歯科の保険請求で歯周病は年2億2,300万件、虫歯を約8,400万件上回る。札幌の歯科医院ユアーズデンタルクリニック院長・湯口晃弘が、NDBオープンデータ10年分の傷病件数を分析。

歯周病の件数は2015年度から2023年度で1.28倍に増えた一方、虫歯は1.08倍、喪失歯は0.93倍。推計ではなく、保険請求の情報にもとづくデータによる分析

ユアーズデンタルクリニック

医療法人令徳会が運営するユアーズデンタルクリニック(北海道札幌市中央区、理事長:湯口晃弘)は、厚生労働省が公表するNDBオープンデータ(レセプト情報)に収載された歯科傷病の件数を、10年分にわたって分析しました。2023年度に歯科の保険請求に記載された件数は、歯周病が2億2,299万件、虫歯(う蝕)が1億3,903万件で、歯周病が約8,400万件上回っています。分析の内容は情報サイト「Save Your Teeth.」(https://save-your-teeth.jp/columns/perio-caries-ndb/)でも公開しています。

歯科の保険請求に記載された件数の推移(2015〜2023年度)。歯周病は1.28倍に増え、2023年度は虫歯を約8,400万件上回る

分析の概要

・調査主体:厚生労働省(統計の出典)/分析は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック(自社分析)

・調査対象:NDBオープンデータに収載された歯科傷病(う蝕、歯周病、喪失歯)の件数

・対象期間:2014年度〜2023年度

・集計方法:全国の総計値を年度ごとに並べ、傷病ごとの増減を比較

・分析日:2026年9月15日

・出典:厚生労働省「NDBオープンデータ」、国立保健医療科学院による歯科分の集計ファイル

背景

NDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース)は、日本の保険診療で医療機関が行った請求の情報を集めたデータベースです。厚生労働省はその集計結果をオープンデータとして公表しています。アンケートによる推計ではなく、実際に行われた保険請求の情報を集計した数字です。なお公表値は、集計単位が10未満の場合は非表示とする取り扱いになっています。

歯科の診療では、虫歯の治療が中心という印象が今も根強くあります。今回、保険請求に記載された傷病の件数を10年分並べ、どの傷病が増えているのかを確認しました。

主なデータ

・2023年度の件数:歯周病 2億2,299万9,709件/う蝕 1億3,903万7,037件/喪失歯 1,794万5,457件

・2015年度の件数:歯周病 1億7,466万1,048件/う蝕 1億2,929万6,100件/喪失歯 1,933万278件

・2015年度から2023年度の変化:歯周病 1.28倍/う蝕 1.08倍/喪失歯 0.93倍

・歯周病とう蝕の差:2015年度 約4,536万件 → 2023年度 約8,396万件

・2020年度は3つの傷病すべてで件数が減少。翌年度以降、増え続けているのは歯周病

件数を見るうえでの注意点

虫歯は、治療をすればその歯の治療はいったん終わります。歯周病は、歯を支える組織の状態を継続して確認し、管理していく病気です。この診療上の違いは、同じ人が繰り返し診療を受けるかどうかに関わるため、件数に影響する可能性があります。ただし、今回の分析から件数の差の原因を特定することはできません。

 歯が残る人が増えていることも、関係している可能性があります。厚生労働省の令和6年歯科疾患実態調査では、80歳で20本以上の歯を持つ人の割合は約61.5%と推計されています(75歳以上85歳未満で20本以上の歯を有する者の割合からの推計値)。

「歯周病と虫歯の件数 10年分析」の概要(調査主体・対象・期間・集計方法・分析日・出典・注意)

この分析について

NDBオープンデータの件数は、保険請求に記載された傷病の件数であり、患者の人数ではありません。同じ人が複数回数えられる場合があります。また、自由診療は含まれません。

今回の分析は、公表されている全国の件数を年度ごとに並べて、その変化を確認したものです。個別の症状や治療について述べたものではありません。

監修者のコメント

歯周病の治療に長く携わってきた立場から見ると、この件数の伸びは、歯周病が「治して終わり」ではなく「長く付き合っていく病気」として扱われるようになってきたことの表れだと感じています。歯を支える骨や歯ぐきは、何年もかけて少しずつ変わっていきます。痛みが出ないまま進むことも多く、気づいたときには選べる方法が限られていることもあります。数字の大きさに驚くよりも、ご自身の歯ぐきの状態に目を向けるきっかけにしていただければと思います。(ユアーズデンタルクリニック 院長 湯口晃弘)

出典

・厚生労働省「NDBオープンデータ」

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177182.html

・国立保健医療科学院「NDBオープンデータ(歯科)の見える化」

 https://www.niph.go.jp/soshiki/koku/oralhealth/data8.html

・厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査の結果について」(令和7年6月26日公表)

※2014年度(第1回)と2015年度(第2回)以降は集計の対象が異なるため、本分析では比較の起点を2015年度としています。2014年度を起点とすると歯周病は1.59倍になります。

※本リリースの数値と図は、厚生労働省「NDBオープンデータ」(第2回〜第11回)を医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックが加工して作成したものです。

監修者について

ユアーズデンタルクリニック院長 湯口晃弘

湯口晃弘(ゆぐち あきひろ)/医療法人令徳会 理事長、ユアーズデンタルクリニック 院長

・2010年〜2015年 石川県金沢市のなぎさ歯科クリニックにて船登彰芳氏に師事

・2015年 ユアーズデンタルクリニック開院(札幌市中央区)

・2022年 米国カリフォルニアの歯科スタディグループ OSCSC にて英語講演

・2023年 日本臨床歯周病学会 第41回年次大会 新進気鋭セッション 最優秀賞

・2024年 EAO(European Association for Osseointegration)認定医、日本歯周病学会 認定医 取得

・2025年 5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター就任

・2026年5月 米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に、筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)

医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックについて

ユアーズデンタルクリニック

札幌市中央区・大通駅直結の自由診療専門の歯科医院です。2015年開院。歯周外科、歯周組織再生療法、歯肉移植(根面被覆)、インプラント治療、審美歯科を診療科目としています。院長の湯口晃弘は日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。

医院名:ユアーズデンタルクリニック

運営法人:医療法人令徳会

設立:2015年9月

所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F(地下鉄大通駅直結)

理事長:湯口 晃弘

診療科目:歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、審美歯科(自由診療専門)

ユアーズデンタルクリニック 公式サイト:https://yours-dental.com/

歯科情報メディア Save Your Teeth.:https://save-your-teeth.jp/

本件に関するお問い合わせ

医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック

電話:011-206-8241

所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F

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会社概要

医療法人令徳会

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URL
https://yours-dental.com
業種
医療・福祉
本社所在地
北海道札幌市中央区大通西1-13 ルトロワ6F
電話番号
011-206-8241
代表者名
湯口晃弘
上場
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資本金
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設立
2015年09月