CBREが3大都市の路面店舗の市場動向レポート(2017年第3四半期)を発表銀座の高級路面店舗(ハイストリート)の空室率の公表を開始 - 今期の空室率は0.8%(対前期比-0.2ポイント)
2017年第3四半期のプライム賃料(想定成約賃料、共益費込)は、9期連続横ばいの坪40万円
CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、2017年第3四半期(Q3)の路面店舗の市場動向を発表しました。
【注目動向】
◆2017年9月の訪日外国人数は、前年同月比18.9%増の228万人で、9月として過去最高を更新。
◆2017年8月の全国百貨店売上高は、対前年同月比2.0%増と2カ月ぶりのプラス。富裕層と訪日客を中心に高額品が買われ、美術・宝飾・貴金属が約1割増。
◆2017年8月の全国百貨店の免税売上高は、対前年同月比70.2%増の約215億6000万円で過去4番目の多さ。1人あたりの購買単価(6.7万円)も同約2割増。
東京(銀座、表参道・原宿、新宿、渋谷)
2017年Q3のプライム賃料(想定成約賃料、共益費込)は、9期連続横ばいの40万円/坪となりました。銀座では、ハイストリートを中心にショールーム型店舗のニーズが増えています。表参道・原宿では、当エリアの情報発信力を評価するリテーラーが引き続き多く、特に好立地の物件に対しては多数のニーズがみられています。新宿では、空室が少ない中で、募集開始後早々とテナントが決定した事例がみられました。渋谷では、今期の成約事例は少なく、駅からやや離れた立地で空室がみられました。今後の再開発を控え、テナントは当エリアの出店に対してやや慎重になっているとみられます。
なお、今期より銀座の空室率ならびに銀座のハイストリート全体を対象とした賃料指数の推移を掲載しています。今期の空室率は0.8%で対前期比0.2ポイントの低下となりましたが、2016年Q4に比べると0.4ポイント上回っています。賃料指数は2016年Q2をピークに下落傾向が続いています。
CBREリテール営業統括部シニアディレクターの佐藤顕尚は、「今年4月にギンザシックスが開業したことにより、施設周辺への出店ニーズが増えているようだ。銀座エリアの人の流れが同施設とその周辺に集まっており、新たな顧客の獲得に繋がると考えるリテーラーが多いと推察する。一方、来街者がギンザシックス内に滞留する時間が増えたために、ハイストリートの中でも人通りが変化したと感じるエリアがある」とコメントしています。
大阪(心斎橋、梅田)
2017年Q3の大阪のプライム賃料(想定成約賃料、共益費込)は、5期連続横ばいの30万円/坪となりました。引き続き心斎橋では、長堀通よりも南側の心斎橋筋商店街と道頓堀周辺で、ドラッグストアの強い出店ニーズがみられています。梅田では、駅から近いエリアを中心に、食物販の強い出店ニーズがみられています。
CBRE関西支社リテール営業統括部シニアディレクターの橋川剛は、「訪日外国人を中心に、心斎橋エリアを訪れる観光客の数は増えている。ただし、日本人来街者の減少が目立っており、全体の通行量自体はほぼ横ばい。そのため、賃料総額が高額となる大きめのスペースでは、出店を検討できる業種がドラッグストアなどに限られている。一方、株高で富裕層の消費が盛り上がるなか、高級時計やジュエリーの出店ニーズが戻りつつある。そのため、小さな面積であれば、相場を上回る賃料での成約も考えられる。ただし出店希望は長堀通以南の御堂筋に集中しており、長堀通以北の募集物件のリーシングは引き続き厳しいだろう」とコメントしています。
名古屋(栄)
2017年Q3の名古屋のプライム賃料(想定成約賃料、共益費込)は、2期連続横ばいの13万円/坪となりました。ハイストリートの大型物件では、複数の候補リテーラーのうちドラッグストアが最高額で申し込みを入れた事例がありました。また、好立地の新規開発案件については、複数のラグジュアリーブランドが比較的高額な賃料で出店を検討しています。
CBRE名古屋支店リテール営業統括部シニアディレクターの大上英男は、「ドラッグストアの出店ニーズが引き続き強い。ハイストリートの好立地の物件では、複数の候補テナントのうち、ドラッグストアの申し込み賃料が一番高かった。一方で、出店を断念したドラッグストアも一部でみられた。その理由として、収益性の見通しに慎重になったことが挙げられる。そのため、ドラッグストアの中でも限られたブランドが、引き続き出店を検討するだろう」とコメントしています。
マーケットの解説詳細は、本日発刊の「ジャパンリテールマーケットビューQ3 2017」または弊社ホームページ上でもご覧頂けます。
http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/MarketViews.aspx?redirect=true
◆2017年9月の訪日外国人数は、前年同月比18.9%増の228万人で、9月として過去最高を更新。
◆2017年8月の全国百貨店売上高は、対前年同月比2.0%増と2カ月ぶりのプラス。富裕層と訪日客を中心に高額品が買われ、美術・宝飾・貴金属が約1割増。
◆2017年8月の全国百貨店の免税売上高は、対前年同月比70.2%増の約215億6000万円で過去4番目の多さ。1人あたりの購買単価(6.7万円)も同約2割増。
東京(銀座、表参道・原宿、新宿、渋谷)
2017年Q3のプライム賃料(想定成約賃料、共益費込)は、9期連続横ばいの40万円/坪となりました。銀座では、ハイストリートを中心にショールーム型店舗のニーズが増えています。表参道・原宿では、当エリアの情報発信力を評価するリテーラーが引き続き多く、特に好立地の物件に対しては多数のニーズがみられています。新宿では、空室が少ない中で、募集開始後早々とテナントが決定した事例がみられました。渋谷では、今期の成約事例は少なく、駅からやや離れた立地で空室がみられました。今後の再開発を控え、テナントは当エリアの出店に対してやや慎重になっているとみられます。
なお、今期より銀座の空室率ならびに銀座のハイストリート全体を対象とした賃料指数の推移を掲載しています。今期の空室率は0.8%で対前期比0.2ポイントの低下となりましたが、2016年Q4に比べると0.4ポイント上回っています。賃料指数は2016年Q2をピークに下落傾向が続いています。
CBREリテール営業統括部シニアディレクターの佐藤顕尚は、「今年4月にギンザシックスが開業したことにより、施設周辺への出店ニーズが増えているようだ。銀座エリアの人の流れが同施設とその周辺に集まっており、新たな顧客の獲得に繋がると考えるリテーラーが多いと推察する。一方、来街者がギンザシックス内に滞留する時間が増えたために、ハイストリートの中でも人通りが変化したと感じるエリアがある」とコメントしています。
大阪(心斎橋、梅田)
2017年Q3の大阪のプライム賃料(想定成約賃料、共益費込)は、5期連続横ばいの30万円/坪となりました。引き続き心斎橋では、長堀通よりも南側の心斎橋筋商店街と道頓堀周辺で、ドラッグストアの強い出店ニーズがみられています。梅田では、駅から近いエリアを中心に、食物販の強い出店ニーズがみられています。
CBRE関西支社リテール営業統括部シニアディレクターの橋川剛は、「訪日外国人を中心に、心斎橋エリアを訪れる観光客の数は増えている。ただし、日本人来街者の減少が目立っており、全体の通行量自体はほぼ横ばい。そのため、賃料総額が高額となる大きめのスペースでは、出店を検討できる業種がドラッグストアなどに限られている。一方、株高で富裕層の消費が盛り上がるなか、高級時計やジュエリーの出店ニーズが戻りつつある。そのため、小さな面積であれば、相場を上回る賃料での成約も考えられる。ただし出店希望は長堀通以南の御堂筋に集中しており、長堀通以北の募集物件のリーシングは引き続き厳しいだろう」とコメントしています。
名古屋(栄)
2017年Q3の名古屋のプライム賃料(想定成約賃料、共益費込)は、2期連続横ばいの13万円/坪となりました。ハイストリートの大型物件では、複数の候補リテーラーのうちドラッグストアが最高額で申し込みを入れた事例がありました。また、好立地の新規開発案件については、複数のラグジュアリーブランドが比較的高額な賃料で出店を検討しています。
CBRE名古屋支店リテール営業統括部シニアディレクターの大上英男は、「ドラッグストアの出店ニーズが引き続き強い。ハイストリートの好立地の物件では、複数の候補テナントのうち、ドラッグストアの申し込み賃料が一番高かった。一方で、出店を断念したドラッグストアも一部でみられた。その理由として、収益性の見通しに慎重になったことが挙げられる。そのため、ドラッグストアの中でも限られたブランドが、引き続き出店を検討するだろう」とコメントしています。
マーケットの解説詳細は、本日発刊の「ジャパンリテールマーケットビューQ3 2017」または弊社ホームページ上でもご覧頂けます。
http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/MarketViews.aspx?redirect=true
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