音楽で場所を探せる地図アプリ『Placy』8月16日から六本木ヒルズ森タワーで展示開催
Follow your rhythm.——都市の構成要素としてのリズム
■ Placyの歴史
音楽で場所を検索する地図サービスを展開するPlacy。
「Forget the reviews. Follow your rhythm.」をテーマに、レビューやランキングでは汲み取れない場所の固有性を、そこに蓄積された音楽情報を通して表現し、都市生活者の行動を変容させる。それは、既存のスコア上では一見均質的に評価される空間の「場所性」を炙り出し都市の我有化もたらすであろう。Placyはシミュレーションから削ぎ落とされた「リズム」に目を向け、都市の検索システムを再編する。
2020年4月にはJR東日本「東京感動線」と連携し、山手線各駅における音楽趣向を反映したパンフレットを作成。その後も全国各地の地方自治体と連携しながら、音楽を通して各エリアの固有性を伝える取り組みを行なっている。また、Placyに蓄積された音楽データを元にサウンドアーティストで都市音楽家の田中堅大と絵葉書レコードを作成。急速に変わりゆく渋谷を「音」の観点からアーカイブし、絵葉書レコードに焼き付けた。Placy代表の鈴木は2020年8月より、Wired Japanにて連載「Cultyvatying CityOS」を行なっている。
■ 展示「Follow your rhythm.——都市の構成要素としてのリズム」の概要
そしてこのたび、待望のPlacy展示「Follow your rhythm. ——都市の構成要素としてのリズム」を六本木ヒルズ森タワー52階・東京カルチャーリサーチにて開催します。山手線各駅のパンフレット、絵葉書レコード、そしてPlacyのデータを元に田中堅大が作成した「六本木の音」が展示されます。空間デザインは黒沼 舜。
漠然と感じる都市のつまらなさ。どこに行っても既視感のある風景で、金太郎飴的な経験が提供される。私達はこの原因が、都市の空間レイヤーと意味レイヤーの乖離にあると考えています。どんなに素敵な空間が都市に存在しようとも、そこに蓄積された意味が情報として紐づいていないため、 体験者としての私たちは、極度に単純化された "レビュー"や"ランキング"で行き先を決めなければならない。そんなフラストレーションから私達は音楽で場所を探せる地図サービスを開発しています。ハックされ標準化してしまった指標ではなく、 自分の感覚を元に場所を探せる体験を提供します。
都市には「リズム」がある。長い時間をかけて蓄積された文化や物語が、その場所の「リズム」となって滲み出す。それは都市の色気となり愛嬌となる。都市を探索していると、時折、まるで磁石の様に惹きつけられる場所に出会うことがあるが、それは、まさにその場所の「リズム」とあなたの「リズム」が調和している証である。ちょっぴり派手でキラキラした都市にも、ドロッとした人情味溢れる都市にも、きっとあなたのリズムにぴったりあった場所が待っているはずである。レビューやランキングだけでは汲み取ることが難しい、「あなたのリズムが流れる」場所 を見つけてみませんか?
■ 参加アーティスト
Kenta Tanaka
1993年、東京都生まれ。ギタリスト/サウンドアーティスト/都市音楽家(Urban Composer)。都市論を音楽/サウンドアート制作に応用することで、都市を主題に音を紡ぐ「都市作曲(Urban Composition)」の確立を模索している。個展として、都市の記憶を追憶するサウンドインスタレーション「Urban Reminiscence——Sound, Object, and Rhythm」Sta.・東京(2020)を開催。主な展示作品に「Algorithmic Urban Composition」Listening Room CCRMA Stanford・スタンフォード(2019年)など。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程エクス・デザインプログラムでの研究後、ベルギー・ゲント王立芸術院のEuropean Postgraduate in Arts in Sound(EPAS)に在籍し、音と都市空間の関係性に着目したサウンドアートの実践と研究に従事している。ギターとフィールドレコーディングを中心とした音楽制作をはじめ、音楽を取り巻く環境への批評zine『jingle』の制作、蓮沼執太フルフィルへの参加、ファッション/ダンス/映像作品への音楽提供など、音楽を中心として多岐に渡る活動を展開している。
クロヌマシュン
1995年、兵庫県生まれ。建築家。
人が主体的に空間や都市と接することで、自ら意味づけを行ったり自然と愛着がわくような建築やデザインのあり方を模索している。
Archasm international commpetition Tokyo Anti-Library (2018)にて、Honorable mention受賞。
キルコス国際建築設計コンペティション2018にて、山口陽登賞金賞、平野俊樹賞銅賞。
早稲田大学大学院 創造理工学研究科 建築学専攻時に「Gordon Matta-Clark展 Mutation in Space 」(2018)の展示計画に参加。株式会社Placyによる絵葉書レコードのグラフィックデザインを担当。
清水快 / Kye Shimizu
1996年生まれ。プログラマ/テクニカルアーティスト
プログラミングによる表現で舞台やインスタレーション、アプリやシステム開発などを行う。
湯本遼/Ryo Yumoto
1997年生まれ. プログラマ/サウンドエンジニア
サウンドインスタレーションなど音楽作品を中心にプログラミング、システム開発を行う。
高橋一生
武蔵野美術大学卒業。大学在籍中にフォトグラファーとして活動を開始。卒業後、活動の幅を映像に広げる。アートディレクターとして所属していたバンドでの制作活動を通して、映像演出の経験を積む。触覚に訴えかけるような、きめ細やかな表現を得意とし、化粧品ブランドやリゾートホテル、美術館などの映像、写真を手がける。
■ 展示特設サイト
会場、入場料金などに関してはこちらをご参照ください。
https://tcv.roppongihills.com/jp/exhibitions/placy/index.html
■ 株式会社Placy 会社概要
会社名:株式会社Placy https://www.placy.city
代表者:代表取締役 鈴木 綜真
所在地:東京都目黒区駒場1丁目28−5 Acuumn 407
設立:2019年 5月
取引銀行:三井住友銀行、きらぼし銀行、みずほ銀行、西武信金
■ 本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社Placy
広報:高田 美玲
email:mirei@placy.city
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