成田国際空港で、海外の障害者アスリート受け入れのための研修を実施共生社会実現に向けて、スムーズな入国案内を支援
公益財団法人日本ケアフィット共育機構(東京都千代田区 代表理事:畑中稔 以下ケアフィット)は、2021年8月2日~5日の4日間、成田国際空港にて、海外の障害者アスリートの入国案内をスムーズに行うための研修を実施いたしました。
研修は1日2時間で計4コマ実施し、合計52名の空港職員様に受講いただきました。
成田国際空港は、世界における日本の玄関口として、海外から多くの方がご利用いただいております。
そのような中、障害をお持ちの方の利用も増えており、
安心・安全に入国いただけるようハード・ソフトの両面における環境整備に取り組んでいます。
海外の障害者アスリートの受け入れ準備にあたって、
ケアフィットの障害者アスリートのサポートや感染対策に則った接遇方法に関する知見や実績が評価され、
本研修の実施に至りました。
研修は1日2時間で計4コマ実施し、合計52名の空港職員様に受講いただきました。
成田国際空港は、世界における日本の玄関口として、海外から多くの方がご利用いただいております。
そのような中、障害をお持ちの方の利用も増えており、
安心・安全に入国いただけるようハード・ソフトの両面における環境整備に取り組んでいます。
海外の障害者アスリートの受け入れ準備にあたって、
ケアフィットの障害者アスリートのサポートや感染対策に則った接遇方法に関する知見や実績が評価され、
本研修の実施に至りました。
■研修内容
この度の研修では、以下のプログラムで障害者アスリートの方々への理解や接遇方法について講師より紹介いたしました。
特に車いす使用者、視覚障害者の空港エレベーター付近でのご案内をスムーズに行えるように、
ご案内の心構えや介助方法についてお伝えいたしました。
・接遇の心構え
競技によって障害の種類が限定されていたり、障害の程度によってクラス分けがあるなど、
障害者アスリートには様々な方がおり、配慮の方法は人それぞれ異なることをご理解いただきました。
・車いす使用者への接遇
エレベーター前の緩い傾斜など、空港内のシーンごとに車いす使用者にとってどのような負荷があるか、
実際に職員の方に体験いたできながら配慮の必要性を感じていただきました。
・視覚障害者への接遇
初めての場所では移動が困難なため、自分の身体につかまってもらうなどの歩行介助も必要です。
また、エレベーターだけでなく、階段やエスカレーターなど、
ご本人の意向に沿った移動手段を案内する必要があります。
・よく使う接遇英語
特に視覚障害者の方の接遇の場面では、目の前の状況や誘導の際の声掛けを丁寧にする必要があります。
その際の頻出英語をご案内いたしました。
・その他
2020年に弊機構が作成した「感染しないさせないガイドライン」を踏まえた手引きのご案内方法や英語での対話方法など、その場で確認できるテキストを作成し、配布いたしました。
■コメント
<株式会社グリーンポート・エージェンシー クリエィティブ事業部様>
私達は成田空港で働くスタッフとして快適かつ安心して空港を利用頂けるよう
日々CSの意識を高く持ち、皆様をお迎えしております。
今回受講させて頂いた研修によって様々な個性を持つお客様との接遇に際し、
より質の高いサポートを提供する自信がつきました。
また、新型コロナウイルス感染症にも配慮したプログラムが用意されており、
その時節を踏まえた実践的な内容は現場での接遇において積極的に取り入れていくことができました。
障害者アスリートの受け入れを主とした研修でしたが、
今後業務を実施していく中でも大いに役立つものと感じております。
<公益財団法人日本ケアフィット共育機構>
障害者アスリートの方々は、スポーツ選手としての側面から、
一般の方が思い描いている障害者像とは異なるかもしれません。
アスリートならではのお声がけやお手伝いの仕方が必要になるのはもちろんのこと、
海外の方のため、異文化であることの注意点や英語での言い回しなども気を配っていく必要があります。
障害の有無にかかわらず、社会の多数派の思い込みや無意識によって
誰かに生活の不便や不快な思いを強いたくないと、ケアフィットは考えております。
今回の研修をきっかけに、海外の障害者アスリートの方々がストレス無く入国することで、
誰もが誰かのために共に生きる社会づくりを進めていきたいと考えています。
■日本ケアフィット共育機構のこれまでの取り組み
ケアフィットは、障害者アスリートの方々にとって安心・安全な競技環境を整えるため、
サービス介助士が常勤するインフォメーションである、
「リレーションセンターTASKAL」のイベント会場での設置など、
困りごとを解決するための取り組みを実施してきました。
また、2020年10月には
「サービス介助士における新型コロナウイルス感染症予防対策ガイドライン-感染しない・させない介助・接遇・施策」を作成し、いち早く感染対策に則った接遇方法に関して、周知を務めてまいりました。
1)スポーツイベント会場内等でのTASKALの主な活動実績
●2014年~
・デフサッカー(ろう者サッカー) :東日本リーグ戦 会場内ボランティア
・ブラインドサッカー:国内の大会 リレーションセンター内での対応
●2015年~
・東京ヴェルディ:ホームゲーム 会場内でのバリアフリー対応
・世界トライアスロンシリーズ横浜大会:会場内でのバリアフリー対応
●2016年6月
・車いすテニス世界国別選手権:選手対応ボランティア、会場内バリアフリー対応のアドバイス
2)コロナ禍における、3密を避けた接遇施策
●2020年10月
ANA、JAL共同の航空業界における感染しないさせないガイドラインの監修
:感染対策を前提に、空港内での障害者の接遇方法について明文化
●2020年11月
「サービス介助士のための、感染しないさせないガイドライン」作成
:コロナ禍によって生じた障害者の新しい困りごとを踏まえ、感染対策を前提とした接遇方法を明文化
■公益財団法人日本ケアフィット共育機構について
日本ケアフィット共育機構は、超高齢社会の到来をふまえ、
誰もが安心して暮らせる共生社会を目指し、
高齢者や障害者をはじめとするあらゆる人々が安心して外出できるよう環境づくりを推進しています。
サービス介助士をはじめとする資格認定、小学校における介助体験教室の実施、
バリアフリーの監修などを行う他、
近年はブラインドサッカーや車いすバスケなどパラスポーツ大会において、
年齢や障がいの有無に関わらずスポーツの感動を共有できるよう介助ボランティアとしての活動を行っています。
https://www.carefit.org/
■問い合わせ先
公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 広報担当:佐藤
東京都千代田区神田三崎町2-2-6 TEL:03-6261-2333 FAX:03-6261-2334
E-mail:toiawase@carefit.org URL:http://www.carefit.org
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