YuMake株式会社と奈良先端科学技術大学院大学が個人の体感を考慮した気象データ活用に関する共同研究を開始
共同研究の背景と目的
「体感温度」は、気温に湿度や風等の気象要素をかけ合わせることで表現される、人間の肌が感じる温度の感覚を数値的に表したもので、既に海外では主流となっている地域もあり、マーケティングや屋外作業等の様々な場面で活用されています。しかしながら、体感温度は個人差なども大きいことから、日本ではあまり大きく扱われてきませんでした。
同研究室では、人の手によって情報を収集・提供してもらうことで都市空間などの幅広いエリアの状況を把握する技術(参加型センシング)を応用し、個人個人の感じ方・体感をIoTから得られるデータによって推定する研究に取り組んでいます。
そこで本共同研究では、この参加型センシングの仕組みを用いて、人それぞれの「体感温度」を明らかにし、日常生活で役立てられるようにすることを主な目的としました。
参加型センシングアプリの提供開始
本共同研究では、この、人それぞれが感じる体感温度のことを「じぶん温度」と名付け、AIによる解析によって算出します。第一弾として、体感温度をアプリで記録するだけで「じぶん温度」を知ることができるようになるアプリ「sorashiru(ソラシル)」の提供を開始します。sorashiruの初期段階では、以下の機能をお楽しみいただくことができます。
・体感温度をsorashiruで継続してお知らせすることで、自分の感覚に合った「じぶん温度」が分かるようになる
・じぶん温度と対応した天気予報を確認することができるので、じぶん温度予報を確認しながら予定を決めることができる
・地図上で、地域ごとに参加者がどう感じているかを見ることができる
sorashiruは全国に対応し、利用料無料のアプリとなります。インストール不要で、以下のURLからお楽しみいただくことができます。
sorashiruでは今後、「じぶん温度」を基に一人ひとりに有用な情報の提供を予定しております。
YuMakeでは、2022年12月に提供を開始した「体感温度予報API」の活用を推進すると共に、本共同研究の推進により気象データの付加価値を更に高め、社会での活用に貢献してまいります。
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■奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 情報科学領域 ユビキタスコンピューティングシステム研究室 について
ユビキタスコンピューティングシステム研究室では、センサ・デバイス・ネットワークが連携し、センサから取り込まれる実世界データを処理・集約・解析することで、高度なサービスを効率良くユーザに提供するシステム(ユビキタスコンピューティングシステム)の実現を目指しています。そのために、センサやIoTを用いた「実世界からの情報収集」、機械学習やAI技術を活用した「情報の分析」、そして、アプリやサービスといった「分析結果の応用」の3技術領域にまたがる幅広い領域の研究に取り組んでいます。
■YuMake株式会社 について
YuMake株式会社は、気象データの提供(YuMake気象情報API)や気象IoTセンサーを活用したシステム開発、AIを活用したデータ分析を中心に行う、気象データサイエンス企業です。2015年3月の創業より、クライアント様に寄り添ったデータ活用の提案等を通じ、大企業から中小企業まで幅広く支援を行っています。スマートシティ、スマート農業、デジタルマーケティング、防災分野における活用等、様々な分野で気象データの活用に取り組んでいます。
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