『気候安全保障:地球温暖化と自由で開かれたインド太平洋』刊行のお知らせ
2021年9月16日、公益財団法人笹川平和財団(東京都港区 理事長・角南 篤)の海洋政策研究所は、書籍『気候安全保障:地球温暖化と自由で開かれたインド太平洋』を刊行致しました。海洋政策研究所では、これまでの調査研究を通じて得られた知見をもとに、地球温暖化に起因する海洋自然環境・生態系の変化が人類の生存基盤や国際関係を脅かす事態に、安全保障面から取り組む重要性とそのあり方を、世界に発信することを目指しています。
お近くの書店などで、ぜひ一度お手に取っていただけますと幸いです。
【気候安全保障:地球温暖化と自由で開かれたインド太平洋の概要】
笹川平和財団海洋政策研究所編/阪口秀監修
人類は寒冷化や温暖化、乾燥・降雨パターンなどの地球環境の変化に対応しながら、これまで生き延びて、生活と社会の基盤を築き上げてきました。これは人類と気候との厳しい闘いの歴史として振り返ることもできます。そしていま、我々は生きとし生けるものの生存空間に大きな影響を与えつつある地球温暖化という新たな気候変動の脅威に直面しています。
このような問題意識のもと、海洋政策研究所では表面の約71%が海でおおわれ、“水球”と呼ぶにふさわしい私たちの地球で起きている気候変動に対応する安全保障、すなわち「気候安全保障(Climate Security)」に注目した本書を、このほど刊行しました。
本書では、地球温暖化が海洋に与える影響や安全保障環境の変化、気候変動によって生じる新たなリスクを分析し、大きな影響を受けるインド太平洋地域において我々に求められている取り組みを検討するとともに、日本発の安全保障概念である総合的安全保障をさらに進化させた、総合的気候安全保障の重要性を提示しています。
<目次>
序章
第1部 気候変動と安全保障環境
第1章 気候変動が創造した安全保障
(笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員 秋元一峰)
第2章 現在の地球温暖化が海洋環境におよぼす影響
(茨城大学大学院理工学研究科都市システム工学領域教授 横木裕宗)
第2部 気候安全保障概念
第1章 気候安全保障の概念整理とその重要性
(国立環境研究所社会システム領域長 亀山康子)
第2章 海洋域インド太平洋域における気候安全保障への取り組み:不可欠な国防機能の活用
(笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員 秋元一峰)
第3部 気候安全保障の諸課題
第1章 気候変動を遠因とする紛争・暴力のリスクと実態
(京都大学大学院総合生存学館准教授 関山健)
第2章 海洋と沿岸域を取り巻く気候安全保障:移住の視点から
(笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員 前川美湖)
第3章 気候安全保障と自然災害:アジア太平洋地域の災害対応における国際協力
(地球環境戦略研究機関研究員 椎葉渚)
第4部 国際関係の中の気候安全保障
第1章 「唯一にして最大の脅威」:太平洋諸島地域の気候安全保障
(笹川平和財団海洋政策研究所特任研究員 ファブリツィオ・ボッツアート)
第2章 自由で開かれたインド太平洋構想における気候安全保障
(笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員 秋元一峰)
第3章 日米同盟態勢による気候安全保障への取り組みのあり方
(笹川平和財団米国特別研究員 徳地秀士)
第5部 インド太平洋域における気候安全保障への取り組みに関する提言
第1章 太平洋・島サミットの意義と期待される将来の形
(笹川平和財団安全保障研究グループ主任研究員 塩澤英之)
第2章 総合的気候安全保障を目指して
(笹川平和財団海洋政策研究所研究員 小森雄太)
発行日:2021年9月16日 初版発行
判型:A5判304P
出版社:株式会社東海教育研究所
本体価格:3,800円+税 / ISBN:978-4-924523-25-8
※全国の書店などでお求めいただけます。
お近くの書店などで、ぜひ一度お手に取っていただけますと幸いです。
【気候安全保障:地球温暖化と自由で開かれたインド太平洋の概要】
笹川平和財団海洋政策研究所編/阪口秀監修
人類は寒冷化や温暖化、乾燥・降雨パターンなどの地球環境の変化に対応しながら、これまで生き延びて、生活と社会の基盤を築き上げてきました。これは人類と気候との厳しい闘いの歴史として振り返ることもできます。そしていま、我々は生きとし生けるものの生存空間に大きな影響を与えつつある地球温暖化という新たな気候変動の脅威に直面しています。
このような問題意識のもと、海洋政策研究所では表面の約71%が海でおおわれ、“水球”と呼ぶにふさわしい私たちの地球で起きている気候変動に対応する安全保障、すなわち「気候安全保障(Climate Security)」に注目した本書を、このほど刊行しました。
本書では、地球温暖化が海洋に与える影響や安全保障環境の変化、気候変動によって生じる新たなリスクを分析し、大きな影響を受けるインド太平洋地域において我々に求められている取り組みを検討するとともに、日本発の安全保障概念である総合的安全保障をさらに進化させた、総合的気候安全保障の重要性を提示しています。
<目次>
序章
第1部 気候変動と安全保障環境
第1章 気候変動が創造した安全保障
(笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員 秋元一峰)
第2章 現在の地球温暖化が海洋環境におよぼす影響
(茨城大学大学院理工学研究科都市システム工学領域教授 横木裕宗)
第2部 気候安全保障概念
第1章 気候安全保障の概念整理とその重要性
(国立環境研究所社会システム領域長 亀山康子)
第2章 海洋域インド太平洋域における気候安全保障への取り組み:不可欠な国防機能の活用
(笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員 秋元一峰)
第3部 気候安全保障の諸課題
第1章 気候変動を遠因とする紛争・暴力のリスクと実態
(京都大学大学院総合生存学館准教授 関山健)
第2章 海洋と沿岸域を取り巻く気候安全保障:移住の視点から
(笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員 前川美湖)
第3章 気候安全保障と自然災害:アジア太平洋地域の災害対応における国際協力
(地球環境戦略研究機関研究員 椎葉渚)
第4部 国際関係の中の気候安全保障
第1章 「唯一にして最大の脅威」:太平洋諸島地域の気候安全保障
(笹川平和財団海洋政策研究所特任研究員 ファブリツィオ・ボッツアート)
第2章 自由で開かれたインド太平洋構想における気候安全保障
(笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員 秋元一峰)
第3章 日米同盟態勢による気候安全保障への取り組みのあり方
(笹川平和財団米国特別研究員 徳地秀士)
第5部 インド太平洋域における気候安全保障への取り組みに関する提言
第1章 太平洋・島サミットの意義と期待される将来の形
(笹川平和財団安全保障研究グループ主任研究員 塩澤英之)
第2章 総合的気候安全保障を目指して
(笹川平和財団海洋政策研究所研究員 小森雄太)
発行日:2021年9月16日 初版発行
判型:A5判304P
出版社:株式会社東海教育研究所
本体価格:3,800円+税 / ISBN:978-4-924523-25-8
※全国の書店などでお求めいただけます。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像