「冷笑主義」に向かう日本人。
[生活者分析|この10年の社会的価値観の動向]
2018, July 18
RISKYBRAND INC.
株式会社リスキーブランド(本社:東京都渋谷区、代表:田崎和照)は、2008年から実施している生活意識調査「MINDVOICE®」結果を分析した「この10年の社会的価値観の動向」について報告いたします。
RISKYBRAND INC.
株式会社リスキーブランド(本社:東京都渋谷区、代表:田崎和照)は、2008年から実施している生活意識調査「MINDVOICE®」結果を分析した「この10年の社会的価値観の動向」について報告いたします。
Source: RISKYBRAND MINDVOICE® 2008-2018
URL:http://www.riskybrand.com/research/mindvoice_180717/
サマリー
1)日本の社会的価値観はこの10年、「冷笑主義(シニシズム)」の傾向が高まった。
2)「冷笑主義(シニシズム)」には7つのポイントが含まれる。
①他人への無関心
②信頼関係の希薄化
③感動の希薄化
④リスクは取らない
⑤今さえ楽しければ
⑥贅沢の日常化
⑦冷めた目線
1) この10年、冷笑主義(シニシズム)の傾向が高まった。
社会的価値観の動向を示すこのチャートでは、日本人の重心点は、2008年からリーマンショックの翌年2009年には一旦左上に動いたものの、それ以降は一貫して右下に移動しています。
上記の結果から、この10年の日本の社会的価値観は、言わば「冷笑主義(シニシズム/Cynicism)」が高まっていると読み取れます。
本分析における冷笑主義(シニシズム)を、上記のデータに基づき(本来のシニシズムが持つ意味とはやや異なりますが)社会や権威には冷めた目線で接し、先のことを深く考えるよりも、今の状態を楽しもうとする価値観と位置付けました。
「冷笑主義(シニシズム)」には7つのポイントがある。
本分析に使用したMINDVOICE®データを詳しく分析すると、「冷笑主義(シニシズム/Cynicism)」は次の7つのポイントが含まれていることが分かります。
① 他人への無関心
「他人がどうなろうと、どういう生き方をしようと自分には、全く無関係だと思う」と答えた人は、この10年で3割強(12ポイント)増加しています。
② 信頼関係の希薄化
「信頼関係の希薄化」も、冷笑主義を説明する社会傾向と言えます。「周りの人は自分のことを理解しておらず、正しく評価されていないと感じる」と答えた人は、この10年で13%(4ポイント)増加しています。
③ 感動の希薄化
冷笑主義を説明する3つめの社会傾向として「感動の希薄化」が挙げられます。「何かにつけ、よく感動する方だ」と答えた人は、この10年で17%(10ポイント)減少しています。
④ リスクは取らない
「リスクを取らない」傾向も、冷笑主義を説明する社会傾向です。「他人からどう評価されようが、自分のやりたいことを実現するために、相当の冒険やリスクを賭けている」と答えた人は、この10年で24%(9ポイント)減少しています。
⑤ 今さえ楽しければ
「今さえ楽しければ」という意識も、冷笑主義を説明する社会傾向と言えます。「明日がどうなろうと、今が楽しければそれで構わない」と答えた人は、この10年で4割強(8ポイント)上昇しています。
⑥ 贅沢の日常化
冷笑主義は、「贅沢の日常化」という傾向にも表れています。「値段の高いものや高級なものを身に付けることが多い」と答えた人は、この10年で約3割(5ポイント)上昇しています。
⑦ 冷めた目線
冷笑主義を説明する7つめのポイントは、「冷めた目線」です。「ステイタスシンボルを身につけるのは知性のない人の特徴だと思う」と答えた人は、この10年で2割(5ポイント)上昇しています。
本分析の詳細(フルレポート)については下記をご参照ください。
http://www.riskybrand.com/research/mindvoice_180717/
(了)
MINDVOICE®とは
MINDVOICE®は、ブランド戦略コンサルティングを行う(株)リスキーブランドと、ネットリサーチの大手マイボイスコム(株)との共同調査です。毎年約4000サンプルの定量調査を行い、商品企画やコミュニケーションなど企業のマーケティング活動を支援するプログラムです。
調査対象:全国、15-64歳の日本人男女(世帯年収300万円以上)*2018年は15-74歳
調査手法:インターネット調査
有効回答:約4,000サンプル/年*2018年は4,873サンプル(15-74歳男女)
*MINDVOICE®は株式会社リスキーブランドの登録商標です。
株式会社リスキーブランドについて
株式会社リスキーブランドは、2001年創業のブランドコンサルティング・ファームです。社会動向や生活心理分析を強みとしたマーケティング戦略、企業のイメージ戦略まで企業のブランド施策をワンストップでお手伝いします。
ホームページ : http://www.riskybrand.com
Facebook : http://www.facebook.com/riskybrand
マイボイスコム株式会社について
マイボイスコム株式会社は、ネットリサーチ、行動付随型リサーチ、従来型リサーチ等で、調査設計から、集計・分析、レポート作成と報告までトータルに提供している『ネットリサーチ会社』です。また、こちらの調査以外にも約2,700件×1万人強の自主調査結果を「アンケートデータベース」で広く公表しています。
ホームページ : http://www.myvoice.co.jp
アンケートデータベース : http://myel.myvoice.jp/
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株式会社リスキーブランド 広報担当
TEL 03-5720-5280
FAX 03-5721-6651
Email: info@riskybrand.com
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本リリース内容の引用・転載の際には、必ずクレジットを明記(例1参照)していただけますようお願い申し上げます。また、調査結果のグラフ・表をご利用の場合には、データ部分に当社のクレジットの掲載(例2参照)をお願いします。
例1:「企業のブランドコンサルティングを支援する株式会社リスキーブランド(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田崎和照)の調査によると・・・」
例2:出典:「(株)リスキーブランド/マインドボイス調査」
URL:http://www.riskybrand.com/research/mindvoice_180717/
サマリー
1)日本の社会的価値観はこの10年、「冷笑主義(シニシズム)」の傾向が高まった。
2)「冷笑主義(シニシズム)」には7つのポイントが含まれる。
①他人への無関心
②信頼関係の希薄化
③感動の希薄化
④リスクは取らない
⑤今さえ楽しければ
⑥贅沢の日常化
⑦冷めた目線
1) この10年、冷笑主義(シニシズム)の傾向が高まった。
このチャートは、日本人(15-64歳男女)の価値観を主成分分析という統計手法を使って分析し、日本人全体の重心点の動きを2つの軸の上にプロットしたものです。プロットされたそれぞれの年の座標点は、2008年を原点とし2018年までの10年間それぞれの年の日本人全体の重心点を示します。
社会的価値観の動向を示すこのチャートでは、日本人の重心点は、2008年からリーマンショックの翌年2009年には一旦左上に動いたものの、それ以降は一貫して右下に移動しています。
上記の結果から、この10年の日本の社会的価値観は、言わば「冷笑主義(シニシズム/Cynicism)」が高まっていると読み取れます。
本分析における冷笑主義(シニシズム)を、上記のデータに基づき(本来のシニシズムが持つ意味とはやや異なりますが)社会や権威には冷めた目線で接し、先のことを深く考えるよりも、今の状態を楽しもうとする価値観と位置付けました。
「冷笑主義(シニシズム)」には7つのポイントがある。
本分析に使用したMINDVOICE®データを詳しく分析すると、「冷笑主義(シニシズム/Cynicism)」は次の7つのポイントが含まれていることが分かります。
① 他人への無関心
「他人がどうなろうと、どういう生き方をしようと自分には、全く無関係だと思う」と答えた人は、この10年で3割強(12ポイント)増加しています。
② 信頼関係の希薄化
「信頼関係の希薄化」も、冷笑主義を説明する社会傾向と言えます。「周りの人は自分のことを理解しておらず、正しく評価されていないと感じる」と答えた人は、この10年で13%(4ポイント)増加しています。
③ 感動の希薄化
冷笑主義を説明する3つめの社会傾向として「感動の希薄化」が挙げられます。「何かにつけ、よく感動する方だ」と答えた人は、この10年で17%(10ポイント)減少しています。
④ リスクは取らない
「リスクを取らない」傾向も、冷笑主義を説明する社会傾向です。「他人からどう評価されようが、自分のやりたいことを実現するために、相当の冒険やリスクを賭けている」と答えた人は、この10年で24%(9ポイント)減少しています。
⑤ 今さえ楽しければ
「今さえ楽しければ」という意識も、冷笑主義を説明する社会傾向と言えます。「明日がどうなろうと、今が楽しければそれで構わない」と答えた人は、この10年で4割強(8ポイント)上昇しています。
⑥ 贅沢の日常化
冷笑主義は、「贅沢の日常化」という傾向にも表れています。「値段の高いものや高級なものを身に付けることが多い」と答えた人は、この10年で約3割(5ポイント)上昇しています。
⑦ 冷めた目線
冷笑主義を説明する7つめのポイントは、「冷めた目線」です。「ステイタスシンボルを身につけるのは知性のない人の特徴だと思う」と答えた人は、この10年で2割(5ポイント)上昇しています。
本分析の詳細(フルレポート)については下記をご参照ください。
http://www.riskybrand.com/research/mindvoice_180717/
(了)
MINDVOICE®とは
MINDVOICE®は、ブランド戦略コンサルティングを行う(株)リスキーブランドと、ネットリサーチの大手マイボイスコム(株)との共同調査です。毎年約4000サンプルの定量調査を行い、商品企画やコミュニケーションなど企業のマーケティング活動を支援するプログラムです。
調査対象:全国、15-64歳の日本人男女(世帯年収300万円以上)*2018年は15-74歳
調査手法:インターネット調査
有効回答:約4,000サンプル/年*2018年は4,873サンプル(15-74歳男女)
*MINDVOICE®は株式会社リスキーブランドの登録商標です。
株式会社リスキーブランドについて
株式会社リスキーブランドは、2001年創業のブランドコンサルティング・ファームです。社会動向や生活心理分析を強みとしたマーケティング戦略、企業のイメージ戦略まで企業のブランド施策をワンストップでお手伝いします。
ホームページ : http://www.riskybrand.com
Facebook : http://www.facebook.com/riskybrand
マイボイスコム株式会社について
マイボイスコム株式会社は、ネットリサーチ、行動付随型リサーチ、従来型リサーチ等で、調査設計から、集計・分析、レポート作成と報告までトータルに提供している『ネットリサーチ会社』です。また、こちらの調査以外にも約2,700件×1万人強の自主調査結果を「アンケートデータベース」で広く公表しています。
ホームページ : http://www.myvoice.co.jp
アンケートデータベース : http://myel.myvoice.jp/
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例1:「企業のブランドコンサルティングを支援する株式会社リスキーブランド(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田崎和照)の調査によると・・・」
例2:出典:「(株)リスキーブランド/マインドボイス調査」
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