介状クラウド」は、連携先が導入しやすい仕組みを提供します。

    ・費用負担ゼロ:連携先のクリニックは、本サービスを一切費用負担なしで利用可能です。

    ・明確なメリット:上記の加算(30点)取得に加え、紙の開封・スキャン・保管といった業務負担も解消されるため、病院からの逆紹介を積極的に受け入れる動機付けとなります。

  5. 強固なセキュリティ 厚生労働省などが定める「3省2ガイドライン」に準拠。金融機関でも利用されるAWSクラウドやKDDIグループの閉域網VPNサービスを活用し、病院経営の根幹である医療情報を安全に守ります。

■導入効果:実費を回収しつつ地域連携の強化を実現

「紹介状クラウド」の導入は、単なる経費削減に留まらず、病院経営に直接的なインパクトをもたらします。 ある外来800人/日規模の病院の試算では、郵送費の削減と診療報酬加算の取得により、実費だけでも月あたりプラス210,000円の導入効果が生まれることが示されています。

これに加えて、以下のような定性的な効果も期待されます。

  1. 地域連携の強化:スムーズな連携は、地域のクリニックからの信頼を高めます。「逆紹介がしっかりしている病院」として認知されることで、結果的に「紹介患者数」の向上という好循環が生まれます。

  2. 職員の生産性向上:送信側の作業時間を最大75%削減し、創出された時間をより付加価値の高い、本来の戦略的な連携業務(地域のクリニック訪問など)に充てることが可能になります。

  3. 患者満足度の向上:紹介状の受け渡しや連携先での待ち時間が解消され、スムーズな医療体験の提供が可能になります。

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問い合わせ先:

Email: contact@albatrus.co

お問い合わせフォーム: https://albatrus.co/contact

【株式会社Albatrusについて】

「現場×テクノロジーの力で、病院DXにレバレッジをかける」をミッションに掲げ、医療現場の深い解像度と高いシステム開発力を強みとしています。病院経営の生産性向上と、地域連携による経営安定化を支援する各種サービスを展開しています。

会社名: 株式会社Albatrus

代表者: 代表取締役CEO 星野 仙太

事業内容: Medcloud事業、AIアシスタント事業

連絡先: contact@albatrus.co

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ビジネスカテゴリ
医療・病院
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会社概要

株式会社Albatrus

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URL
-
業種
サービス業
本社所在地
三重県津市
電話番号
-
代表者名
星野仙太
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年01月