ソニーコンピュータサイエンス研究所主催「Music Excellence Academy第五期生 修了コンサート」を9月6日に開催

株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(代表取締役社長:北野宏明 以下、ソニーCSL)では、ジュニアピアニストを対象とした身体教育と芸術教育を包括的に提供するMusic Excellence Academy(以下、本アカデミー)を2020年より展開しており、この度第五期(2024年9月~)が修了しました。
本アカデミーは、ソニーCSL – 東京リサーチ リサーチディレクターの古屋晋一による研究活動の一環として実施されており、音楽ディレクターにはディーナ・ヨッフェ氏を迎えています。その五期目の修了を発表する場として、1年間の教育・トレーニングを実施してきた第五期生のジュニアピアニスト10名が演奏を行う「ピアノアカデミー 第五期生 修了コンサート」を9月6日に開催いたします。
今期が本アカデミー最終期であり特別な節目となるため、卒業生を迎えたプログラムもご用意します。コンサートの休憩時間には、ロビーにて演奏技能計測システム等のデモやアカデミーの活動紹介も行う予定です。

今期のアカデミープログラム開催期間中における受講生の主要な受賞歴は下記の通りです。
・第9回仙台国際音楽コンクール
天野 薫 [第3位] (3.4.5期生)
・Pianale International Piano Academy & Competition
渡辺 康太郎 [Pianale Friends e.V. Prize] (1.2期生)
山下 優里奈 [Soroptimist International Club Fulda Award] (2.3.4.5期生)
・「第7回いしかわ国際ピアノコンクール」
岡部 那由多 [Jr.Ⅲ部門第2位] (3.4.5期生)
ディーナ・ヨッフェ氏監修の本コンサートにて、1年間のプログラムを修了した第五期生、ならびに卒業生の演奏をご鑑賞ください。
【Music Excellence Academy 第五期生 修了コンサート 概要】
日時:2025年9月6日(土) 16:00 開演(15:30 開場)
会場:浜離宮朝日ホール(〒104-0045 東京都中央区築地5-3-2)
入場料:一般 3000円、学生 1500円/全席自由
チケット:下記サイトよりお申し込みください。
URL:https://academy5thconcert.peatix.com/
出演者:
第五期生:天野薫、岡部那由多、木田慎太郎、小林蒼太郎、桜庭花音、根本壯一郎、布埜菜々子、三山政一郎、室崎恵太朗、山下優里奈
卒業生:鈴木凛、松岡侑、米滿希咲来、渡辺康太郎、大滝知椰
プログラム:
*Piano Solo
*連弾
ドビュッシー:民謡の主題によるスコットランド行進曲
ラヴェル:スペイン狂詩曲M54
ラフマニノフ:6手のための3つのピアノ作品より「ロマンス」
オーガナイザー:古屋晋一(ソニーコンピュータサイエンス研究所 東京リサーチ リサーチディレクター)
主催:株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所
運営:一般社団法人NeuroPiano
協力:株式会社河合楽器製作所、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
詳細ならびに最新の情報は以下のサイトをご覧ください
URL:https://www.neuropiano.org/jp/news/detail/20250526
※コンサートの詳細はやむを得ず変更となる場合があることをあらかじめご了承ください。
※ミュージカルディレクター ディーナ・ヨッフェ氏およびアシスタント講師の演奏はございません。
【Music Excellence Academy 概要】
ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)の古屋普一リサーチディレクター(東京リサーチ)により、ピアノアカデミープログラム『Music Excellence Academy』が2020年8月よりスタートしました。10代の若手ピアニストへの身体教育と芸術教育の提供を通じて、ピアニストが生涯に渡ってクリエイティブな演奏を健やかに行い、文化的に豊かな社会の創造と持続可能性に貢献することを目指しています。音楽表現の高みを追求し、技術と精神両面の持続的向上につなげる包括的なピアノ教育プログラムは世界初の取り組みとなります。
身体教育では、演奏の熟達支援と身体故障予防のための研究・開発をもとにした身体教育プログラム「Physical Education for Artist Curriculum (PEAC)」を活用することで、脳や身体の働き(機能)や演奏表現のための適切な身体の使い方(技能)、効果的な練習法、怪我や心理不安の予防法などを学びます。高精度センシングシステムを用いることにより、受講生の動きの癖や演奏中の姿勢、感覚の働きなどの認識を促したり、ロボティクスに基づくトレーニングを行う他、神経科学の知見に基づいた効率の良い暗譜の方法や、演奏時の不要な力みの回避方法などを指導します。
また、芸術教育では世界的ピアニスト ディーナ・ヨッフェ氏と国際舞台で経験豊富な6名の講師により、音楽に関する国際標準の解釈や、音楽表現の学習と探求を支援します。 演奏家を志すピアニストは、これらの取り組みを通じて小学生・10代のうちに身体的な基礎力を身につけることや、芸術的な表現を学べるようになります。さらに、自身の思考や創造のための模索を育む時間が確保できるようになることから、音楽表現の拡張へも寄与します。
身体教育プログラム「PEAC」と芸術教育プログラムを包括的に実施することにより、ピアニストの夢の実現を支えるとともに、指導の現場で明らかになった課題や解決法を体系的に整理することで暗黙知の継承を可能とし、研究開発と教育のシームレスな循環の実現に取り組んでいます。
第五期生は一年間にわたる本アカデミーを受講することにより、音楽表現を磨き、効率的かつ適切な身体の使い方や練習法を学びました。また言語化が難しい芸術的な教育についても、科学的根拠に基づくアドバイスが加えられることにより、受講生の課題の解決が効率的に行われました。
ディーナ・ヨッフェ氏について
リガ(ラトビア)出身。チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院においてヴェラ・ゴルノスタエヴァに師事。シューマンおよびショパン国際ピアノコンクールで最上位を獲得。ヨーロッパをはじめ日本、アメリカ、イスラエルなど世界各地で演奏活動を行う。これまでにズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー、ネヴィル・マリナー指揮NHK交響楽団など多くのオーケストラと協演。また室内楽にも積極的で、世界各地の音楽祭に参加しY. バシュメット、M. ヴァイマンなどの演奏家とも数多く共演している。現在はマラガ国際音楽フェスティバル芸術監督、リセウ音楽院(バルセロナ)特別教授、中央音楽学院(中国) 客員教授。また、国際ピアノコンクール審査委員も多数務める。日本ピアノ教育連盟名誉会員。2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール審査員。
古屋晋一リサーチディレクターについて
ソニーコンピュータサイエンス研究所 東京リサーチ リサーチディレクター。 大阪大学 基礎工学部卒業後、同大学大学院 人間科学研究科、医学系研究科を経て、博士(医学)を取得。ミネソタ大学 神経科学部、ハノーファー音楽演劇メディア大学 音楽生理学・音楽家医学研究所にて勤務した後、上智大学 理工学部 准教授および音楽医科学研究センター センター長。2017年4月ソニーコンピューターサイエンス研究所に入所。2021年より一般社団法人NeuroPiano代表。京都市立芸術大学、東京音楽大学、東京藝術大学、桐朋学園大学にて非常勤講師、ハノーファー音楽演劇メディア大学 客員教授を兼務。これまでに、日本学術振興会 特別研究員および海外特別研究員、フンボルト財団ポストドクトラルフェロー、ドイツ研究振興会(DFG)ハイゼンベルグフェロー、文部科学省 卓越研究員、クラインフォーゲルバッハ賞、2024年に日本学術振興会賞を受賞を受賞。主なピアノ演奏歴に、KOBE国際音楽コンクール入賞、 Ernest Bloch音楽祭出演,兵庫県立美術館ソロリサイタルなど。
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