【制服トレンド最前線】今後の教育はどうなる? 加速する多様性時代は制服も変化/採用が増加する「ジェンダーレス制服」と 次世代型「ジャージみたいな制服」

ー LGBTの生徒にも対応したジェンダーレス制服に関する親子の意識調査結果も公開 ー

 明治9年に創業し、学校の制服や体育着を中心とした衣料品の製造販売を行ってきた株式会社トンボ(本社:岡山県岡山市北区厚生町二丁目2番9号 代表:近藤 知之)は、学生にとって、生活の大半を占める学生生活をより心地よく快適に過ごしていただくため、現役中高生や母親に対する定期的な制服の意識調査や、産学連携による共同開発など通じて、時代のニーズに対応した制服の開発提供を進めています。
多様性時代といわれる近年、教育現場でも関心が高まる「LGBT」への対応として採用が増加する「ジェンダーレス制服」や、信州大学と共同で開発した学生の動作に寄り添った「ジャージみたいな制服」など、今後、スタンダードな制服として、増えそうな制服をご紹介します。
  • 【トピックス】
① 性に対する多様性
大切なのは「どれを選んでも大丈夫」。「ジェンダーレス制服」採用校は増加傾向。

生徒や親の認知も高まりつつあり、LGBTの生徒にも対応したジェンダーレス制服には好意的。
性差のない「ブルゾン風ジャケット」タイプなど、ユニセックスなアイテムも、今後、新たな選択肢に。
【参考資料】「ジェンダーレス制服」に関する親子の意識調査


② 機能に対する多様性
信州大学と共同開発。動きやすく負荷の少ない「ジャージみたいな制服」。

信州大学との共同研究から、従来の「硬い」「重い」を覆す、伸縮性の高いストレッチ素材とこだわりの仕様、パターン設計で、「動きやすく」「軽く」「しわになりにくい」家庭の洗濯機でも洗えるジャケットを開発。
発売開始から1年間で28校が採用。

 
  • ① 性に対する多様性

教育現場でもますます関心が高まる「LGBT」への対応。トンボ学生服では、誰もが多様性を認め、安心して学校生活を過ごすことができるよう、性の多様性への対する取り組みとして、LGBTアドバイザーや当事者へのアンケートなどをもとに、性差で悩むことなく、誰もが自由に選べる「ジェンダーレス制服」を開発するとともに、教育現場での「LGBT」への理解を深めていただく活動を推進しています。

【LGBT】Lesbian、Gay、Bisexual、Transgenderの頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつ。LBGT以外にも多様なセクシャリティが存在します。
・FtM:生物学的には女性、性自認は男性
・MtF:生物学的には男性、性自認は女性
・Xジェンダー:男女の枠にとらわれない性の人。 中性又は性別を決めたくない人


■当事者の「制服に関するご意見」(一部抜粋)


■求められているのは「性差を意識しなくていい」制服



■「トランスジェンダーのための制服」ではなく、一人ひとりが「自分にあったものを選べる」。
大切なのは「どれを選んでも大丈夫」という環境作り。

「スラックスを選ぶ」=トランスジェンダーではなく、スカートが嫌いな人、足にコンプレックスがある人、寒いのが苦手な人、パンツスタイルが好きな人など、その理由は様々です。誰もが「自分の気持ちに合ったスタイルを自由に選べる」「どれを選んでも大丈夫」という環境づくりが大切であり、トンボでは、生徒・保護者・先生方に向け、様々な活動を通じて、LGBTや多様な性に関する理解を深める環境作りをお手伝いをしています。


■全国の採用事例

◆【CASE 01】福岡県 私立高校

制服の多様性、採寸会場にも配慮。ジャケット・ボトム/リボンorネクタイ全て自由に組み合わせOK

・ジェンダーレス制服を検討・採用されるに至った経緯について

以前より多様な性に対して学校としてどのようなことができるか検討していました。トランスジェンダーの方による講演会開催や、トイレの改良などを行い、その中で制服も検討となりモデルチェンジを行いました。

・制服選定にあたって配慮された点
ジャケットはシングルとダブル、ボトムはスカートとスラックス、リボンとネクタイを全て選んで組み合わせることができるようにしました。特に配慮したところは採寸会場です。採寸時に選んでいるアイテムが見えないように、幕を使用して半個室状態にして採寸しました。

・校外への広報活動について
スラックスの採用に向けて、校内代表3~5名のモニターを募り、スラックス着用で2週間学校生活をしてもらいました。スラックス着用の女子生徒がいても違和感がないように、校内・近隣地域の環境づくりに配慮しました。


◆【CASE 02】長崎県 公立高校
部活ウェアから広がるスラックス

・ジェンダーレス制服を検討・採用されるに至った経緯について

多様なスタイルが選択できるように、女子スラックスのみ追加導入することにしました。県内の公立高校では初の試みでした。

・校外への広報活動について
トランスジェンダーの方への配慮だけではなく、寒さ対策や自転車通学時に動きやすいなどの利点を考慮したことをアピールしています。

・実際に採用された後の反響
在校生も、22%がスラックスを追加購入。特に吹奏楽部では座奏時に最適として全員購入し、吹奏楽部以外の生徒にも広がっています。スカートより暖かくて快適と好評です。


◆【CASE 03】千葉県 公立中学校
性別に関係なく、選べる制服を採用

・ジェンダーレス制服を検討・採用されるに至った経緯について
新設校ということもあり、当初は自由・個性を尊重して私服にする案もありました。しかし、保護者の意見で制服を定めることになり、昨今求められているトランスジェンダーの方についても配慮することが決まりました。

・制服選定にあたって配慮された点
市内の公立中学校では初めてのブレザーを採用。地域内ではそれだけでも一歩前進という感覚です。さらに、あまり性差を感じさせないように女子用のスラックスを採用し、男女問わず、どのアイテムをどのように着用しても良いというルールを決めました。

・実際に採用された後の反響
メディアに取り上げられて以来、取材や問い合わせ、LGBTの考え方に対するいろいろなご意見が寄せられました。ただ、生徒にとっては制服を選択できることは良いとのことで、保護者の理解も得ています。寒さ対策の理由もありますが、入学後にスラックスを購入する女子生徒も増えてきました。


◆【CASE 04】大阪府 公立中学校
生徒の声から、スラックスを導入

・ジェンダーレス制服を検討・採用されるに至った経緯について

数年前からスラックスを履きたいという女子生徒の声があり、導入を検討していました。今までの制服はボトムが男女で異なるため、女子がスラックスを履くと目立ってしまうという懸念があり、女子スラックスを導入をきっかけとして制服をモデルチェンジしました。

・制服選定にあたって配慮された点
新制服では、男女同柄のボトムを採用しました。男子用スラックス、女子用スラックス、スカートの3タイプから、好きなものを選んで良いとした点もポイントです。

・実際に採用された後の反響
導入初年度から、女子スラックスを選ぶ生徒が数名いました。次年度以降、購入率が少しずつ増えるのではないかと思っています。


■【参考資料①】LGBTの生徒にも対応したジェンダーレス制服に関する親子の意識調査
【調査概要】
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2020年1月13日(月)~2020年1月17日(金)
・調査対象者:中高生の子供とその母親 各1,000名 合計2,000名


●ジェンダーレス制服の認知は、母親世代で7割を超えるが、子供世代では6割未満。
Q. LGBTの生徒にも対応した、制服を自由に選択(スカートやスラックスを自由に選べるなど)できる学校があることを知ってますか?

 

ジェンダーレス制服を採用している学校があることを母親世代の7割以上(71.3%)が 「知っている」と回答。子供(中高校生)世代では、母親世代に比べて低く、57.9%が「知っている」と回答。


●LGBTの生徒への対応として「自由に制服を選択できる」は約1割。4割はわからない。
【子ども世代への質問】Q. 通っている学校では、LGBTの生徒にも配慮し、制服を自由に選択できますか。

 














「子ども世代(中・高校生各500名)」が自分の通う学校で、LGBTの生徒へ配慮するために制服を自由に選択できるか」では「選択できる」と「事前に申告制でできる」を合わせると13.9%が「できる」と回答。
一方で「選択できない」は43.7%。
また「わからない」と回答した方が42.4%と、自身が学校に通っていても「制服を選択できるかどうかを知らない」子どもが、4割以上という結果になりました。


●ジェンダーレス制服について、母親世代・子世代ともに8割以上が好意的。
Q:LGBTの生徒へ配慮として、制服を自由に選択できること(スカートやスラックスを自由に選べるなど)について、どのように思いますか。


LGBTの生徒にも対応した「ジェンダーレス制服」について、親世代では「良いと思う(56.0%)」「どちらかといえば良いと思う(25.5%)」、子世代(中高生)では、「良いと思う(50.8%)」「どちらかといえば良いと思う(32.3%)」と、親世代・子世代ともに、8割以上の方が好意的であることがわかりました。

 
  • ② 機能に対する多様性
■信州大学と共同研究による次世代制服「ミラクルニット」の開発。動きやすく、負荷の少ない「ジャージみたいな制服」。
多くの学生が長時間着用している制服において、動きやすさは重要な要素の1つ。
トンボでは、2017年4月より信州大学繊維学部「感性工学コース」と共同による研究をスタートし、検証結果に基づき、従来の「硬い」「重い」を覆す、伸縮性の高いストレッチ素材とこだわりの仕様、パターン設計で「動きやすく」「軽く」「しわになりにくい」家庭の洗濯機でも洗えるニットジャケットを開発。2019年の発売開始から1年間で28校に採用されています。


■検証結果に基づく「動きやすさ」のポイント
【POINT①】ストレッチ裏地を後ろ身頃に使用
ストレッチ裏地は動作時にかかる衣服圧を軽減し、ストレッチ裏地の使用範囲が広いほど動きやすさが向上。 また、後ろ身頃にストレッチ裏地を使用することが効果的である。

【POINT②】表地はストレッチ15%以上
表地ついては、ストレッチ性15%以上あれば充分な動きやすさを確保出来る。

【POINT③】適度なゆとりをキープしたパターン設計
動きやすく、不可の少ない制服は、人体と衣服の間に適度なゆとりが必要。



■商品特徴

後ろ身頃に、従来よりも10倍(20%)伸びるハイパーストレッチ素材=ムービングアクト裏地と、すべりの良い従来のスタンダードツイル裏地を組み合わせて使用。動きやすさとスムーズな着脱を実現。
表地は、ストレッチ15%以上で、ニット生地に組み立てることで、シワになりにくく、これまでにないストレッチ性と滑らかな肌触りを実現。
適度なゆとりをキープし、細部にこだわったパターン設計で、動きやすくスタイリッシュなシルエットのニットジャケット「ミラクルニット」が誕生しました。

【商品・素材に関する動画】https://www.tombow.gr.jp/movie/miracleknit/feature.html


■ 参考資料② 信州大学との共同研究内容


【目的】
軽い運動も楽にできるような動きやすい制服を開発するための基礎研究として、動作に伴う皮膚と制服の変形について計測。皮膚の変形に対して、最も「追従性」の良い素材・生地を明らかにする。

1. 感性評価(学生生活における日常動作での動きやすさ評価)
表地・型紙が同一で、ストレッチ裏地の使用範囲が異なる5つの試料を用いて、実験動作は、学校生活における日常動作を踏まえ、①腕を挙げる ②下に屈む  ③筆記姿勢(猫背)の3動作において動きやすさの3動作で感性評価を行った。中学生は入学時から卒業までの3年間で急激に身長・体重が変化するため、被検者は基準サイズより小さい人~大きい人まで男女各30名が対象。

◆5つの試料

 

◆評価動作


2.動作に伴う皮膚と制服の変形計測
感性評価に加え、皮膚と衣服圧との関係を実験。皮膚の変形は制服に比べて大きく、制服と皮膚の間のゆとりやズレにより、変形の不足部分を補っていると考えられる。変形の方向を踏まえるとある程度のストレッチ性があれば、皮膚に追従して変形することは必ずしも必要ではなく、ストレッチ性15%前後あれば十分であることが確認された。

◆計測方法

◆制服と皮膚の変形計測結果

【検証結果】
2つの実験から、ストレッチ裏地は動作時に人体にかかる衣服圧を軽減し、ストレッチ裏地の使用範囲が広いほど動きやすさが向上、また、後ろ身頃にストレッチ裏地を使用することが効果的であることが示唆された。
動きやすい制服は、動作に対して生地が変形しやすく、人体と衣服の間に適度なゆとりが必要。
また、表地ついてはストレッチ性15%以上あれば充分な動きやすさを確保出来ることが確認された。
 
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