終末ケアを受ける20人の肖像と直筆の手紙で綴る「ラスト・インタビュー」とは?世界各国16万人が訪れた話題の展覧会、邦訳書籍版が発売

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アンドルー・ジョージさんの新刊『「その日」の前に』(ONDORI)が発売!その記念に、1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」では解説者の町田宗鳳さんにインタビューを開催しました。
米国の写真家アンドルー・ジョージさんによる『「その日」の前に』(ONDORI)が2019
年12月25日に発売された。本書は、終末ケアを受ける20人が人生を振り返り、インタビュ
ーに答えた最期の告白をまとめた一冊である。アンドルーさんが米国カリフォルニア州聖
十字メディカルセンターの協力を得て行ったプロジェクト(展覧会)を日本で初めて書籍
化した。特に目立つ人たちでは無い、多くは数日後にはこの世から去ることになる彼らが
カメラにどのような表情を向け、何を話し、書いたか。「死」とはそして「生きること」
とは何か。誰もが通る「その日」を人はどのように迎えるのか、その実像とタブーに迫っ
た渾身の作品だ。今回は解説を担当した町田宗鳳さんに本書についてインタビューしていく。


本TUBE編集部×町田宗鳳さんインタビュー

 


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――本書の解説を担当されて、いかがでしたでしょうか。

私自身『死者は生きている』という本を書いたように、もともと死というものに強い関心
がありました。このように差し迫る死を目前にした人たちのお気持ちを学ばせていただく
貴重な経験だと思いました。

――日本ではこのようなテーマが扱われることは珍しいですよね。

現代日本では死が一種のタブーになっていて、かなり重篤な病気にかかった方にも「死な
ないで」とか、「頑張って生きて」とか、そういう励ましの言葉が一般的になっています
。なかなか「あなたは間もなく死を迎える」という前提の中で、その方の本当の気持ちを
聞く、本音を聞くというのは、日本では難しいですね。

――本書で印象に残っている言葉はありますか?

アイリーンさんという方の言葉が、禅の世界に通ずるものがあり、とても印象に残ってい
ます。

 


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私はこの道を行く。
そうすることになっているのだから。
人生を変えたいなんて、まったく思わない。
とにかくベストを尽くすこと。
それ以外に、人生に意味はない。
そして自力で幸せにならなくては。
他人をあてにしてはいけない。
私は自分の心の中に、愛があることを感じるけれど、
誰でも愛しているわけではない。
目を閉じれば感じられるもの、それが愛。

________________________

ブッダの言葉で「自灯明法灯明」というものがあります。己を灯りにする、あるいは法を
灯りにしなさい。他者に依存してはいけない。宗教に依存してはいけない。自分が闇夜の
灯りとなりなさい。そういう言葉をブッダが残しておられるのですが、アイリーンさんは
かなりその辺りに近づいた心境におられるんじゃないかなと思いました。

 

――どんな方にこの本をすすめたいですか?

あらゆる年齢の人に読んで欲しい本です。現代日本では死をタブー視している傾向があり
ますから、やはり若いときから死を考えることが大事。また、高齢化社会ですから、中高
年の方もここに登場する人たちから大いに学ぶべきものがあるんじゃないかと思います。


■町田宗鳳
京都府京都市出身。日本の宗教学者。都留文科大学特任教授。天台宗の僧侶。広島大学名
誉教授。専攻は、比較宗教学、比較文明論。学問的活動以外に、「風の集い」「ありがと
う断食セミナー」「そうほう塾」などを開き、「ありがとう禅」というセラピー的効果の
ある瞑想法の普及に努めている。
____
本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない作家さ
んの表情も楽しめます!完全版が見たい方は、ぜひインタビュー動画をチェック!

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区愛住町23番地2 ベルックス新宿ビルⅡ6階
電話番号
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代表者名
早嶋 茂
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年09月