シンクサイトとPhoreMost、AIを用いた新規創薬技術開発のための研究提携を発表
シンクサイト株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:勝田 和一郎)とPhoreMost Limited(本社:英国ケンブリッジ、CEO:Neil Torbett)は本日、AIを活用した新規表現型スクリーニング技術の開発を目的とした戦略的提携を発表しました。この提携は、シンクサイトの細胞形態情報に基づくAI駆動型細胞分析・選別技術である「ゴーストサイトメトリー」と、PhoreMostの有する次世代の表現型スクリーニングプラットフォーム「SITESEEKER®」を組み合わせることにより、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する画期的治療法を見出すことを目的としています。
細胞の表現型に着目した創薬は、セルベースアッセイや標的分子探索の技術進歩によって、新薬候補の創出だけでなく、疾患メカニズムの深掘りまで可能になりました。PhoreMostのSITESEEKER®プラットフォームは、独自の「タンパク質干渉」(PROTEINi)技術に基づき、プロテオームベースで新規創薬標的を探索する技術です。生細胞の微細な表現型変化を捉えるゴーストサイトメトリーとSITESEEKER®を組み合わせることで、独自のハイコンテントスクリーニング技術の開発を目指します。この研究提携により、シンクサイトは初期探索分野への関与を深めて、PhoreMostのミッションである「Drugging the Undruggable®」に貢献することが期待されます。
■ 本リリースに関するコメント
最高技術責任者 Benedict Cross
PhoreMostは、現在の創薬アプローチに変革をもたらす計算科学的手法を採り入れました。AIを駆使して疾患に関連する細胞表現型を捉えるシンクサイトの技術と、当社のSITESEEKER®プラットフォームを組み合わせることで、より効率的に新規標的分子を発見し、質の高いfirst-in-class治療薬の創出に結びつけたいと考えています。
代表取締役 勝田 和一郎
革新的なアプローチで新たな創薬技術分野の開拓をリードするPhoreMostとの研究提携を大変嬉しく思います。PhoreMostと当社がそれぞれ保有する独自の革新的プラットフォーム技術を融合することによって、重篤な疾患に苦しむ人々に確かな希望を届ける、という共通の目標に向け、創薬技術の進化に貢献していきたいと考えています。
■ PhoreMost社について
PhoreMostは、SITESEEKER®という次世代の表現型スクリーニングプラットフォームを開発しました。がんを始めとする医療ニーズの高い疾患において、新しい治療標的を見出すことにより、多様な治療薬の創出可能性を大幅に向上させることが期待されます。SITESEEKER®は、当社のコア技術である「タンパク質干渉」技術に基づいており、ヒト遺伝子全体を対象に、生きた細胞の中で治療標的となる領域を体系的に解明します。PhoreMostは、このプラットフォームを用いて、医療ニーズの高い様々な疾患を対象とした新規創薬パイプラインを構築しています。
詳しくは、Twitter @PhoreMostLtd またはLinkedIn @PhoreMostをご覧ください。
■ シンクサイト株式会社
シンクサイトは、東京大学及び大阪大学で生まれた先端技術を元に、ライフサイエンス及び医療の発展と革新を目指すスタートアップ企業です。先端イメージング、機械学習、マイクロ流体等の異分野技術を組み合わせて、次世代型のイメージ認識型高速セルソーティング技術を開発しています。この基盤技術を用いることで、新しい再生・細胞医薬や医療検査診断、創薬を実現させ、革新的な治療や診断に貢献することを目指しています。2019年6月には、経済産業省よりJ-Startupの1社に認定されています。詳しくは、シンクサイトのウェブサイト(https://thinkcyte.com/)をご覧ください。
■ 会社概要
社 名 シンクサイト株式会社 ThinkCyte K.K.
所在地 東京都文京区本郷7-3-1
代表取締役 勝田 和一郎
設 立 2016年2月
URL https://thinkcyte.com/
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