TVなどでも話題の「見えない障害」高次脳機能障害。ご家族様をサポートする「家族会」を2018年1月24日、社会医療法人清風会 日本原病院で開催しました!
TVなどでも話題の「見えない障害」高次脳機能障害。ご家族様をサポートする「家族会」を2018年1月24日、社会医療法人清風会 日本原病院で開催しました!
社会医療法人清風会 日本原病院では、臨床心理士による「高次脳機能障害 家族会」を定期的に開催しています。
「高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)」をご存知でしょうか?
高次脳機能障害という障害を聞かれたことがあるでしょうか?つい先日、歌手の小室哲哉さんが妻のKEIKOさんが「高次脳機能障害」であることを発表し、注目された障害でもあります。
耳馴染みの無い障害ですが、どんなに健康な人でも事故や病気で急に「高次脳機能障害」を抱えることになるかもしれません。日本全国での患者数は27万人にも達している、身近な障害なのです。(※高次脳機能障害は発見、認定が難しいため、本当の患者数はもっと多いとも言われています。)
高次脳機能障害は身体障害と違って、一見しただけではわからない障害です。
会社や家庭でも気づかれないこともあり、社会的認知度が低いので「静かな障害」「見えない障害」といわれることがあります。
私たちの脳は、どんな最新鋭コンピューターが束になってもかなわないくらいの複雑な能力を持っています。コップをつかんだり、綱渡りをしたり、縄跳びを上手に飛んだり、テレビを見て笑ったり、言葉を使って相手とコミュニケーションをしたり、昨日の出来事を覚えたりするような複雑なことまで脳が関与しています。
このような多彩な脳の働きの中で、他の動物達とは違う人間らしい脳の働きを総称して「高次脳機能」と呼びます。
分かりやすく表現するならば、「心」をつかさどる脳機能とも言えます。
怪我や病気などで高次脳機能が傷害されると、ぱっと見た感じはふつうなのに、記憶力が落ちていたり、根気が続かなかったり、判断力が低下して、社会生活にうまく適応できなくなることになります。
障害の程度によっては本人ですら気づかないこともあり、周りから理解されにくい障害なのです。
高次脳機能障害の主な症状
記憶障害
・物の置き場所を忘れる。
・新しいできごとを覚えられない。
・同じことを繰り返し質問する。
注意障害
・ぼんやりしていて、ミスが多い。
・ふたつのことを同時に行うと混乱する。
・作業を長く続けられない。
遂行機能障害
・自分で計画を立ててものごとを実行することができない。
・人に指示してもらわないと何もできない。
・約束の時間に間に合わない。
社会的行動障害
・興奮する、暴力を振るう。
・思い通りにならないと、大声を出す。
・自己中心的になる。
高次脳機能障害を持つ方と、そのご家族
高次脳機能障害はいろいろな症状が出るため、日常生活を送ることが困難になるケースが多い障害です。
また、高次脳機能障害をもった人は普通の職場で働く事が難しく、収入等の面でも不安を抱えることもあります。
高次脳機能障害を持つ本人は自覚が無いことも多く、公共の場で突飛な言動をしてしまったり、事故などに合ってしまう危険もあるため、ご家族や周囲からのさまざまなサポートが必要となります。
高次脳機能障害はまだまだ認知度が低いこともあり、高次脳機能障害者を抱えたご家族は、サポートの方法を相談する相手を見つけることも難しく、ストレスを抱えたり、悩んでいらっしゃるケースが数多くあります。
社会医療法人清風会 日本原病院では、高次脳機能障害を持つ方とそのご家族様をサポートします。
社会医療法人清風会 日本原病院には、2名の臨床心理士(☆)が在籍し、患者様、ご家族様のご質問やご相談に応じ、日常生活への復帰を支援しています。
その取り組みのうちのひとつが「高次脳機能障害家族会」です。
☆ 臨床心理士とは?
臨床心理士とは、臨床心理学を学問的基盤とし、相談依頼者(クライエント)が抱える種々の精神疾患や心身症、精神心理的問題・不適応行動などの援助・改善・予防・研究、あるいは人々の精神的健康の回復・保持・増進・教育への寄与を促す心理職専門家。
社会医療法人清風会 日本原病院 「高次脳機能障害家族会」
社会医療法人清風会 日本原病院では、月に一度「高次脳機能障害家族会」を開催しています。
「高次脳機能障害家族会」では、高次脳機能障害を持った方のご家族様同士がいろいろな事を相談したり、質問しあったりすることができます。
「高次脳機能障害家族会」で「自分と同じような想いをしている人がいる」と実感していただくことで、辛い気持ちや孤独感が少しでも和らぐよう、臨床心理士が毎月の計画を立て、実施しています。
2018年、第1回目の「高次脳機能障害家族会」を、1月24日に行いました。
◯開催場所 社会医療法人清風会日本原病院
◯開催時間 2018年1月24日 14:00〜
◯開催内容概要 高次脳機能障害のご家族様同士の交流会
◯次回予定 2月28日(水) 14:00〜
社会医療法人清風会日本原病院のある津山市日本原では、家族会の2日前から厳しい冷え込みが続き、当日の朝も雪が降って道路が危ない状態でした。参加予定の皆様に安全お越しいただけるか心配していましたが、昼前からは太陽が出て雪も溶け、予定通り開催することができました。
2018年初めての「高次脳機能障害家族会」では、お菓子と飲み物をご用意して、
今後の家族会でどんなことをやっていきたいかの希望を出し合ったり(勉強会やイベントなど)今どんなことで困っているかといったお話を聞かせていただきました。
高次脳機能障害の方のご家族様は、介護やリハビリについての悩みを相談する場が無く、悩んでいらっしゃる方が多いため、同じ境遇の方とお話ができる場をとても楽しみにしてくださっています。
専門的な質問は臨床心理士がお伺いすることもありますが、「自分と同じような悩みを持っている人がいる」と感じ、前向きな気持を持っていただくことが高次脳機能障害家族会の1番の目的です。
過去には、こんな「高次脳機能障害家族会」も行いました!
過去の家族会では、ご家族様の「少し変わったことで、ほっとできることがしたい」との要望に沿って『お茶会』を企画しました。当日は実際にお抹茶を点てていただき、本格的なお抹茶を味わいました。いつもと違う雰囲気の中で和菓子とお抹茶を楽しむことで、気分もリフレッシュしていただけたのでは無いかと思います。
このように、ご家族様からのご希望もお伺いしながら今後も家族会を続け、「高次脳機能障害」の方とご家族様の支援を続けています。
これからもいろいろな視点で「患者様」「ご家族様」をサポートしていきます。
病院や介護施設などで働く職員にとっては「日常」の仕事でも、施設を利用される方にとっては受診や入院などは「非日常」な事です。
「高次脳機能障害家族会」に関わらず、施設を利用いただく中で様々な疑問や不安をお持ちの方はたくさんいらっしゃると思います。
社会医療法人清風会では、利用者様お一人お一人を見つめ、最適なケア、サポートをさせていただくとともに、ご家族様の疑問や不安を解消し、安心して生活していただけるよう、これからも様々な取り組みを進めて参ります。
社会医療法人清風会 日本原病院
URL:http://www.smc-seifukai.or.jp/nihonbarahp/
社会医療法人清風会
患者さんがその人らしい生き方ができること
その自律を支援するのが私たちの考える医療と介護
清風会が考えるじりつとは「自律」と書きます。ご利用者の方が自分らしくいるために、それを全力で支え実現に向けてサポートするのが清風会の考える「支援」です。清風会グループは、日本原病院、おとなの学校、岡山家庭医療センター(奈義、湯郷、津山)、ケアプランセンターほっとスマイル、ケアプランセンターほっとスマイル美作、訪問看護ステーションあゆみ、あかるい農村つやま、コロバン道場 日本原、コロバン道場院庄を抱え、グループ全体で何ができるか考えていきます。
社会医療法人清風会
〒708-1204 岡山県津山市日本原352
PHONE:0868-36-3311
HP:https://www.smc-seifukai.or.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- イベント
- ビジネスカテゴリ
- 医療・病院福祉・介護・リハビリ
- ダウンロード