製造業向け生産管理SaaS提供のネクスタ、シリーズAで約4.2億円の資金調達を実施

製造業DXのコンパウンドスタートアップとして、さらなるプロダクト強化と採用強化へ

株式会社ネクスタ

製造業向けの生産管理クラウドシステム「スマートF」を提供する株式会社ネクスタ(本社:大阪市西区、代表取締役:永原 宏紀、以下ネクスタ)は、新規のリード投資家としてジャフコグループと既存投資家のXTech Ventures、およびグロービスを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額約4.2億円を調達いたしました。

これらの調達で、プロダクトと組織をより一層強化して参ります。

当プレスリリースの内容は、Youtubeチャンネル「PIVOT」出演時のインタビューでもお話しております。


■他社には真似できない圧倒的なプロダクトへ

充実機能×スモールスタートを実現し、1年で3倍成長

製造業の業務は、受注から在庫管理、生産計画、発注、出荷など多岐に渡ります。これらの一連の業務は非常に複雑なうえに、各社独自の運用がされているため、今までの生産管理システムは個別カスタマイズが当たり前でした。

しかし、個別カスタマイズのシステム導入には数千万円規模の費用が必要です。そのため、多くの企業が導入を断念していました。また、高額なシステムを導入しても、上手く運用できていない企業が多いのも現状です。

これらの常識を打ち破り、充実した機能とノーコードの設定によって、個別カスタマイズなしでも導入できるシステムを実現したのが、ネクスタの「スマートF」です。

現在、スマートFシリーズには6個のプロダクト(在庫管理、工程管理、受注管理、発注管理、品質管理、原価管理)があります。

これらをクラウドの月額モデルで、最小限のプロダクトから低価格で導入できることを評価いただき、MRR(月次経常収益)は前年同月比3倍を越え、お問い合わせ件数は直近5ヶ月で月100件以上を超える反響を頂いております。

なぜ個別カスタマイズなしで導入できるのか

「スマートF」の開発に成功した大きな理由は、現場とシステムの双方を高い解像度で理解したうえで、システム設計を行えたからです。
創業者の永原はエンジニアの経験を持ちながら、キーエンス時代に2,000を超える製造の課題を見聞きしてきました。このシステムと現場の知見を活かし、製造業向けの受託開発で200件以上の現場にシステム導入を推進。それらの経験を基に、様々な現場で使いやすい汎用的なプロダクトを設計し、2年半の歳月をかけて「スマートF」を作り上げました。

さらに、常に現場のお客様から要望を直接聞き、月5回以上のバージョンアップを行うことで、使いやすいプロダクトへと進化し続けています(昨年は3つの新規プロダクトリリースと、800件以上の機能追加/改善が実装されました)。

また、「スマートF」の強みはプロダクト力だけではありません。導入支援の高いコンサルティング力もご評価いただいています。

ネクスタの導入支援担当は製造現場を深く理解し、お客様の既存の業務フローを深くヒアリングしたうえで、業務改善の提案も行います。システムで解決できる問題は「スマートF」で、現場の改善が必要な問題はコンサルティングでサポートすることで、お客様の生産性向上を実現しています。

今後の展開

今後は、既存のプロダクトの使いやすさ向上や新機能開発を続けると共に、プロダクト数を2年後までに10個に増やし、ものづくりのための全ての業務をオールインワンで管理できるシステムに進化させていきます。

■【キーエンス×リクルート】流で、強い組織とカルチャーへ

ネクスタは、再現性の高い継続的な成長を実現するために、組織作りにも注力しています。

代表の永原と一部の経営陣の出身企業であるキーエンスとリクルートは、組織作りにおいて優れた点が数多くあります。その中でも、在籍期間中に実感した強みは、当たり前のことを高い基準でやりきる徹底度の高い組織であることと、それぞれの特色を持ちながら強いカルチャーが根付いていることです。

1,000人以上の規模で、これほど強い組織とカルチャーを実現できている企業は、日本でも稀だと思われます。それだけ難易度の高い組織作りには、数えきれないほど思考された取り組みや仕組みがあることも、私たちは実体験を通じて知ることができました。

自分たちがキーエンスとリクルートの強みを経験したからこそ、今後のネクスタに対する具体的な取り組みや仕組み、確かな感覚があります。

ネクスタはさらなる組織拡大に向け、この2社のエクセレントカンパニーで体感したそれぞれの良さを取り入れ、強い組織とカルチャーを地道に着実に作り上げていきます。

ただし、両社の良いところを真似るだけではありません。ネクスタに落とし込むために試行錯誤し、経営メンバー全員が高いコミットをしたうえで「ネクスタのカルチャー」を常に磨き続けます。

そして、新たに日本を代表する企業になるべく、強いカルチャーが浸透した組織を目指します。



■目指すは「製造業の5%収益改善」 

様々な取り組みを通し、ネクスタが目指すものは「製造業の収益5%改善」です。

製造業は、日本最大の産業である一方で、製造現場にはアナログで属人的な業務が驚くほど多く残っています。

製造業が設備投資などの生産性向上に使うお金は80兆円以上と非常に大きいですが、そのほとんどがハードウェアです。ソフトウェア投資は数%に留まり、収益改善の余地が多くあります。

日本の製造現場のIT化が遅れている原因は、良いプロダクトとそれを落とし込めるシステムと現場の、両方に詳しい人がいなかったからです。

ネクスタは引き続き、現場にFitした良いプロダクトとそれを現場に落とし込める導入支援を行い、製造業DX化を推進します。そのために、ものづくり業務の課題をオールインワンで解決できる「スマートF」シリーズの機能充実や新規プロダクト開発を進めていきます。

また、ネクスタのお客様がシステム導入によって業務効率化や品質向上を行う過程で、現場のあらゆるデータが「スマートF」に蓄積しています。今までにない、あらゆる企業のリアル現場データの活用方法は無限大です。AIによるさらなる最適化や、サプライチェーン全体の最適化も可能になります。データの適切な見える化によって現場の課題を抽出し、最も難易度の高い人の意識や行動を変えるソリューションにまで磨き上げることも見据えています。将来的には新規事業も推し進め、製造業の真のデータ経営による「製造業の収益5%改善」を目指します。

ネクスタは、IT活用によって製造業を改善するプロフェッショナルとなり、製造業にイノベーションを起こすグローバルテック企業へと成長し続けます。



高い事業成長とミッション実現のための採用強化

日本の製造業DXを推し進めるため、ネクスタもさらに成長を加速させます。これらのビジョンを実現するため、引き続き仲間を募集しています。

昨年は、プロダクトの開発や導入支援のサービス強化に注力していました。そのため、前期末時点では、プロダクト本部(開発・企画・CS)の人員が組織全体の85%を占めていました。今期は事業の急成長に伴い、組織規模はこの9ヶ月で倍増しています。今期末には前年同月比2.5倍になる見込みです。

今後は、引き続きプロダクト本部の組織拡大に注力しつつ、グロース部門(セールス・マーケティング)や管理部門(コーポレート)の採用も強化しています。継続的な高い成長とより強い組織とカルチャーを目指すネクスタでは、以下のような人を歓迎しています。

・成長意欲が高い人

・自身が成長し、お客様や社会に大きな貢献をしたい人

興味を持ってくださった方は、是非一度カジュアル面談でお話をさせていただけると幸いです。

ネクスタ 採用情報

これからも採用活動に力を入れていくにあたり、ネクスタの採用ホームページを開設しました。会社の雰囲気や仕事内容など、ネクスタをより知ってもらえるコンテンツを用意してお待ちしています。

■ネクスタ|採用サイト

https://careers-nexta.com/

引受先コメント

ジャフコ グループ株式会社
西日本支社長 パートナー 高原 瑞紀氏

製造業の日常に深く根ざすDXソリューションは、かねてから興味がある領域の一つでした。DX化が近年急速に進んだ他領域に比べて、特に中堅中小規模の製造業の日常業務に浸透するソリューションが少なく、事業機会が多く残されていると思っていたからです。その一方で、この領域がいかに難しいかを教えてくれたのは、まさに永原さんでした。

初めてお会いしたのは4年前、「スマートF」の躍進の裏側に、数多くの試行錯誤があったことを目の当たりにしてきました。当初からのビジョンを曲げず、個別カスタマイズなしに拘ったプロダクト開発をやり通し、今の「スマートF」の成長を実現されてきた姿を見て、永原さんなら、必ず製造業の生産管理の未来を「スマートF」で切り拓くだろうと確信して、今回ご出資させて頂きました。

「製造業事業所数が日本で最も多い街()」大阪から、製造業のデジタル化を通じた次世代製造業の実現に向けて、ネクスタとともに全力で挑戦してまいります。

XTech Ventures株式会社

インベストメントマネージャー 兼 VP of capital network 安岡 浩太氏

光栄なことに前回に引き続き追加投資をさせて頂きました。

永原さんの製造業における圧倒的な現場理解と強い思い、そして高い志に惚れ込み投資させて頂きましたが、見事にプロダクトマーケットフィットしたことを高く評価すると同時に深く尊敬しております。

日々、お客様に対して親身に対応し、業界を冷静に俯瞰しながらも情熱的に周りを巻き込むネクスタチームが次のステージに進めることが嬉しく希望に満ちております。

日本の基幹産業である製造業は深刻な人手不足が続いており、生産性向上が強く求められている状況です。製造業DXは引き続き急速なニーズ拡大が見込まれており、市場の開拓余地が大きいと考えています。

急速な成長を実現させながら、計画以上の組織構築にも成功しており、更なるスケールに向け準備万端なネクスタが、必ず変革を起こしてくれると強く信じております。

グロービス

G-STARTUP事務局長 田村 菜津紀氏

G-STARTUP 6th batchにご参加いただいたこときっかけにご支援させていただいています。製造業現場への深い理解と顧客ニーズへの寄り添いを通して、生産管理システムの不を解消するこれまでにないプロダクトを開発し、日本の産業課題に真っ向から挑み続けている素晴らしいチームです。今回の資金調達を通して、開発そして組織拡大を一層加速させることで、業界を牽引するリーダーとしてさらなる飛躍を遂げてくれることを期待しています。そしてユニコーン企業へと成長されることを心から応援しています!



株式会社ネクスタ 会社概要

所在地:大阪市西区阿波座2丁目1-1 CAMCO西本町ビル2階

代表者:代表取締役 永原 宏紀

事業内容:製造業向け生産管理クラウド「スマートF」の提供

サービスサイト:https://smartf-nexta.com/

採用サイト:https://careers-nexta.com/

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会社概要

株式会社ネクスタ

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URL
https://smartf-nexta.com/
業種
情報通信
本社所在地
大阪府大阪市北区芝田1丁目1-4 阪急ターミナルビル12階 阪急ターミナルビル12階
電話番号
06-6136-3825
代表者名
永原宏紀
上場
未上場
資本金
1億700万円
設立
2017年04月