関西で唯一 環境省の「低炭素地域づくり集中支援モデル事業」を実施!阪急京都線・西院~河原町間の地下空間において大規模なLED化を実現し、大幅にCO2の排出量を削減しました

阪急電鉄株式会社

阪急電鉄では、環境省が実施する「低炭素地域づくり集中支援モデル事業」(注1)に応募し、大規模な駅周辺の低炭素化に役立ち、かつ、他の地域のモデルになり得る事業として、同省より関西で唯一事業採択を受け(2013年5月現在)、京都線・西院~河原町間の地下空間で常時点灯している照明や電照看板のLED化などに2011年度から取組んでまいりました。

本年4月、この地下空間にある計4,261箇所の照明・電照看板のLED化に加え、消費エネルギーの一層の削減を目的とした照明の調光制御装置の導入を実施した結果、対象区間の電力使用量およびCO2排出量が年間で約22%(対1990年比、今回LED化を実施した照明類のみで比較すると約54%)の削減率を達成できる見込みです。

この取り組みの詳細は次のとおりです。

 

照明をLED化した京都トンネル照明をLED化した京都トンネル1.実施場所
(1)京都トンネル(西院駅~河原町駅:約3.7km)
(2)地下通路(烏丸駅~河原町駅間:約0.8km)
(3)駅構内(烏丸駅、河原町駅)

2.実施内容
(1)照明・電照看板のLED化(計4,261箇所)
ホーム、コンコース、地下通路、トンネル、駅構内売店における照明 、案内看板や広告看板についてLED化を実施しました。
(2)調光制御装置の導入
人の流れが多い駅構内を中心に4種類の調光制御を導入し、更なる省エネルギーを目指します。
各制御装置の検知機能は以下のとおりです。※下線部は「当社初」の取り組みとなります。

◆床面の明るさに応じた制御:
対象エリアの床面の明るさが一定になるよう自動で調節します。
<実施箇所> 烏丸駅改札口(東改札・西改札)、河原町駅改札口(東改札・中央改札)周辺

◆混雑度に応じた制御:
対象エリアの混雑度を検知し、空間の明るさを自動で調節します。
<実施箇所> 烏丸駅の地下鉄四条駅との接続口周辺

◆外光の明るさに応じた制御:
外の明るさに応じて対象エリアの明るさを自動で調節します。
<実施箇所> 河原町駅1番出入口付近

◆タイムスケジュールによる制御:
時間帯によって照明の明るさを自動で調節します。
<実施箇所> 烏丸駅~河原町駅間地下通路

3.削減効果
地下通路、駅構内を含む京都地下トンネル内の施設全体において、対象区間の電力使用量およびCO2排出量(注2)を年間で約22%(今回LED化を実施した照明類のみで比較すると約54%)削減できる見込みです。(対1990年比 削減量約533トン)

4.その他
京都市が推進する「歩くまち・京都」における公共交通利用促進とまちの賑わい創出の趣旨に則り、国内外から京都へお越しになるお客様に対して、歴史と文化の趣き溢れる京都のまちにふさわしい空間をご提供できるよう、「低炭素地域づくり集中支援モデル事業」に併せて、阪急京都線の烏丸から河原町までの地下通路の美装化や駅の空間演出を行いました。これにより、地下道から地上への出入口の視認性を向上させ、地上と地下の往来や回遊性の強化を図るだけでなく、エリアの特色に合わせた雰囲気を演出しています。

(1)照明演出の実施
地下空間の単一的な雰囲気にアクセントを添えるため、エリアごとに異なる色温度の照明を採用しました。

◆烏丸駅
駅周辺にオフィスビルが多く存在することから、オフィスの照明で多く用いられる「昼白色」を採用しています。

◆河原町駅
百貨店や商店街が駅と直結しているなど、日常生活で利用されるお客様が多いことから、落ち着いた雰囲気を作り出す「温白色」を採用しています。

◆烏丸駅~河原町駅間地下通路
両駅と差別化を図るため、「昼白色」と「温白色」の中間色である「白色」を採用しています。(11~14番出入口付近は除く)

(2)出入口の美装化(注3)
地下通路の一部には中柱が存在することにより、出入口の位置を見通し難い箇所があり、また出入口が、駅周辺のように大規模店舗と直結していないため、地上との位置関係がわかりづらい箇所があることから、出入口の視認性を向上させ、地上との位置関係の案内を充実させることを目的とし、今回のLED化に併せて、一部出入口(11~14番出入口)付近の意匠美装化も行いました。

◆案内看板と一体型のゲート風の装飾を採用

◆「電球色」のダウンライト照明を採用

◆ダウンライト照明によりできる「光溜まり」を際立たせる、床面に変更

(注1)「低炭素地域づくり集中支援モデル事業」(旧:環境省が推進するチャレンジ25地域づくり事業)温室効果ガスを25%削減するのに効果的・先進的な対策の中で、技術的には確立されているものの、十分な効果検証がなされていない先進的対策について、事業性・採算性・波及性等の検証を行い、全国に展開させていくことを目的として環境省が推進しています。

(注2)電力使用量にCO2排出量の換算係数(0.294kg-CO2/kWh)を乗じて算出しています。換算係数は、「環境省・経済産業省発表 平成21年度の電気事業者ごとの実排出係数」より「関西電力株式会社」の数字を使用しています。

(注3)「4項-(2)」に記載の実施項目のうち、ダウンライト照明(LED)の採用のみが環境省から採択を受けた事業であり、それ以外は当社単独事業として実施しています。

 

実施場所実施場所

現地写真現地写真

 

PRポスターPRポスター

 

阪急電鉄 → http://rail.hankyu.co.jp/

発行元:阪急阪神ホールディングス
     大阪市北区芝田1-16-1

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交通・運送・引越し
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会社概要

阪急電鉄株式会社

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URL
https://www.hankyu.co.jp/
業種
倉庫・運輸関連業
本社所在地
大阪府大阪市北区芝田一丁目16番1号
電話番号
-
代表者名
嶋田 泰夫
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1907年10月