NPOカタリバ、災害発生時に1秒でも早く子ども支援を開始するための「sonaeru」プロジェクトで、新たに4社とアライアンス締結

同時に、災害発生時に子ども支援を行うための、“備え”を目的とした「sonaeru」基金設立

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美、以下 カタリバ)は、災害発生時に子どもたちへの支援を一刻も早く届けることを目的とし、自治体・企業と事前にアライアンスを組んでおく、災害時子ども支援プロジェクト「sonaeru」において、新たに4社との連携を開始することになりました。さらに、災害発生時に子ども支援を行うための、“備え”を目的とした「sonaeru」基金を設立し、セクターを越えたスムーズな連携、迅速な子どもたちの支援ができる仕組みをつくり、災害時の子ども支援に備えていきます。


■災害時の子ども支援に必要なのは、1分1秒でも早く子どもたちの居場所をつくること

2月13日の夜に、福島県と宮城県で最大震度6強を観測した地震が発生しました。突然始まった、激しく、長く続く揺れに、10年前のあの日を思い出し、不安な夜を過ごしたという方も少なくないと思います。

カタリバが取り組む重要事業の一つに、災害後の子ども支援の取組みがあり、これまで東日本大震災・熊本地震・西日本豪雨・令和元年台風19号・熊本豪雨で子どもたちへの支援を行ってきました。
これまでの支援活動で、日常を突然奪われ、心身ともに疲弊してしまう子どもたちを何人も目にしてきましたが、発災直後は、保護者である大人たちは、泥をかき出したり瓦礫を撤去するなど、目の前のことに必死で、子どもたちの相手をする余裕なんてない、というのが実情です。

だからこそ、第三者がそこに1秒でも早く駆けつけて、子どもたちの支援をスタートできること。それが、発災直後の子ども支援において最も大事なことであると考えています。わたしたちが被災地の子どもたち支援で得た経験をもとに、「災害直後から、子どもたちに寄り添いサポートを行いたい」という想いから、平時から自治体・企業とアライアンスを組むことで、セクターを越えたスムーズな連携を行えるようにする、災害時子ども支援「sonaeru」プロジェクトを設立しました。


■各社との連携により「被災地に駆けつけたが滞在場所がない」などの問題対策にも
 


すでに「sonaeru」アライアンス先として連携している株式会社ウィルグループ、VAN SHELTER 実行委員会に加え、自然電力株式会社、株式会社増進堂・受験研究社、特定非営利活動法人日本教育再興連盟、特定非営利活動法人ezorockと、新たに4社とのアライアンスを締結しました。

今回の連携により、現地に駆けつけたカタリバスタッフが、キャンピングカーで寝泊まりできる、電気の心配もせずに済む、学習支援のための教材も提供できるようになるため、これまでの被災地支援で課題であった「現地入りした支援者の滞在先を確保できない」「停電した際に支援にあたれない」「教材がないため学習支援を行えない」といった、現地での困りごとを解決することが可能になります。


■災害時に子ども支援を行うための、“備え”を目的とした「sonaeru」基金を設立
 


さらに今回、災害発生時に子ども支援を行うための、“備え”を目的とした「sonaeru」基金を設立します。「sonaeru基金」の詳細については未定ですが、内容が決定次第、カタリバホームページ等で別途お知らせいたします。「sonaeru基金」の設立により、セクターを越えたスムーズな連携、迅速な子どもたちの支援ができる仕組みをつくり、災害時の子ども支援に備えてまいります。



■株式会社ウィルグループについて
“個と組織をポジティブに変革するチェンジエージェント・グループ”をミッションに掲げて、人材派遣・人材紹介、業務請負などのサービスを国内外で展開しています。連結従業員数は、3,000名を超え、50社を超えるブランディングカンパニーが集結。グループの構成は、持株会社である株式会社ウィルグループを中心に、「働く」「遊ぶ」「学ぶ」「暮らす」の事業領域において、グループのシナジーを発揮しながら、各領域においてNo.1の存在を目指しています。

■VAN SHELTER 実行委員会について
「バンシェルター」は、「バンライフ※」のリーディングカンパニーであるCarstayと、車での「旅ライフスタイル」を提案するCarLife Japanが社会貢献活動の一環として、医療現場の最前線で取り組む医療関係者を支援する目的で、Carstayのキャンピングカーシェアサービス「バンシェア」を軸に、キャンピングカーのレンタル会社や保有者と共に発足したプロジェクトです。新型コロナウイルス感染症の早期収束に向けて医療機関を支援し、再びバンライフを楽しむことができる社会を取り戻すために約1か月間、医療機関向けにキャンピングカーを無償で提供します。さらに、洪水、地震などの被災地でも同様のスキームを利活用できると活動領域を広げていきます。
※バンライフ:車を通じた旅や暮らしにより、“人生を豊かにする”ことを目的として、荷台スペースが広い車“バン”を家やオフィスのように作り変え、車を働く・遊ぶ・暮らしの拠点とする新たな“ライフ”スタイル。

■自然電力株式会社について
2011 年 6 月設立。「青い地球を未来につなぐ」を掲げ、日本全国でグループとして約 1 ギガワット(2019 年 12月末時点)の自然エネルギー発電事業に携わっている。太陽光・風力・小水力等の自然エネルギー発電所の設置・運営に必要な、開発・EPC(設計・調達・建設)・O&M(運営・保守)・アセットマネジメント・電力小売事業等、すべてのサービスを手掛けている。2018年よりブラジル・インドネシアにて太陽光発電所を着工し、アジア・南米域を起点に世界各国でプロジェクトを進めている。

■株式会社増進堂・受験研究社について
1890年創業の教育系出版社。日本初のドリル型教材や、「知りたいことが何でもわかる」をコンセプトに厚物参考書という新ジャンルを確立し、2600万部60年のロングセラーとなっている『自由自在』シリーズなど、創業以来130年にわたり常に時代に先駆けた教材を開発。“学ぶすべての人に、最良の学びを届ける”をミッションとし、現在は出版にとどまらず、デジタル事業・海外事業・発達に特性のある子どもや外国人の子ども向けの多様な学び事業など、様々な角度から教育事業を推進。AI・VRなどの最新技術の実証研究や、新分野のコンテンツ開発などを行うNEXT LEARNING Labsも運営。「sonaeru」プロジェクトでは、カタリバと連携し、発災後早いタイミングで参考書や問題集を被災地に届け、現地の子どもたちが学び続けられる環境を早期に確保することを目指します。

■特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE)について
NPO法人日本教育再興連盟(ROJE)は「教育で未来をつくる」をビジョンとし、メディアコンテンツ、学校ソリューション、災害と教育事業、イベント・コミュニティづくりの4つの領域での活動を展開しています。災害と教育事業部では、東日本大震災発災直後から子ども支援活動を展開するとともに、「被災地から学び、未災地にいかす」被災地支援と防災の両輪で事業を行っています。

■特定非営利活動法人ezorockについて
特定非営利活動法人ezorockは、野外ロックフェスティバルにおける環境対策活動をきっかけに2001年設立。以降、北海道の地域課題に対して、若者のアイディアやマンパワーを届ける事業を展開。東日本大震災以降、被災地や子どもの居場所でのボランティアコーディネートにも携わる。「いつものつながりが、いざというときの力に」をキーワードに、災害時に欠かせない地域内外の繋がり創出のため、日常的に若者が地域に関わる「入り口」をつくる活動に取り組んでいます。

■認定非営利活動法人カタリバについて
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

■カタリバ団体概要
設立   :2001年11月1日
代表   :代表理事 今村久美
本部所在地:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後
学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急
支援(西日本豪雨、令和元年東日本台風、熊本豪雨)/地域に密着した教育支援
(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援
(東京都足立区)
URL   : https://www.katariba.or.jp/

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会社概要

URL
https://www.katariba.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ203
電話番号
03-5327-5667
代表者名
今村久美
上場
未上場
資本金
-
設立
2001年11月