三菱重工OBの経営コンサルが、生成AIで中小製造業向け「現場力強化システム8/2」を開発
作業手順書、マンマシンチャート、特性要因図、改善提案書まで、現場改善に必要な帳票づくりを一気通貫で支援

VICTOR CONSULTING(所在地:愛知県名古屋市、代表:勝 幹雄)は、中小製造業および現場作業を持つ事業者向けに、生成AIを活用した実務支援システム「現場力強化システム8/2」を開発しました。
本システムは、作業手順書、マンマシンチャート、特性要因図、改善提案書の4つの帳票作成を支援するものです。現場の作業、時間の使われ方、トラブルの原因、改善提案を短時間で整理し、現場改善・新人教育・技能継承に活用できる形にすることを目的としています。
「8/2(エイトツー)」は、AIが8割の型を作り、人間が2割の現場知を注ぐという考え方を表しています。AIに現場改善を丸投げするのではなく、AIが標準的な型や下書きを提示し、人間が現場固有の違和感、経験、判断を加えることで、実務に使える帳票へ仕上げていく仕組みです。
詳細ページ:https://victorconsulting.jp/genba-ryoku-8-2/
開発の背景
現場には知恵がある。けれど、資料にする時間がない。
中小製造業では、人手不足やベテラン依存が進む一方で、日々の作業標準化や改善活動に十分な時間を割けない現場が少なくありません。
たとえば、次のような状況です。
作業手順が口頭説明に頼っている。
新人教育が現場任せになっている。
人と機械の時間の使われ方が見えていない。
不良や手戻りの原因が十分に掘り下げられない。
改善案が口頭や思いつきで終わり、提案書までまとまらない。
現場には、確かに知恵があります。
しかし、それを作業手順書にする、マンマシンチャートで見える化する、特性要因図で原因を整理する、改善提案書として経営者や工場長に伝えるには、時間と手間がかかります。
この課題に対し、VICTOR CONSULTINGは、生成AIを活用して、現場改善に必要な帳票を短時間で作成できる仕組みを自作しました。
「現場力強化システム8/2」とは
AIが8割の型を作り、人間が2割の現場知を注ぐ
「現場力強化システム8/2」は、AIと人間の役割分担を明確にした実務支援システムです。
AIが担うのは、標準的な型づくりです。
一般的な作業手順の提示、要因の構造化、帳票の下書き、文章化、見える化、提案書の骨子作成などをAIが支援します。
一方で、人間が担うのは、現場固有の判断です。
現場でしか分からない違和感、作業者ごとの経験知、設備や工程に固有の条件、例外や再現条件、実行可能性、金額・時間・写真などの具体情報は、人間が加えます。
本システムは、AIに判断を任せるものではありません。
AIが8割の型を整えることで、現場の人が本当に考えるべき2割に集中できるようにすることを目指しています。
特徴
文字入力を最小限にし、選んで整える設計
本システムの特徴は、文字入力をできるだけ少なくしている点です。
ゼロから長文を書かせるのではなく、標準的な手順、要因、帳票構成をAIまたはテンプレートが先に提示します。ユーザーは、提示された内容を現場に合わせて取捨選択し、必要に応じて順番変更、写真追加、数値補足を行うことで、実務に使える帳票を作成できます。
たとえば作業手順書作成では、工程分類を選ぶと標準手順テンプレートが表示されます。不要な手順を外し、必要な手順を追加し、ボタン操作で順番を変更できます。各手順には、写真、ポイント、注意事項、確認項目を追加できます。
また、特性要因図作成で整理した課題、問診履歴、真因候補は、改善提案書作成AIへ連携テキストまたはJSONとして受け渡すことができます。これにより、原因分析から改善提案書作成までを連続した流れで進めることが可能です。
4つの構成機能

1. 作業手順書作成
標準手順を選び、写真と注意点を加えるだけでExcel手順書を作成
作業手順書作成では、マシニング加工、NC旋盤加工、プレス加工、バリ取り、外観検査、寸法測定、組立、洗浄、梱包、日常点検などの工程テンプレートを用意しています。
ユーザーは、工程分類を選んで標準手順を読み込み、現場に合わない手順を外したり、必要な手順を追加したりできます。手順の順番もボタン操作で変更できます。
各手順には、写真、ポイント、注意事項、確認項目を追加できます。出力はExcel形式で、作業手順書、写真集、入力データのシートを作成します。
想定用途は、新人教育・早期戦力化、作業標準化、ベテラン作業の形式知化、作業ミス防止、品質・安全上の注意点共有などです。
2. マンマシンチャート作成
スマホのボタン操作で、人と機械の時間を見える化
マンマシンチャート作成では、人の作業、監視・待ち、機械の稼働・停止をボタン操作で記録します。
標準モードでは「作業開始」「監視・待ち開始」の2ボタンで記録できます。詳細入力モードでは、部品セット、部品取り出し、治具段取り、次部品準備、外観検査、バリ取り、測定など、現場に合わせた作業ボタンを設定できます。
記録結果は、区間ログ、集計結果、簡易マンマシンチャートとして画面表示されます。さらにExcel形式で、log、summary、eventsの各シートを出力できます。
想定用途は、人手不足下での人員活用検討、人待ち・機械待ちの把握、機械稼働率の見える化、作業者負荷の把握、工程改善のきっかけづくりなどです。
3. 特性要因図作成
4Mで要因を整理し、問診で真因候補を掘り下げる
特性要因図作成では、ユーザーが解決したい課題を入力すると、AIがMan、Machine、Material、Methodの4Mで一般的な要因を整理し、特性要因図の下書きを作成します。
ただし、このアプリの目的は、きれいな特性要因図を描くことではありません。
AIが8割の一般要因を整理し、その後の問診によって、現場の人だけが知っている違和感、差、例外、再現条件を引き出すことです。
AIは、比較、逆説、類推といった問いかけを通じて、真因に近づくための情報を引き出します。
たとえば、
「この問題が起きる時と起きない時の差はありますか」
「もしわざとこの問題を再現させるとしたら、何を操作しますか」
「この現象を料理や自然現象に例えると、何が起きているように見えますか」
といった問いです。
問診を重ねることで、真因候補、次に確認すべきこと、真因探索レポートを作成します。また、改善提案書作成AIへ渡す連携テキストとJSONも出力できます。
想定用途は、不良原因の整理、トラブル再発防止、場当たり的対策の防止、現場の違和感の言語化、改善提案書作成への橋渡しなどです。
4. 改善提案書作成
真因候補を、経営判断できる1枚のExcel提案書に変換
改善提案書作成では、特性要因図作成で出力した連携テキストまたはJSONを読み込み、改善提案書を作成します。
まず、AIが提案書を作る前に最後の確認質問を1つ提示します。これは、改善案の実行可能性、提案先が気にする点、制約条件を確認するためのものです。
その回答を踏まえて、画面上には詳細な改善提案書をMarkdown形式で出力します。さらにExcel出力では、1枚様式の業務改善提案書に圧縮します。
Excel提案書には、案件名、担当者欄、現状の問題点、原因・真因候補、必要な経費・準備、改善内容、期待される効果、効果確認方法、現状写真、改善案・改善後イメージ写真、金額・時間・件数などの定量情報を含めることができます。
想定用途は、経営者への改善提案、工場長への報告、信用金庫・支援機関との相談資料、改善活動の実行判断、改善効果の確認などです。

自作した理由
売り物のパッケージではなく、支援現場で使いながら育てるために
本システムは、完成したパッケージソフトとして販売することを目的としたものではありません。
製造業支援の現場で実際に使いながら改善していく、実務支援ツールとして自作したものです。生成AIを活用して自作しているため、現場からのフィードバックを受けて、修正や機能追加を短期間で反映できる点を重視しています。
今回の取り組みは、アプリそのものの提供にとどまりません。
現場経験を持つ人材が、生成AIを活用して自社専用の業務支援ツールを自作できることを示す実践例でもあります。
今後は、現場力強化システム8/2を活用した現場改善支援に加え、中小企業が自社の業務ノウハウを生成AIでツール化するための内製化支援にも展開していきます。
想定利用者
中小製造業を中心に、現場作業を持つ業種へ展開可能
主な想定利用者は以下です。
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中小製造業の経営者
-
工場長・製造責任者
-
改善活動を進める現場リーダー
-
信用金庫の本業支援担当者
-
商工会議所・支援機関・専門家
製造業を主な対象としながらも、人がいて、作業があり、ミス、待ち、ばらつき、手戻りが発生する業務であれば、物流、倉庫、事務、サービス、医療・介護などにも応用可能です。
代表コメント
VICTOR CONSULTING代表の勝 幹雄は、三菱重工業株式会社で長年、製造現場や生産管理に携わり、製造部長を務めた後、中小企業診断士として独立しました。
私は、製造現場には改善の種がたくさんあると考えています。ところが、それを手順書にする、時間の使われ方を見える化する、原因を掘り下げる、提案書にまとめるという段階で止まってしまうことが少なくありません。
生成AIは、現場の判断を代替するものではありません。むしろ、現場の人が考えるべきことに集中するために、下書きや構造化を支援するものだと考えています。
「現場力強化システム8/2」は、AIが8割の型を作り、人間が2割の現場知を注ぐという考え方に基づいています。中小企業の現場改善、新人教育、技能継承の一助となることを目指します。
今後の展開
現場改善支援と、自社専用AIツールの内製化支援へ
今後は、以下の支援メニューへ展開する予定です。
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現場力強化システム8/2を活用した現場改善支援
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作業手順書・特性要因図・改善提案書作成支援
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人手不足下でのマンマシンチャート活用支援
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生成AIを活用した自社専用業務アプリの内製化支援
アプリ利用を入口として、企業ごとの現場課題に合わせた継続支援を行います。
注意事項
本システムは、VICTOR CONSULTINGによる独自の取り組みであり、前職企業とは関係ありません。
また、本システムは現場改善をAIに丸投げするものではなく、現場担当者・経営者の判断を支援するものです。出力内容は、現場確認や関係者の判断を踏まえて活用することを前提としています。
事務所概要
屋号:VICTOR CONSULTING(ビクターコンサルティング)
代表:勝 幹雄
所在地:愛知県名古屋市
事業内容:中小製造業向け経営コンサルティング、現場改善支援、生成AI活用支援、
資金繰り・経営改善支援、認定経営革新等支援機関
Webサイト:https://victorconsulting.jp/
詳細ページ:https://victorconsulting.jp/genba-ryoku-8-2/
お問い合わせ:https://victorconsulting.jp/contact/
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