支援団体の利用で、別居中・離婚後親子交流への不安が43%低減

~両親が別居中・離婚後の子どもが、離れて住む親と会う「親子交流」のアンケート調査を実施~

東京・神奈川を中心に親子交流支援事業をおこなう、一般社団法人びじっと・離婚と子ども問題支援センター(所在地:神奈川県横浜市、代表理事:古市理奈/以下びじっと)は昨年に引き続き、びじっとの親子交流支援利用者を対象にアンケート調査をおこないました。

 

支援団体を利用する前と後で相手(父母)に対する不信感が63%から20%と43%低減、交流に対する不安感は44%から11%と33%低減しており、高葛藤ケースにおける支援団体利用の有用性が確認されました。また、養育費受給率は全国平均28.1%(※)を大幅に上回る82%と高水準な結果となりました。

支援の価値が確認された一方で、支援利用料負担の重さに行政からの助成を求める声が寄せられました。

(※)厚生労働省「令和3年度全国ひとり親世帯等調査」 

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f1dc19f2-79dc-49bf-a774-21607026a21d/9ff012a5/20230725_councils_shingikai_hinkon_hitorioya_6TseCaln_05.pdf

―――<<調査トピックス>>―――――――――――

https://npo-visit.net/surveyanalysis-2024

1.親子交流の不安が、支援利用で激減

2.支援を利用して親子交流する同居親の養育費受給率は82%

3.支援費用の助成を求める声

4.親子交流を行う理由は『子どものため』

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■調査結果

1. 親子交流の不安が、支援利用で激減

1-7. 支援の利用に際し、どのようなことが気がかりでしたか。

1-8. 支援利用してみて現在も気がかりなのは、どんなことですか。

親子交流支援団体を利用する前に抱えていた父母の不安が、支援を利用して親子交流することで大きく低減することが明らかになりました。

相手に対する不信感は63%から20%に、交流に関する不安感は44%から11%に、交流ができるかどうかの不安感は34%から8%に、それぞれ激減しています。支援者という第三者が入るのを子どもが嫌がるのではないかという危惧は31%から4%に減り、支援を利用して交流をおこなうことで、離別家庭の親が抱える多くの不安が大幅に低減することがわかりました。

 親子交流支援を利用して「良かった点」としては、「相手と連絡を取らずに連絡調整できる」「難しかった親子交流が実現できた」「交流中の心配が少なくて済む」「葛藤や悩みを聞いて寄り添ってもらえた」などの声が寄せられました。

2. 支援を利用して親子交流する同居親の養育費受給率は82%

3-10. あなたは養育費を受け取っていますか、それとも支払っていますか。

厚生労働省の「令和3年度全国ひとり親世帯等調査」によれば,母子世帯の離婚した父親からの養育費受給率の全国平均は28.1%ですが、びじっとを利用して親子交流を継続している利用者の養育費受給率は82%でした。親子交流への意欲と養育費受給率の間の強い相関を裏付ける結果となりました。

3. 支援費用の助成を求める声

2-12. 以下の項目の中で、もしあれば利用したい支援はありますか。

ある別居親からは、次の声が寄せられました。

・助成金などが無く支援料金が高くなるのは仕方ないですが、養育費を支払い本当にカツカツで生活している別居親にしてみると、支援料負担がきつく、お金が払えなくなれば子供たちとも会えなくなってしまう、という不安があります

 親子交流支援は有効であるものの、行政からの支援がない地域ではその費用が利用者にのしかかるため、経済的理由で親に会えない子どもが発生しかねないのが現状です。利用者からは親子交流支援費用の助成が強く求められています。

4. 親子交流を行う理由は『子どものため』

1-10. あなたが親子交流をおこなう理由をお聞かせください。(必須・複数選択)

法務省は親子交流について、「親子交流とは、子どもと離れて暮らしている父母の一方が子どもと定期的、継続的に、会って話をしたり、一緒に遊んだり、電話や手紙などの方法で交流すること」であり、「親子交流は、子どものためのものであり、親子交流の取り決めをする際には、子どもの気持ち、日常生活のスケジュール、生活リズムを尊重するなど、子どもの利益を最も優先して考慮しなければなりません。」と定義しています(※)が、今回のアンケート調査でも、同居親/別居親ともに親子交流は『子どものため』との回答が最多でした。びじっとでは、10年先の未来のために子どものことを第一に考えた支援を行っています。

(※)法務省「親子交流(面会交流)」

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00017.html

今回ご紹介したトピックスの他にも、面会交流に関する様々な声をまとめております。詳しくは、びじっとアンケート報告サイトでご確認ください。
https://npo-visit.net/surveyanalysis-2024

■アンケート調査方法

実施期間:2024年10月16日~2024年10月31日  実施方法:WEBによる無記名アンケート

対象者:びじっと支援利用者:354名  回答者:同居親60名、別居親46名:計106名

■びじっとについて

東京・神奈川を含む関東を中心に、離れて暮らす親子の面会交流支援を行う面会交流支援団体。子どもの健全育成のためにはどちらの親からも愛情を感じられることが重要という理念のもと、「10年先の子どもの未来を見据えて」年間700件以上の面会交流支援を行っています。

・団体名:一般社団法人 びじっと・離婚と子ども問題支援センター

・代表理事:古市理奈

・所在地:神奈川県横浜市中区尾上町6-86-1

・設立:2007年8月1日

・コーポレートサイト:https://www.npo-visit.net/

■本件に関するお問い合わせ先

一般社団法人びじっと・離婚と子ども問題支援センター

TEL:045-263-6565

Mail:visit.contact.japan@gmail.com

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会社概要

URL
-
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
神奈川県横浜市中区尾上町6-86-1 関内マークビル5F 行政書士阿部オフィス内
電話番号
-
代表者名
古市理奈
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年10月