マテリアルズ・インフォマティクスで材料開発の革新を支援するMI-6、シリーズAで総額6.5億円の資金調達。累計14億円を調達
「材料開発とデータサイエンスのHubとなり、研究者のポテンシャルを解き放つ」というミッション実現のために、プロダクト開発・技術開発並びに採用に注力していきます。
シリーズAで6.5億円の資金調達を実施
MI-6は、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)スタートアップとして2017年11月に設立されました。材料開発を効率化するSaaS「miHub」やハンズオン支援サービスの提供により、素材・化学メーカー様を中心に100社以上に導入をいただき、市場からの期待と高い評価を感じています。
この度JAFCO、DEEPCORE、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルを引受先としたシリーズAラウンドを実施し、融資等と併せて6.5億円の資金調達を完了しました。創業以来の資金累計調達額は14億円となります。
調達資金の使途
今回調達した資金の主な用途は下記となります。
1.プロダクト開発体制の強化
更なる提供価値の向上に向けて、材料開発を効率化するソフトウェア「miHub」への開発投資を加速していきます。
2.導入企業への提案・サポート強化
より多くの材料開発者の方にMIを活用して研究開発を加速頂くために、セールス・マーケティング並びにカスタマーサクセスの体制強化を進めてまいります。
3.技術開発投資
MIやロボティクスに関する技術開発投資を進め、更なる提供価値の創出に取り組みます。
提供サービス
マテリアルズ・インフォマティクス(MI)をコア技術として、材料開発を効率化するSaaS「miHub」、お客様のMI活用を支援するプロフェッショナルサービス「Hands-on MI」、MIとロボティクスによって実験の自動自律化を実現する「MIロボティクス」の3つの事業を推進しています。(https://mi-6.co.jp/)
miHub
材料開発における「MIによる実験条件の最適化」SaaS
これまで勘と経験に頼って試行錯誤していた複雑な材料開発において、最適な組成やプロセス条件の設計が可能となります。
多くの材料開発者にとってハードルの高いMI活用を、ノーコードかつシンプルなUIのソフトウェアで提供し、MIを熟知したカスタマーサクセスがMIの活用と組織定着を成功に導きます。
Hands-on MI
経験豊富なMIデータサイエンティストが、データ駆動型材料開発を直接支援
多岐にわたるMI技術(機械学習・数理最適化技術など)や計算科学技術を活用したプロフェッショナルサービスを提供します。
無機結晶の組成探索、低分子有機化合物の設計、ポリマーや樹脂コンパウンドの組成最適化など、数多くの実績があります。
MI Robotics
MIと自動化技術(ロボティクス)を組み合わせた自動自律型の実験ソリューションを提供
「全自動」かつ「自律型:MIよる実験条件の探索」のMIロボティクスをRobotics as a Service(RaaS)として提供します。
MIで実験条件の「質」を、ロボットで実験の「量」をそれぞれ高めることで全く新たな材料探索を可能にします。
利用実績が100社を突破
国内の素材メーカーを中心として、100社を超える支援実績を有しています。
※ロゴは取引先の一部となります
今後の展望
製品ニーズの多様化と製品サイクルの短期化が進む昨今、素材産業において材料の発見から商品化までの期間を短縮することは非常に重要な課題です。計算科学や情報科学の力で材料開発のスピードをアップさせるMIには大きな注目が集まっており、急速な市場規模の拡大が見込まれています。
2021年4月には内閣府より「マテリアル革新力強化戦略」が、2022年4月には経済産業省より「新・素材産業ビジョン」が打ち出され、その中で日本政府としてもMIの利活用を推進することを明言しています。
※マテリアル革新力強化戦略 https://www8.cao.go.jp/cstp/material/material_honbun.pdf
※新・素材産業ビジョン https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/pdf/013_04_00.pdf
こうした背景も受けて、MI-6では大手素材・化学メーカー様を中心に100社以上にサービスを導入いただいており、MIの利活用拡大にむけて市場からの大きな期待を感じています。
市場からの期待に応えるためにも、「MIの更なる技術開発への投資」「プロダクト開発」「ロボティクス領域への積極的な研究開発投資」を進め、更なる提供価値の向上に努めていきます。
投資家、MI-6からのコメント
JAFCO パートナー 坂 祐太郎 氏
素材・材料開発領域におけるデジタル、AIの活⽤は2010年以降大きな注目を集めています。各社で試験的な取り組みが⼀巡し、今後はデジタル・AIの導⼊の本格化、開発プロセスのアップデートが起こるタイミングであると確信しています。
MI-6社は、確かな知⾒と先進的なプロダクトを提供し、多くの企業の⽀援実績があります。顧客からも⾮常に⾼い評価を受けており、今後、素材・材料開発のデジタル化におけるデファクトスタンダードを作ることができる可能性があると、⼤きな期待をして投資させて頂きました。
素材・材料開発領域は⽇本企業が海外企業に対して優位性を持つ領域でもあります。グローバルでの時価総額ランキングTOP50から⽇本企業が外れている現状に、⼀⽯を投じられるような⼤きな動きを⼀緒に作っていきたいと思っています。
DEEPCORE TOKYO 2号投資事業有限責任組合 (運営会社: 株式会社ディープコア)
Executive Investment Director 左 英樹 氏
国内において鉄鋼や化学をはじめとする素材産業はGDPの約2割を占め、経済や雇用の面でも欠くことのできない基幹産業の一つです。世界でみても高いシェアを誇る素材・材料が数多く存在する一方、製品ニーズの多様化や製品サイクルの短期化、国際競争の激しさが増す中で、さらなる開発プロセスの高度化や開発期間の短縮化が求められています。前回資金調達でリード出資させていただいて以降、MI-6が提供するサービスが、素材・材料の研究・開発を行う様々なお客様への導入が進み、開発プロセスにおける質とスピードの向上という観点で高い評価を得ています。同社が提供するサービスを通じて、日本の製造業発展に大きな役割を果たしてきた素材産業が、今後更にグローバルで存在感を増す一助となることを期待しています。今後も同社の成長をサポートしていきます。
MI-6株式会社 代表取締役 木嵜 基博
このたび素晴らしい投資家の皆様よりご支援をいただき、シリーズAの資金調達を実施致しました。100社を超える取引社様、並びに投資家の皆様に心より感謝申し上げます。
DXが加速する中で、材料開発の現場ではまだまだデジタルの活用が限定的です。イノベーションの創出に大きなインパクトを持つ材料開発者に対して、MIという武器を提供することで社会要求の大きい素材が速やかに世に出るようにしたい。そんな想いを「材料開発とデータサイエンスのHubとなり、研究者のポテンシャルを解き放つ」というミッションに込めています。
MI-6のサービスをご利用頂ける材料開発者の方は順調に増えてきていますが、グローバルの素材産業全体を見た時に我々の現在地はまだ1合目にも達していません。社員一同、複雑性の高い領域に対して挑戦し、素材産業と社会の発展に貢献していきたいと思います。
採用イベントのご案内
「MIを普及させることで素材・化学メーカーのDX推進を実現したい」「研究開発型スタートアップの成長にコミットすることで社会を前進させたい」「自分自身でアグレッシブに価値創造していきたい」という想いをお持ちの方々とともに、更なる提供価値の向上に努めていきたいと考えています。
本調達をきっかけとした当社主催の採用イベントを実施予定ですので、少しでも興味をお持ちの方はぜひ奮ってご参加いただけますと幸いです。
・5/25(木) ビジネス職向けイベント:https://mi-6.co.jp/webinars/recruit/1806/
・6/1(木) プロダクト職向けイベント:https://mi-6.co.jp/webinars/recruit/1809/
・6/8(木) データサイエンティスト向けイベント: https://mi-6.co.jp/webinars/recruit/1812/
▼MI-6 採用サイト
MI-6株式会社について
会社名:MI-6株式会社
代表者:木嵜 基博(きざき もとひろ)
設立:2017年11月17日
所在地:東京都中央区日本橋小舟町8-13
事業内容:マテリアルズ・インフォマティクス(MI)技術の開発及び導入支援
コーポレートサイト:https://mi-6.co.jp/
採用サイトURL:https://recruit.mi-6.co.jp/
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