食品表示をすり抜ける、遺伝子組み換え作物！食品ジャーナリストが綴る、１カ月間の“シャットアウト奮闘記”
あの作家の意外な素顔が・・・？著者出演インタビュー企画！
1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」のスペシャル企画"著者出演インタビュー"で、食品ジャーナリスト・手島奈緒が、遺伝子組み換え作物と向き合った１カ月を記した著書・『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』について、語っています。
http://www.hon-tube.com/movie.php?movieid=1811
よく大豆食品などの原材料表示に、「（遺伝子組み換えでない）」という記載を見かける。表示に気を付けながら買い物をする人も多いと思われるが、世界トップの遺伝子組み換え作物輸入国である日本では、この食品表示をすり抜け、多くの食品に微量ながら含まれていると言われている。遺伝子組み換え作物を摂取せずに暮らすことはできないだろうか？食品ジャーナリストであり、『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』の著者である手島奈緒の着眼点はそこだった。遺伝子組み換え作物反対運動がさかんだった頃のことである。
たった１か月―。まずスーパーへと足を運んだ手島さんは、そんな思いが挫けてしまうような、驚愕の事実に気付く。
「これまでの知識で『遺伝子組み換え作物で多いのは大豆とトウモロコシと菜種なので、それが入っているものは食べられない』という意識でいきました。すると…ほとんど食べられない、売っているものは。例えば恐かったのは、お砂糖を作っている甜菜という作物も遺伝子組み換えのものがあるので、遺伝子組み換えではないと調べるまで食べないようにしよう思ったんですね。」
可能性を考えるとどんどん食べられるものが減っていく。一方で、安全な食品にも辿り着くこともできたという。
「ビールは麦芽とホップで作られていますよね。中にはコーンスターチが入っているやつがあるんです。コーンスターチは、トウモロコシが原料なので遺伝子組み換えかもしれないという恐れがあったので、コーンスターチが入っていないものを探した。そこで見つけたのが、恵比寿ビール。『あっ、恵比寿飲める！』と思ったのが一番うれしかったです。」
『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』では、当時の“脱・遺伝子組み換え作物奮闘記”を日めくり的な感覚で読めるようになっている。中には、某有名メーカーに電話取材した際、実は非遺伝子組み換え作物を発注していると聞いたエピソードなども。企業が公にしていないが、消費者が知りたいであろう情報も盛り込まれている。また、知っているようで知らない、遺伝子組み換え作物がどういうものか、イラストで非常に分かり易く解説しているのも必見だ。農薬・食品添加物・遺伝子組み換えなどについて「まず知ること」をモットーに活動している手島さん。まったく知識がない人にも読みやすく、消費者目線で書かれているこの本によって、少しでも多くの人が知るきっかけをつかみ、日本の健康寿命が延びることを期待する。
出版社: 雷鳥社
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