４人の文化人類学者が、株式会社スマイルズを「人類学」する？「スマイルズという会社を人類学する-「全体的な個人」がつなぐ組織のあり方」(弘文堂)が発売中。

「会社っぽくない会社」と呼ばれるスマイルズをフィールドワークの手法で約1年間リサーチした“学術書”が発売開始。11月18日(水)・11月24日(火)に出版記念オンライントークイベント開催！

株式会社スマイルズ

2020年11月2日 16時59分

株式会社スマイルズ（本社所在地：東京都目黒区、代表：遠山正道）を研究対象とした、文化人類学の学術書『スマイルズという会社を人類学する-「全体的な個人」がつなぐ組織のあり方』（株式会社弘文堂）が2020年10月9日（金）に発行されました。著者は、小田亮氏・熊田陽子氏・阿部朋恒氏、そしてコラム執筆者の村主直人氏を含めた４人の文化人類学者。11月18日(水)・11月24日(火)に「未来の働き方」「未来の会社と組織」を語るオンライントークイベント開催。

Soup Stock Tokyo、PASS THE BATON、100本のスプーンなどを生みだし、入場料のある本屋「文喫」のプロデュースなどでも知られる「株式会社スマイルズ」を研究対象とした、文化人類学の学術書『スマイルズという会社を人類学する-「全体的な個人」がつなぐ組織のあり方』（株式会社弘文堂）が2020年10月9日に発行されました。

著者は、小田亮氏・熊田陽子氏・阿部朋恒氏、コラム執筆者の村主直人氏を含めた４人の文化人類学者。「会社人類学」という国内では前例が少ない領域において、約1年間にわたるフィールドワークを経て、一般的な企業組織のイメージとは異なるスマイルズの在り様を“人類学する”という実験的な一冊です。資本主義社会のなかで、会社で働くということを再考し、「全体的な個人」というキーワードを用いながら、その組織とネットワークを徐々に紐解いていきます。

スマイルズ社員へのヒアリングインタビュー、座談会、小田亮氏と代表・遠山正道の対談、研究者がアルバイトとしてファミリーレストラン「100本のスプーン」に勤務し書き上げた研究レポート、取締役・野﨑亙による「中の人」としてのあとがきなど、学術書としてだけでなく、ビジネス書としても読みごたえのある一冊です。

書籍情報

・タイトル『スマイルズという会社を人類学する-「全体的な個人」がつなぐ組織のあり方』
・著者：小田亮・熊田陽子・阿部朋恒
・協力：株式会社スマイルズ
・出版社：弘文堂
・形式：単行本（ソフトカバー）272ページ
・定価：2,200円
・販売リンク： https://www.amazon.co.jp/dp/433545063X

著者プロフィール

小田亮（おだ・まこと）
1988年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程（社会人類学専攻）単位取得満期退学。博士（社会人類学）。桃山学院大学助教授、成城大学文芸学部教授、首都大学東京・都市教養学部人文社会系社会人類学分野教授を歴任。専門領域は社会人類学の諸理論、アフリカや沖縄の民族誌的研究など。最近は、〈コモン〉論をテーマとしたアクチュアル人類学を立ち上げることに取り組んでいる。著書に『構造主義のパラドクス』（勁草書房）、『構造人類学のフィールド』（世界思想社）、『レヴィ=ストロース入門』（ちくま新書）などがある。

熊田陽子（くまだ・ようこ）
国際ファッション専門職大学講師。お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科ジェンダー学際研究専攻博士後期課程修了。博士（社会科学）。日本学術振興会特別研究員SPD、首都大学東京人文科学研究科客員研究員を経て、現在に至る。専門領域はジェンダー、セクシュアリティ、文化人類学。著書に『性風俗世界を生きる「おんなのこ」のエスノグラフィ』（明石書店）がある。

阿部朋恒（あべ・ともひさ）
日本学術振興会特別研究員（PD）。首都大学東京大学院人文科学研究科社会人類学教室博士後期課程修了。博士（社会人類学）。研究地域は中国雲南省、チベット文化圏など。共著書に「世界遺産を支える『文化』の諸相――中国雲南省における『紅河ハニ棚田群の文化的景観』の世界遺産登録をめぐって」飯田卓編『文化遺産と生きる』（臨川書店）がある。

オンライントークイベントのお知らせ

出版を記念して、11月18日（水）／11月24日（火）を皮切りにトークイベントを随時開催します。年内はオンライン開催を中心に、企画から約４年の間で見えてきたスマイルズの「今」や研究過程の裏話、一冊に書ききれなかった内容にも触れて展開します。

第１弾イベントとなる11月18日（水）は、遠山正道（スマイルズ代表）×小田亮氏（文化人類学者）が対談。

著者の小田亮氏（首都大学東京・都市教養学部人文社会系社会人類学分野名誉教授）と、スマイルズ代表・遠山正道によるオンライン対談をスマイルズ本社より行います。「スマイルズという会社を人類学する？－資本主義社会において、“会社“で働く意味を考えるー」とすこしばかり小難しいタイトルながら、ポップに語っていきます。

第２弾イベントとなる11月24日（火）は、青山ブックセンターを配信元として、著者である３人の文化人類学者と代表・遠山正道が一挙参集。本著の内容に触れつつも、さまざまなバッググラウンドをもつ文化人類学者たちと、会社組織における「未来型ネットワーク」について自由度高くトークセッションを行います。

イベント概要

第１弾トークイベント（オンライン開催）
・テーマ：「スマイルズという会社を人類学する？－資本主義社会において、“会社“で働く意味を考えるー」
・日時：2020年11月18日（水）19:00～20:30
・登壇者：小田亮氏（首都大学東京・都市教養学部人文社会系社会人類学分野名誉教授）
　遠山正道（株式会社スマイルズ代表）
・モデレーター：花摘百江（株式会社スマイルズ広報）
・配信方法：Zoomウェビナー開催（株式会社スマイルズより生配信予定）
・参加費：無料／遠山正道サイン本付き有料チケット 2500円（税込み）※数量限定
・参加申し込み：https://jinruigaku-talk01.peatix.com/

第2弾トークイベント（オンライン開催）
「文化人類学者３人と、スマイルズの夕べ ―文化人類学から”未来の会社と組織”を考える―」
・日時：2020年11月24日（火）19:00～20:30
・登壇者：小田亮氏（首都大学東京・都市教養学部人文社会系社会人類学分野名誉教授）
　熊田陽子氏（国際ファッション専門職大学講師）
　阿部朋恒氏（日本学術振興会特別研究員PD）
　遠山正道（株式会社スマイルズ代表）
・配信方法：Zoomウェビナー開催（株式会社スマイルズより生配信予定）
・参加費：1,320円(税込)
・参加申し込み：http://www.aoyamabc.jp/event/sumairuzuzinnruigaku/

公式noteで書籍発刊を振り返る、プロジェクト記事を公開！

企画から4年半、そのうちフィールドワークが約1年。「スマイルズという会社を人類学する」という一冊ができるまでを、プロジェクト担当者が振り返るnote記事を公開します。書籍ができるまでのプロセスは、アカデミックリサーチとの並行の日々でもありました。企画ができるまで、フィールドワークの実際の様子、「一冊の学術書」という形になるまでの知られざるエピソードをご紹介します。スマイルズの公式noteでは、代表の遠山正道による発信や、独自アプロ―チによる新たな採用のこと、公式サイトにのせきれない最新情報なども公開予定。この機会にぜひご覧ください。

https://note.com/smiles_official

株式会社スマイルズとは

株式会社スマイルズは、スープ専門店「SoupStockTokyo」をはじめの事業として、2000年に創業した事業会社です。ネクタイ専門店「giaffe」、現代のファミリーレストラン「100本のスプーン」、セレクトリサイクルショップ「PASSTHEBATON」、海苔弁専門店「刷毛じょうゆ海苔弁山登り」など、既成概念や業界の枠にとらわれず、現代の新しい生活の在り方を提案する事業を自らつくっていきます。「なんでこうなっちゃうの？」をキーワードに、世の中の体温を上げていくことを目指しています。